【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』 第60回 歴史を創った最強神「ヨグ=ソトース」!!!!


 

第60回「ヨグ=ソトース」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回はかつての最強級モンスター“ヨグ”の正体に迫ります!
 

 

▲彼方なるもの・ヨグ=ソトース

 
パズドラには、そのときごとに人気モンスターの“トレンド”というものがあるが、今回紹介する“ヨグ=ソトース”も、間違いなく時代の寵児たりえた歴史的なモンスターの一角である。
 
ヨグ=ソトースが実装されたのは、いまからちょうど3年前の2017年4月30日。
このヨグ=ソトースの実装から、クトゥルフ神話シリーズがパズドラに登場することとなった。
このヨグ=ソトースのリーダースキル、“HP80%以上で攻撃力が6倍、79%以下で2.5倍。光の2コンボ以上でダメージを軽減、攻撃力が3倍”は当時としてはズバ抜けた火力を誇り、ダメージ軽減も付いていたことから、高難度ダンジョンの周回用リーダーとして一気に市民権を得たのである。当時、助っ人リストに並んでいたモンスターは半分以上がヨグ=ソトース(マジです)。
筆者は木属性しか使わないので、「そんなにヨグヨグヨグヨグと並ばれても……」と若干辟易としたものだが、それくらい、ヨグ=ソトースの存在感は際立っていたのである。
 
そんなヨグ=ソトースとは、どんな存在なのか?
 
前述の通りヨグ=ソトースが登場するのは、クトゥルフ神話という“架空の”神話である。
なぜ“架空”を強調するのかといえば、パズドラでもポピュラーに使われるギリシャ神話やインド神話が古くから伝わる伝説や伝承なのに対し、クトゥルフ神話が作家によって作り上げられた作品だからである。
パルプマガジン(安価な紙で作られた大衆紙の総称)の作家であるラヴクラフトを中心に、数人の仲間たちが架空の神々や地名といった固有名詞をやり取りする中で体系付けられていったのが、いわゆるクトゥルフ神話なのだ。そしてヨグ=ソトースは、その中に登場する最強の神格で、物事も時間もあらゆる事象も超越した存在にして、「始まりも終わりもないもの」と定義付けられている。パズドラにおいて最強クラスの能力が備わっていたのは……ある意味、非常に理にかなっていたのである。
 

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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