『マインクラフト ダンジョンズ』日記 四角い世界の冒険記#17 “鍛冶屋”にモノ申す!


 

村も、シンプルなんです

“『マインクラフト ダンジョンズ』はシンプルなゲームである”と事あるごとに書いてきたが、そのポリシーはプレイヤーの拠点である“村”にも如実に表れている。
 
村の中心地……つまり、リアル世界で言うところの商店街もしくはショッピングモール、はたまた目抜き通りか銀座通りか、って場所がここにあたる。
 

 
すっからか~~~ん……www
 
ご覧の通り……“邪悪な村人の王”にさらわれたからか住民はまったくいないし、RPGによくある宿屋や酒場といった商業施設も“ほぼ”見ることができない。こんな場所を拠点に戦って、ホントに世界を救うことなんてできるのか!!?
 
……って、いまさりげなく“世界を救う”って書いたけど、正直周回プレイをするだけで楽しくて、ストーリーをあんま理解してないんだよな^^; 俺はいったい、何のために戦ってるんだっけ???
 
にわかに疑問が生まれてしまったが、ゲームが楽しけりゃそれでいいので気にしないことにしよう。
 
そんな何もない拠点であったが、ゲーム序盤の“クリーパーの森”をクリアーすると、どこからともなくやってきた職人が住みついて、↓こんなお店を開いてくれる。
 

 
ジャーーーン!!!
 
ようやくゲームっぽくなってきましたよ!!w 待ちに待ってた商業施設、鍛冶屋がオープンだぁぁぁあああ!!!w
 
「いいねいいね、こういうの!! ステージをクリアーすると要素がアンロックされて拠点が充実していく仕様!! そういうの好きよ!! 大好きよ!!!www」
 
たまらず相好を崩す俺。
 
このとき、俺の脳裏をよぎったのは、鍛冶屋を皮切りに村人が徐々に戻ってきて、気が付けば民家、酒場、宿泊所、道具屋、治療屋、はては闘技場やオンラインロビーも……という、発展するオンラインゲームの拠点の風景であった。
 
でもいまのところ……鍛冶屋の後にやってきた“行商人の露店”以外に商業施設は見当たらないので、今後の村の発展に期待したいところであるw
 

こだわりの店

さて問題の(?)鍛冶屋だが、ここで何ができるのかを詳しく解説したいと思う。
 
……おそらく、このゲームを遊んでいない読者の方々は、RPG的先入観からつぎのようなことを思ったはずだ。
 
「鍛冶屋、ってことは……! 武器の強化や合成、もしかしたらイチから武器を作ることができるとか!?」
 
うんうん。わかるわかる! 
 
だってこのゲームの大本は、“なんでもできる”ことでおなじみの『マインクラフト』だからな! きっとこの鍛冶屋に、クラフト要素があるに違いない!!
 
……そう思っていた時代が、確かに俺にもありました。
 
しかし、『マイクラダンジョンズ』はここでもブレないポリシーを貫き、鍛冶屋でできることも究極的に絞り込んでいた。
 
この施設でできることは、ただひとつ。
 
ところどころで拾う“エメラルド”を支払い、
 

 
ランダムで何かが出てくる宝箱を開けるだけ!!!w
 

 
もう、これしかやらない!! ほかのことがやりたかったら、『マインクラフト』に行って!!!
 
とまあ、こんなことを言っているのであるw
 
こういう主張をする店って、現実世界にもたくさんあるよね。
 
「ウチのメニューはマグロだけ!! ほかはいっさい扱ってないよ!!」
 
とか、
 
「当店は、おいしい水だけで勝負をしております」
 
とかね(ねーよ)。
 
どうやらこの鍛冶屋も、かなりのこだわりの店のようだ。
 

鍛冶屋の罠

しかし、この“ランダム抽選なので、もしかしたら夢のようなアイテムが出るかもよ!?”という要素、個人的には嫌いではない。……いや、むしろ大好きである。
 
なので俺はダンジョンから戻ると、ありったけのエメラルドを握りしめて鍛冶屋に直行するのだ。
 
「おじちゃん!! 今日もクジ引かせて!!!」
 
なんて、縁日の怪しいクジ屋に行くが如く……w
 
そして毎回、
 

 
コモン……。
 

 
またコモン…………。
 

 
今度は水戸コーモン(寒っ)…………って、コモンがゲシュタルト崩壊するわぁぁああああ!!!www
 
このような、現実世界のギャンブル狂と同じ目に遭っているのである(苦笑)。
 
でも。
 
この鍛冶屋は、いつもコモンばっか放出している罪の意識からか、ときにとんでもない当たり装備を出してくれるからたまらない。
 
↓ホラw
 

 
うお!!!!
 

 
う、うひょおおおおお!!!!
 

 
うわああああああ!!!! なんじゃこりゃああああ!!!www
 
30回に1回くらいの割合で、見たこともないユニークアイテムも忍ばせている狡猾さ……w
 
こうして俺は鍛冶屋の術中にハマり、今日もせっせとエメラルドを貢のでありました^^;
 
おしまい。
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

『マインクラフト ダンジョンズ』日記 四角い世界の冒険記バックナンバー

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#6 職業もクラスもないハクスラ?

▲#7 難度の目安とは?

▲#8 エンダァァァアアア!!

▲#9 エンダーマン、おじさんを困らせる

▲#10 “クリーパー”をどうするか考える

▲#11 ユニークアイテムに生きる

▲#12 “エンチャント”を考える

▲#13 “アーティファクト”を考える

▲#14 “湿っぽい沼”をオススメする理由

▲#15 “通せんぼマン”、現る

▲#16 “毒男”を考える