【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! 第5回

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ダイナモン 第1回】

「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝のあとばるさんと、「第3回スプラトゥーン甲子園」優勝のダイナモンさんという、甲子園優勝経験者ふたりによる夢の対談が実現!
 
ともに世界大会への出場も果たしたふたりが語る世界レベルでの戦いとは? 今回も全プレーヤー必読の内容だ!
 
なお、ダイナモンさんの所属する日本代表チームGGBOYZが激闘を繰り広げた「スプラトゥーン2 世界大会」決勝の模様は、下記の動画で見ることができるぞ!!
 

あとばるさん所属チームLibalent Calamariメンバーによる決勝の実況動画はコチラ!(OPENREC.tv)

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。
  ダイナモン
スプラトゥーン界でも抜群の人気と知名度を持つ有名カリスマプレーヤー。ダイナモローラーの達人で、正確無比な立ち回りで次々とキルを奪うそのプレーは見る者を魅了する。「第3回スプラトゥーン甲子園」優勝、2018年の世界大会「Splatoon 2 World Championship」優勝などの実績を持つ、押しも押されもせぬトッププレーヤーのひとりである。チームGGBOYZ所属。

 

世界大会より甲子園のほうが緊張する!?

――まずはダイナモンさん世界大会(※)の優勝おめでとうございます! あとばるさんは昨年(2017年)、ダイナモンさんは昨年・今年(2017~2018年)と2年連続で世界大会を経験していますが、世界大会の雰囲気はどのような感じですか? たとえば日本のスプラトゥーン甲子園とは雰囲気も違ったりします?
※アメリカのロサンゼルスで開催されるゲームショー「E3」で行われたスプラトゥーンの世界大会。スプラトゥーン甲子園の優勝チームが参加できる。今年は6月13日に行われ、日本のほかアメリカ・カナダ代表、ヨーロッパ代表、オーストラリア・ニュージランド代表の4チームが参加。熱戦の末、見事にダイナモンさんの所属する日本代表チームGGBOYZが優勝を飾った。
ダイナモン:海外のほうが見てる人がにぎやかですね。声出して応援したりとか、プレーに対するリアクションもいちいち全部大きかったりとか。日本の大会だと、みんな固唾をのんで見守っている感じだけど、海外は常に歓声が上がっている感じ(笑)。リアクションの大きさだと、海外のほうが10倍以上大きいんじゃないかな?
 
――それはあとばるさんも同じような感想を抱きました?
あとばる:そうですね。ほんと。リアクションがアメリカンなんですよ。日本人はいいプレーが出ると「おーっ」てなって、それが歓声として聴こえるって感じなんですけど、アメリカはこう「ウェーーーイ!」「イエーーーィ!」みたいな感じで(笑)。あと、みんなそれぞれ応援しているチームがあると思うんですけど、それとは関係なく、いいプレイしたチームに対しはコールが起きますね。実際、GGBOYZのときも「GGBOYZ!GGBOYZ!」ってコールが起きてましたし。まぁ、僕が出てアメリカ代表と試合したときは「USA!USA!」ってコールされたんですけど(笑)。
ダイナモン:あった、あったね(笑)。
あとばる:そのときはすごいアウェイだなって感じたんですけど、でもそのときはアメリカがすごくいいプレーをしていて、やっぱいいプレイしたチームの方に傾くんだなと。これはいい文化ですよね。
 
――とくに地元のチームだけ応援するのではなく……。
あとばる:すべての参加チームに敬意を払っていて、いいプレーをしたらちゃんと歓声を送るっていう。
 
――まさにアメリカのメジャースポーツの雰囲気ですね。
あとばる:そうですね。なんかこうハキハキしてるというか。
ダイナモン:さっぱりしてるよね。
あとばる:さっぱりしてるんすよホントに。気候もさっぱりしてますし。
 
――今回ダイナモンさんは2年続けての出場でした。2回目ということで、あまり緊張はしなかった? それとも2回目だからこそ逆に緊張した?
ダイナモン:あんまり緊張しなかったですね。
 
――わりとリラックスして試合に臨めた?
ダイナモン:そうですね。やっぱり今回はしっかり準備していけたって部分があったので。去年は発売前の『スプラトゥーン2』を練習という形で事前に少しだけ触らせてもらって、そのまま大会という流れだったので(※)、実際試合でどうなるかはわからないし、自分のプレーにもそこまで自信を持てる状況じゃなかったので1年目の方が緊張してましたね。それと比べると、今年はしっかりチームで練習して、それを持ち込んで大会に挑めたので、気持ち的にも「いつも通りやればいい」っていう安心感はありました。
※2017年の世界大会は、当時まだ発売前だった『スプラトゥーン2』で試合が行われた。決勝はあとばるさん・ダイナモンさんの所属する日本代表とアメリカ代表の試合となるも、接戦の末、日本チームは惜しくも敗退。アメリカ代表チームが優勝を飾った。


※記事冒頭動画の00:38より引用

――甲子園も緊張はすると思うんですけど、そのときと比べていかがでしたか?
ダイナモン:甲子園は1回戦はみんなすごい緊張したらしんですけど、それ以降はリラックスできたみたいで。逆に甲子園だと、決勝なんかはたぶん自分が一番緊張していて、味方に支えてもらった感じがありましたね。
 
――甲子園が一番緊張したっていうのはどういう理由で?
ダイナモン:なんかあとから緊張するタイプなんですよ。この大会は4チームしか参加していないので、試合数がそんなに多くないじゃいですか。なので、「すごい大会に立ってる」って自覚がくる前に、大会自体が終わるというか(笑)。甲子園はものすごく時間をかけて決勝まで行って、その決勝も時間をかけながらインタビューだとかステージ決めだとかをして、さぁ決勝ですという感じなので、そうなるとだんだん意識する部分も出てきちゃうというか(笑)。
 
――前回あとばるさんたちのチーム「ダイナめう」の一員として参加したときは、どういった準備をしていきましたか?
あとばる:前回は『スプラトゥーン2』発売前でほんとに情報もなく、公式Twitterの方でE3で使われる武器はこの種類だ!みたいな発表しかなくて。そうなったときにみんなで口合わせしてたわけじゃないですけど、『2』だから『1』で練習してもあんま変わんないよねって。
ダイナモン:そうだね。練習もしてませんでしたし、現地での練習も「とりあえず慣れよう」っていうのが最優先でしたね。
 
――練習時間はどのくらいもらえたんですか?
あとばる:ほかのチームとごちゃ混ぜでプレーする時間と、あとは自分たちのチームだけで使ってよっていう時間があったんですけど。あわせてどのくらいだろうね。
ダイナモン:3、4時間くらいじゃない? そんなにやってる印象はないですね。
 
――そうなると、前回はほんとにやってみないとわからないという形で大会に臨んだんですね。
あとばる:そうですね。それでも、決勝はまあ勝ちたかったですけどね。
 
――今回は『2』も発売されて、甲子園も経てしっかりと準備できたと思うんですけど、ダイナモンさんたちは具体的にどのような準備をしていったのでしょうか?
ダイナモン:去年が全ルールでの試合だったので、おそらく今年も全ルールを使うだろうと予想して、全ルールの対抗戦をひたすらやっていきました。対戦相手は普段から仲のいいチームとか、あとはTwitterで対戦相手を募集したりしましたね。
 
――事前に相手チームの研究といいますか、情報を集めたりといったことはされたのでしょうか? 
ダイナモン:自分はやってないですけど、チームメイトの“えとな”が「アメリカ・カナダ代表チームはこういう編成だ」とかいう話はしてくれてましたね。
 


※記事冒頭動画の08:44より引用

――他の3チーム全部、こういう編成だとか、こういう戦い方してくるみたいなのは調べておいた?
ダイナモン:そうですね。軽く共有はしてました。ただ、事前の情報よりは、やっぱり現地で実際にプレーを見て得た情報の方が役立ちましたね。「あのブラスターが結構活躍してるな」とか「そこであれは気を付けないといけないね」とかを、他チームの試合を見ながらみんなで話したりして、そっちの情報の方が得るものは大きかったですね。
 
――大会では見事に優勝したわけですけど、優勝する自信はありましたか?
ダイナモン:それはありましたね。
 
――それは、やっぱり事前にしっかり練習できたことが自信につながった?
ダイナモン:そうですね。あと、海外のチームとオンライン上で対戦する機会もあるんですけど、日本のレベルの方が高いんじゃないかなっていうのはよく感じてたので、しっかり自分たちのプレーを出していけば、優勝できるんじゃないかなっていうのはありました。
あとばる:僕らもスプラトゥーンは日本が強いぞっていう先入観があったので、「GGBOYZなら余裕で優勝するでしょ」というふうに見ていました。ただ、決勝はかなりの接戦になったので、そこは驚いたというか、改めて海外勢のレベルの高さは感じましたね。
 
――今回、とくに大会前に警戒していたチームはあったのでしょうか?
ダイナモン:アメリカ・カナダ代表ですね。アメリカ・カナダ代表チームに知り合いがいて、その人と対戦できるのを楽しみにしてたのもあって、一番気にしてましたね。
あとばる:去年の優勝がアメリカ代表ということもあって、僕らもGGBOYZの一番のライバルはアメリカ・カナダ代表だと見ていました。
 
――各国代表チームの印象はいかがでしたか?
ダイナモン:(組み合わせの関係上)結局、アメリカとは対戦できなかったんですけど、基本的に沸くプレイが多いというか、1人がすごく大活躍したりだとか、試合の勝ち方とかもものすごい大逆転したりとかっていうのがあって、流れをつかむと一気にいくというイメージが強いです。
 
――決勝にはそのアメリカ・カナダ代表を破ったヨーロッパ代表が上がってきましたけど、実際に戦ってみていかがでしたか?
ダイナモン:後衛のポジションの人がものすごく堅い立ち回りをしてるという印象でした。確か、チャージャーが前の月のヤグラだかでランキング1位を持ってた人でめちゃくちゃ上手くて、チームメイトの“えとな”が中心になって、「あの人はヤグラは強いから気をつけよう」っていう話をしたりしましたね。


※記事冒頭動画の06:16より引用

――実際、決勝ではヤグラの試合はヨーロッパ代表が勝利しましたね。
ダイナモン:そうですね。そこで相手のチャージャーとラピッドブラスターエリートを持ってた方がすごいうまくて、このふたりがしっかり試合を作っているような印象でしたね。
 
――オーストラリア・ニュージーランド代表チームはいかがでしたか?
ダイナモン:オーストラリア・ニュージーランド代表は武器の持ち替えが多かったですね。ルールごとにしっかり編成を考えて試合に臨んでくるチームという印象です。あとは、チームの雰囲気が一番明るくて、試合が終わってからも一番フレンドリーだった印象があります。