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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.67 ~世界の終りとドゥームフォアトールド・ワンダーランド~

ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.67 ~世界の終りとドゥームフォアトールド・ワンダーランド~

By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
 
さて、先週末も2020プレイヤーズツアー・オンライン#3と#4が開催されました(※リンク先は外部サイト)。当トーナメントは先々週に引き続いての開催となっております。

そして、なんと#4では日本人プレイヤーの浅原 晃選手が見事に優勝されました! 浅原選手は20年近くもの間、第一線で活躍されているベテランで、東京のコミュニティリーダーとして知られる強豪です。マジック日本公式の生放送に出演されていたり、記事を寄稿されていたりとメディア露出も多い方なので、ご存知の方も多いかもしれません。
 
また、#3では東京の若手プレイヤーである平山 怜選手も2位に入賞しています。先々週の村栄 龍司選手の優勝以降、日本人プレイヤーの快挙が続いており、総じて2020プレイヤーズツアー・オンラインは「強い日本」の再来といえるトーナメントでした。
 
これまで海外で開催されることの多かったプロツアー並びにプレイヤーズツアーと比べて、オンライントーナメントという戦場自体がもしかすると日本人向きなのかもしれません。アメリカやヨーロッパ在住のプレイヤーと比べ、アジアのプレイヤーにとっては長距離のフライトや時差ボケ、言語の壁といった細かな不利が積み重なりやすいですが、オンラインかつMTGアリーナを用いてのトーナメントでは、そうした外部要因が影響しにくいのでしょう。
 
リアルトーナメントはなくなってしまいましたが、競技マジックの熱は決して失われてはいません。果たしてこれからも日本人の快進撃は続くのか!? 次回の2020プレイヤーズツアー・オンラインも楽しみですね。
 
さて、今週も2020プレイヤーズツアー・オンラインの結果からデッキリストを見ていきましょう。
 

2020プレイヤーズツアー・オンライン#3

今回の2020プレイヤーズツアー・オンライン#3には、2013年プロツアー殿堂顕彰者として知られる超有名プレイヤー、ベン・スターク選手/Ben Starkも参加していました。
 
ベン選手といえばアメリカの最強マジック集団「Channel Fireball」のメンバーの1人で、世界トップクラスのリミテッド巧者として知られるプレイヤーですが、構築でも輝かしい実績を持っています。たとえば構築トーナメントにおいてもプロツアー・パリ2011で「Caw-Blade」のリストを完成させて優勝を収めたことは、彼の最も有名な記録の一つでしょう。
 
「ティムール再生」「ジャンドサクリファイス」の2強環境と読んでも差し支えない現環境で、ベン選手が今回のトーナメントに持ち込んだデッキは非常に珍しいデッキでした。

オルゾフ・スタックス(使用者:Ben Stark選手)
枚数 カード名(メインボード)
2 《アーデンベイル城》
3 《ロークスワイン城》
4 《寓話の小道》
4 《神無き祭殿》
1 《インダサのトライオーム》
6 《平地》
2 《サヴァイのトライオーム》
9 《沼》
4 《静寂の神殿》
4 《泥棒ネズミ》
4 《魅力的な王子》
4 《ヤロクの沼潜み》
3 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
2 《太陽の宿敵、エルズペス》
3 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》
4 《苦悶の悔恨》
4 《予言された壊滅》
3 《エルズペス、死に打ち勝つ》
3 《ガラスの棺》
3 《屈辱》
4 《ケイヤの誓い》
4 《裏切る恵み》
枚数 カード名(サイドボード)
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
2 《灯の燼滅》
4 《強迫》
1 《ガラスの棺》
3 《ケイヤの怒り》
4 《朽ちゆくレギサウルス》

 

こちらは「オルゾフ・スタックス」と呼ばれるデッキです。オルゾフとは白黒の2色を意味しており、スタックスとは古来よりヴィンテージに存在するロックデッキのこと。すなわち、このデッキは白黒の2色で組まれたロックデッキです。

▲《予言された壊滅》

キーカードの《予言された壊滅》は各アップキープごとにターンプレイヤーのパーマネントを一つ生け贄に捧げさせるというエンチャントです。一見悠長で、自分自身も影響を受けるため使い勝手が悪そうにも見えますが、プレインズウォーカーやエンチャントなど通常触りにくいパーマネントにも影響を及ぼすことができ、ターン経過とともに確実に対戦相手を締め上げることができます。

▲《泥棒ネズミ》
▲《ヤロクの沼潜み》

また、《予言された壊滅》を設置する下準備として、《泥棒ネズミ》や《ヤロクの沼潜み》で対戦相手の手札を減らしておくとより効果的です。対戦相手にしてみれば、大事なパーマネントを守るためにいらないパーマネントをプレイしなければいけないのに、手札が少ないためパーマネントの供給が追いつかなくなってしまいます。
 
反面で、自分は役目を終えた《泥棒ネズミ》や《ヤロクの沼潜み》を生け贄に捧げることで《予言された壊滅》を維持し続けることもできますし、時には《空を放浪するもの、ヨーリオン》でこれらのクリーチャーの戦場に出たときの能力を使い回すことも可能。手札・戦場の両方を枯らすことで対戦相手の身動きを封じる、ロックデッキの真骨頂です。

▲《空を放浪するもの、ヨーリオン》

さらに、このデッキは白黒というカラーリングで構築されているため、《屈辱》を採用することができます。現在トップメタである「ティムール再生」は《荒野の再生》に勝ち筋を依存している部分も大きいため、当然ながら《屈辱》は強烈に刺さります。
 
デッキの戦術もユニークですが、メタゲームを鑑みるに、戦略的にも優れたデッキと言えそうです。プレイングは難しそうですが、「ティムール再生」ばかりのスタンダードに飽きたという方は、ぜひこのデッキを回して、「ティムール再生」を狩る側に回ってみてはいかがでしょうか?
 

 

ライター:ドブフクロウ
 
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。
MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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