【20周年記念】『FF9』の思い出。名シーンを振り返りながら主人公ジタン・トライバルのカッコよさについて語らせてくれ!

みんな、ラリホッ!(歯切れよく、片手をあげながら)

『ファイナルファンタジーIX』(以下、FF9)の発売20周年を記念して、コロコロオンラインは全力でお祝い中だ!
 
もう下記の記事は読んでくれたかな? プレイしていない人にも向けて『FF9』を詳しく紹介しているので、ぜひ目を通してくれ!
 
また、貴重な設定資料についても公開しているので、併せてチェックしてほしい!
 

 

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そしてこの記事では、FF好きなコロコロオンラインのライター・松葉が『FF9』の思い出を語っていくぞ! なお、ネタバレ要素があるので、これから初プレイをしようと思っている人は注意してくれ!

 
だが少し、本題に入る前に申し上げておこう。僕が『FF9』を初めてプレイのは、2010年の5月頃。すでに発売から10年が経ったころの話だ。そう、PS Storeでゲームアーカイブスとして配信されてからのことだった。
 
※ゲームアーカイブスとは、過去に発売されたPlayStationなどの作品をダウンロード販売するサービス。
 
「なぜ発売後すぐに遊んでいないのか」と聞かれると、お恥ずかしながら「『FF7』と同い年なんです……」と答えることしかできない。
 
ともかく、iモード版(みなさん覚えていますか)の『FF1』をポチポチと遊ばせてもらっていた少年が、『FF12』なども遊びながら、2009年頃からゲームアーカイブスで配信ラッシュとなった過去のFFシリーズを本格的にプレイし始め、以後どっぷりFFの沼に沈み込んでいる状況が、早10年以上経っているという事実がここにある。
 
そして愛すべき『FF9』20周年を迎えたというわけで、こうして語らずにはいられないのだ。人生の先輩方はさらに感慨深いものがあるのではなかろうか。
 
閑話休題。
 

少年の心を熱く燃やす名作
『ファイナルファンタジーIX』

 

「さあて、コロコロオンラインにお集まりの皆様!
今宵我らが語る物語は、はるか遠いむかしの物語でございます。
 
2000年7月7日に発売された『FF9』は「原点回帰」をテーマにしたプレイステーション最後のFFシリーズナンバリングタイトル。近未来的な設定が多かった『FF7』、『FF8』の流れから、再び中世のファンタジー路線に立ち返った世界観がPS最高峰のグラフィックで描かれています。――


 
記憶をさかのぼると、同じPSの作品である『FF7』や『FF8』をプレイしたとき、そちらは中二心をくすぐってくる感覚だったのに対して(その2作も大人になってプレイし直すと少し感想が変わってくるのは置いておいて)、『FF9』は雰囲気が全く違った
 

▲まるで絵本の中に飛び込んでしまったかのような感覚になる。

正直なところを言うなら、『FF7』→『FF8』の進化に比べて、『FF9』は等身が下がっているしなぁと、そのときはまだガキんちょの癖して「子どもっぽい」という印象を本作に抱いていた。
 
もし自分がリアルタイム世代ならフルプライスの値段をつぎ込んでいたか? ファン心理としては「買っていたよ!」と言いたいが、当時迷いなく遊べたのはゲームアーカイブスで1,500円(当時)で買えるという時代が味方したところも、あったかもしれない。
 
結論から言えば本当にプレイしてよかったと思う。FFシリーズの枠に限らず、今現在においても、最も目頭を熱くさせられた作品のひとつだといえる。
 

秀逸な音楽、そしてジタンという男との邂逅

プレイを始めてまず心を射止めたのは、耳に飛び込む秀逸な楽曲。序盤から怒涛の勢いで展開される物語に合わせて流れる音楽は、「ああ今自分は“FF”をやっているのだ」とすぐに実感させられた。
 

▲「この刃に懸けて」から流れるように「Vamo’ alla flamenco」という曲に繋がるのが美しい。
これを聴かされたらブラネでなくとも「あぉっっっ!!」と嗚咽をもらしてしまうよ。

 


ジタンの言葉は、プレイヤーにも勇気を与えてくれる。 続きは次のページへ!