デュエル・マスターズ 秘蔵イラストも公開!! イラストレーター制作秘話リレー『タカヤマトシアキさん』第5回

~『デュエル・マスターズ』イラストレーター、タカヤマトシアキさんに直撃インタビュー!~ 前編

今回は2018年8月に発売になった「クロニクル・レガシー・デッキ2018 究極のバルガ龍幻郷」の書き下ろしカード「無双龍幻バルガ・ド・ライバー」を手がけたタカヤマトシアキさんにお話を伺いました。
デュエル・マスターズで長年に渡り活躍されているタカヤマさんのイラストが放つ「カッコよさ」と「迫力」、そして、その魅力が詰まった「無双龍幻バルガ・ド・ライバー」に到るまでのエピソードに迫っていきます!

──デュエマのカードイラストを描かれるきっかけとなったのはどういう経緯がありましたか?
12、3年前だったと思います。デュエル・マスターズが始まって2年くらい経ってからの参加でした。その前には他のお仕事で主役級のイラストを描いていて、それがディレクターの浜田さんの目に止まって声がかかったんだと思います。

──初めてご自身が描かれて、カードになったのはどのカードですか?
どれだったかなぁ……。確か、「エンペラー・アクア」だったと思います。
最初期のデュエマの水文明は「子どもみたいなのがボス」という感じで、水の透明感と超科学的なサイバー感が特徴で、くわえて左腕が「AKIRA」の鉄雄のように肥大化しています。

パースを意識して、迫力のある画面作りをするように強く言われました。他のカードイラストだと迫力のある画面作り、見栄えのあるエフェクトを意識することはあまりなかったのですが、修正の時もずっと「迫力が足りないッ」「エフェクトが足りないッ」て言われ続けてましたね(笑)。それが自分のイラストレーターとして成長に繋がりました。

「エンペラー・アクア」だと、ただ左腕が大きいっていうのを図解的にするのではなくて、手前に飛び出す迫力のあるパースを強く意識しましたね。
画面を地味な方向にしてしまうことが多かったので、絵が目立つようにどう作っていくのかをデュエル・マスターズで学べました。

──これまで描かれた中で、一番印象に残っているカードはどのカードですか?
そうですね。絵柄を変えてきて、いい感じに仕上がった「邪眼教皇ロマノフⅡ世」です。

それまでは、なんというか小綺麗に塗るスタイルだったんですけど、自分なりにカッコよくて、リアリティを感じさせるものを描きたくて、試行錯誤してできたのがこの「ロマノフⅡ世」だったんです。
これ以降の絵柄もこんな感じで今も続いてるんです。ターニングポイントになった一枚です。

▲無双龍幻バルガ・ド・ライバー

──今回のカードイラスト「無双龍幻バルガ・ド・ライバー」は、どのような発注で描かれたカードですか?

別のイラストレーターさんが描いた「紅神龍バルガゲイザー」と「竜星バルガライザー」が合体して、よりパワーアップした姿にしてほしい、という発注でした。他の方が描いたイラストのリファインはデュエル・マスターズは多かったです。

──発注を受けて、タカヤマさんの中でコンセプトや設定はありましたか?
うぅん……。「よりカッコよく」ですね!
元の二体のイラストも、もちろんカッコいいのですが、自分なりによりカッコよく、自分ならこうしたいっていうのがあって、なおかつ元のイラストの面影もファンの方に感じてもらえるようにしました。

次回は「無双龍幻バルガ・ド・ライバー」の魅力により迫っていきます。注目ポイント、苦労したこと……。そして、タカヤマさんのデュエル・マスターズの思い出を語っていただきます。お楽しみに!!

名前:タカヤマトシアキ
出身校:日本デザイン専門学校  スーパーリアルイラスト専攻
PR:現在、玩具・ゲーム・書籍等 フリーランスのイラストレーターとして活動中。

 

次回は8/21(金)更新!!