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第86回小学館新人コミック大賞(児童部門) 受賞者&審査員によるオンライン座談会【樫本学ヴ・沢田ユキオ・のむらしんぼ・むぎわらしんたろう】

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かっこいい構図vsわかりやすい構図!?

――さて、そろそろ夜も深くなってまいりましたので、質問もあと1つずつとしましょうか!
 
gazouでは、道具つながりで! 私はアナログで漫画を描いていて、10ページに一度の頻度でペン先を交換しています。先生方は、どれくらいのペースでペン先を交換していますか?

 
gazou特に決めていません。気分で「そろそろかな?」と変えています。

 
gazou私は、太くなったペン先は太い線用として使っていくので、下手したら何年も使っているペン先もあります。おろしたての細い線用、中くらいの線用、太い線用(すべてGペン)と丸ペンの4本を使い分けて描いていました。ちなみに、筆圧が高くないのでペン先が潰れることはないですし、おろしたてのペン先よりも、ある程度描いて先がいい感じに削れたもののほうが描きやすくて好きです。

 
gazou自分は3本くらい使い分けています。使ってつぶれたペン先は人物を描くときやワク線用です。おろしたてのペン先は集中線や細い線が描けます。

 
gazou少し使った感じのペン先(Gペン)が好きなので、新しいものは無理やりグイグイ開きます。Gペンを太線用、細線用で使い分けていますが、交換は15〜16ページに一度くらいでしょうか。あんどろめださんは、数少ないアナログ仲間です。ずっとアナログでいてくださいね。

 
gazouはい、頑張ります!! 色々と教えてくださり、ありがとうございます!

 
gazou私は、かっこいい構図をどのように思いついているのか教えてほしいです!

 
gazou構図は苦手です(汗)。まあ、ロングとアップの使い分け、画面のメリハリぐらいは長年マンガを描いてきて、少しずつ蓄積した程度はありますが……。構図は大切ですが、あまりそこにこだわって凝りすぎるよりも、読者にとっての見やすさを大切にしています。

 
gazou僕のほうからひなしょさんにおたずねしたいくらいです! たまにかっこいい構図を描かなきゃいけない場面があると、そりゃもー必死ですよ!!  あとは、むぎわら先生とカッシー(樫本先生)に聞いてください!

 
gazou構図とコマ割りは、読者がわかりづらくなければ自由です。新しいコマ割りもぜひ考えてみてください。……でも、お話があってのコトなので、まずはしっかり、お話を考えましょう! 同じようなコマが並びすぎると、読者が飽きてしまうと思うので、いろんな構図やコマの形を変えるなどして、次のページをめくってもらう力を身に付けましょう!
 
同時に、かっこよさはお話とセットだと思います。「こんな感じのすごい見開きを描きたい!」と、その場面からお話をつくるのもありだと思います。それを効果的に見せられるかは、そこにいる人物の置かれている立場をうまく描けるかどうかに掛かってきます。かっこいい構図ばかりではなく、キャラが今、どこで、何をしているのかがひと目でわかる構図のほうが大切だったりします。

 
gazou決めゴマにはこだわっていて、そのコマで読者に一番見せたい(伝えたい)ものをどうしたらわかりやすく、かつ、かっこよく、おもしろくできるかを考えて描いています。何を一番見せたいのか、伝えたいのか、目立たせたいのかを考えて、画面に配置していく感じでしょうか。同時に、自分はその時々でキャラクターの線を意識的に太くしたり、荒くしたり、筆ペンだけで表現したりして、絵の勢いを出す工夫をしています。

 
gazouすみません、もう一つだけ……! 私は、先生方が「児童向けのマンガを描くにあたって、一番大切にしているコト」が知りたいです。

 
gazou元気なキャラクターです。読者が自分に置き換えられるような主人公が理想だと思います。自分のつくりたいお話に合いそうなキャラを、とにかくたくさん描いてみましょう! 余談ですが、自分の作品だと「ここの背景、こんなもんでいいかな〜」という適当な感じですが、ドラを描くときはいつも藤本先生ににらまれているような感覚なので、一生懸命に描いています。

 
――むぎわら先生ならではのお話ですね! 樫本先生、のむら先生、沢田先生はいかがですか?
 
gazou読みやすさです。単純でわかりやすい話にしろというわけではなく、自分がおもしろいと思うことを、どうしたら読者の子どもたちに一番効果的に伝えられるのかを考えています。自分の子どものときはどうだったかな、ということは常に考えるようにしています。

 
――樫本先生はバトル漫画も描いていますが、何か意識していた点はありますか?
 
gazou『コロッケ!』を描いていたときは、バトルばかりの激しいマンガでしたが「殺す」や「死ね」といった台詞は意識的に使わないようにしていました。人気が出て、影響力が出れば出るほど、意識していた点です。読者にそんな言葉を使ってもらいたくなかったですし、児童漫画家としてのこだわりでした。コロコロアニキで連載している続編(『コロッケ! BLACK LABEL』)では、大人漫画なので使いまくっていますけどね(笑)。

 
gazou「かんたんなことはかんたんに、むずかしいこともかんたんに!」。とにかくわかりやすさ、読みやすさが大切かと。それと、作者自身が子どもになる。童心に帰ることです。

 
gazou自分も、「わかりやすく」「読みやすく」です。読者である子どもたちを楽しませるため!! それがすべてです。 

 
――やっぱり、長年にわたって小学生男子を夢中にさせてきた先生たちの説得力はすごい! 受賞者のみなさんも、未来のコロコロ作家としての躍進を期待しています!! そして、レジェンドの先生方はこれからも末長くよろしくお願いいたします! 受賞者のみなさん、先生方、本日はありがとうございました!!!!
 


 
■あんどろめださんの『アース・ゲッター』を読む!!
 
■ひなしょさんの『紙神草子』を読む!!
 
■矢広さんの『私の能力はギャグ補正』を読む!!
 
ほか、「第86回小学館新人コミック大賞」の作品はコチラのページから読むことができるぞ!!
 


 
7月12日(日)は「受賞者のプロフィール紹介・ミニインタビュー&お祝いコメント」、13日(月)は「レジェンド審査員の先生方から、次期審査員の先生方へのバトンメッセージ」を更新するぞ! こちらも絶対に読んでくれよな!!
 

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