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『あつまれ どうぶつの森』のマイデザインがもっと楽しくなる! “ドット絵の神様”にドット絵のコツとテクニックを聞いた!! 〜初級・中級・上級者へのアドバイス〜

『あつまれ どうぶつの森』のマイデザインがもっと楽しくなる! “ドット絵の神様”にドット絵のコツとテクニックを聞いた!! 〜初級・中級・上級者へのアドバイス〜

中級者編 〜色遣い=立体感で周りとの差を出す〜


 
——では、「ドット絵を描けるものの、思い描いたようにいかない人を“中級者”」と仮定した、中級者向けのアドバイスをお願いします!
 
自分のつくったドット絵を見て、「もっと立体的にしたいなぁ」という欲が出始めてきたら、中級者と言ってもいいと思います。でも、その方法がわからない、という人におすすめしたいテクニックが3つあります。

 
——おぉ、教えてください!!
 
一つは「中間色の表現」です。まずは、サンプルをお見せしましょうか。

 

 
——これは土偶ですね!? 1、2……3色使って濃淡が表現されています!
 
ファミコン(※1983年に発売した任天堂の家庭用ゲーム機。今のNintendo Switchのような存在!)の頃は明暗を3色で表現していましたから、中級者の方もまずは3色で明暗を表現することを目標にするといいのではないでしょうか。「メインとなる色・明るい部分の色・暗い部分の色」の3つで凹凸を表現します。
 
今はインターネットで画像検索することも簡単ですから、写真を見て、どの部分が明るくて、どの部分が暗いのかを見ながらドットを撃っていくのもいいでしょう。石膏(せっこう)デッサンでも、像は真っ白なのに陰影があるのと同じ考え方です。

 

 
▲市松模様にして中間色を表現する方法もある、と小野さん。コロナウイルスを描いたドット絵だ
 
——ああ、それはわかりやすいです! ほかには、どのようなテクニックがありますか?
 
次は「斜め線」です。中間色の表現とつながる話で、陰影を斜め45度に入れていくというワザです。このドクロを見てください。

 

 
——あ、こちらから見て左側の目の上に、斜め45度に白とグレーの境目が入っていますね!
 

▲ドクロの市松部分のアップ

 
はい。よく漫画で鏡や窓の光沢を表現する際に、斜め線が入っているでしょう。あれと同じことです。斜め線は45度の角度が一番美しいんですよ。これも陰影の表現と合わせて覚えておきたいテクニックです。

 
——おぉ〜〜〜! それでは、中級者におすすめの最後のテクニックは何でしょうか!?
 
初級者編で触れた「輪郭線」です。これもサンプルを見てみましょう!

 

 
——輪郭がある分、形がわかりやすいですね。これは、どのような時に使うと効果的なのでしょうか!?
 
人物の全体像のようにパーツの境目が複雑なときは、輪郭線があったほうが効果的なこともあります。シルエットをしっかりさせたいときなどは、わかりやすい絵になるのでおすすめです。

 
——このサンプルには、左端に小野さん自身の似顔絵もありますね。ドット絵における似顔絵のコツも教えてもらえますか!?
 
似顔絵は難しいですね〜。まず、目と目の間。1ドットだと寄りすぎだし、3ドットだと離れすぎた印象になってしまいます。なので、2ドットがちょうどいいかな。ドット絵で眉毛と鼻まで再現するのは大変なので、大体取ってしまいますね。一番難しいのは、メガネの表現です。メガネのフレームやツルを描くかどうかの判断や、レンズの表現……フレームをあえて描かずに、白色のみでレンズを表現することもあります。

 
——限られたドット数のなかで、何もかも再現するわけにはいかないんですね!
 
そう、ドット絵はいかに省略するかなんですよ。先ほどのサンプルで、ニワトリとヒヨコのドット絵があったでしょう。あれ、ヒヨコはただのL字なんですよ。
 
でも、隣にニワトリがいるから、ヒヨコとわかる。ついつい、「足も入れたい、目も入れたい」となってしまいがちですが、どこを省略しても大丈夫かの見極めが中級者・上級者のポイントになります。

 

上級者編 〜引き算の考え方と色数をマスターせよ〜

——では、いよいよ上級者編です! 中級者と上級者の明確な違いは何でしょうか!?
 
中級者編でお話しした「引き算の考え方」と、色数による表現です。これまで同様、まずはサンプルを見てみましょうか!

 

 
——これは……国内外の名画じゃないですか!! 葛飾北斎の富嶽三十六景に写楽の浮世絵、モナ・リザ、ムンクの叫び、フェルメール!! すごい、どれもドット絵なのに元絵がわかりますよ!! 小野さんが“ドットの神様”と呼ばれる由縁ですね!!
 
モナ・リザなら、どこを書けばモナ・リザになるのかを考えます。髪の毛が長いとか、手を組んでいるなど、わかりやすい特徴を探すんです。逆に言えば、特徴を見つけることで「描かなくていいもの」が同時に見えてくる。これが引き算の考え方です。
 
この絵画シリーズでは、色を増やして8色使っています。場合によっては8色では足りないこともありますが、それ以上増やすとごちゃごちゃしてしまって。『あつまれ どうぶつの森』の32マス×32マスでも8色程度で十分だと思います。色の濃淡を明暗共に増やしていくのがポイントです。

 

▲鳥獣戯画、アンディ・ウォーホル、風神雷神、ダリの名画をドット絵にした小野さんの作品
 
——あぁ、つまりは初級者編・中級者編での考え方がベースになっているんですね。ドット絵上達のステップアップが非常にわかりやすかったです! ありがとうございます!!  最後に、すべてのドット絵ユーザーにアドバイスがあればお願いします!
 
デジタルでやる分には、いくらでも書き直しができるので、しつこくやってください(笑)。基本はスクラップ・アンド・ビルドです。描いて、失敗してを繰り返していく内に、だんだん上手になってきますから。
 
私なんて、いまだに「ここに1ドットを撃つか、撃たないか」で何十回も描いては消しを繰り返しています(笑)。でも、最終的には、その1ドットの違いが、印象を大きく変えるのだから、おもしろいんです。
 
あとは、つくったドット絵はどんどん人に見せるといいですね。自分は何を描いているかわかっていますが、初めて見た人は「ちょっとわかりづらかった」などの意見をくれます。そうすると、どこがいけなかったんだろうと考えるきっかけになりますから。

 
——どの道にも通ずることですね!! 本日は、ためになるたくさんのアドバイスを本当にありがとうございました!!!!


 
なんと、“ドット絵の神様”こと小野さんが、コロコロオンライン読者のために、マイデザインで使える“うんこ”のドット絵を描いてくれたぞ! 詳細は、別途公開する小野さんのインタビュー記事を見てくれ!! 乞うご期待!!!!
 
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©2020 Mr.Dotman/LAND&SEA

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