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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.70 ~スタンダード環境最強のデッキ~

ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.70 ~スタンダード環境最強のデッキ~

By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
 
7月13日、新たな禁止カードが発表されました。スタンダードはノーチェンジですが、ヒストリックモダン、パウパーの3フォーマットで禁止カードが出ました。また、パイオニアでは解禁も出ています。


ヒストリック
《運命のきずな》禁止
《炎樹族の使者》使用停止
 
パイオニア
《ニッサの誓い》解禁
 
モダン
《アーカムの天測儀》禁止
 
パウパー
《探検の地図》禁止
《神秘の聖域》禁止

▲《アーカムの天測儀》

特にモダンで禁止された《アーカムの天測儀》は非常に使用率の高いカードで、多色デッキの安定性の向上に貢献してきた1枚です。しかし、コミュニティでは多色デッキの安定性が向上しすぎたことに対する不満も見られ、実際にこのカードを使用したデッキの勝率も高かったことから、ついにモダンで禁止カードに指定されました。
 
また、パイオニアでは《ニッサの誓い》が解禁されました。相棒だった《王冠泥棒、オーコ》が禁止されてしまっているのは痛いですが、それを差し引いても《ニッサの誓い》はユーティリティ・カードとして様々なデッキに採用され得るポテンシャルを持っているカードで、緑絡みのデッキは高い安定性を取り戻すことになりそうです。
 
また、今回はスタンダードはノーチェンジでしたが、《成長のらせん》系デッキ(バント・ランプやティムール再生など)がメタゲーム上で高いシェア率を誇っていることは開発部も認識しているようです。《成長のらせん》自体は残すところあと2ヶ月半程度しか使える期間はありませんが、もしかすると『ゼンディカーの夜明け』リリース前にまた禁止改定が行われる可能性もあるかもしれませんね。
 
さて、今週のアップデートはこんなところでしょうか。それでは今回も最新のスタンダードのデッキリストを見ていきましょう。
 

Red Bull UNTAPPED Online予選

「Red Bull UNTAPPED」は、世界的な飲料メーカーであるRed Bull社が協賛している世界大会です。すでに世界中で予選が行われており、本予選では日本人のプロプレイヤーである井川 良彦選手が見事に優勝を収めました。井川選手は昨年の功績が認められて今年MPLのRivalsリーグに加入していますが、今年も絶好調のようです。
 
使用デッキは「ティムール再生」。vol.66では村栄選手が使用して優勝を収めたデッキですが、井川選手はこのときの調整チームの一員でした。現環境において「ティムール再生」がベストデッキであることはもはや言うに及ばない事実ですが、今回の井川選手の優勝により、井川選手や村栄選手などの所属するチーム「曲者」の調整力も同時に証明されました。
 

ティムール再生(使用者:井川 良彦選手)
枚数 カード名(メインボード)
4 《繁殖池》
4 《寓話の小道》
4 《ケトリアのトライオーム》
3 《ヴァントレス城》
3 《蒸気孔》
3 《踏み鳴らされる地》
2 《爆発域》
2 《森》
2 《島》
1 《山》
1 《神秘の神殿》
3 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
2 《夜群れの伏兵》
1 《厚かましい借り手》
4 《荒野の再生》
3 《サメ台風》
4 《発展+発破》
4 《成長のらせん》
4 《神秘の論争》
2 《霊気の疾風》
2 《焦熱の竜火》
2 《否認》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《砕骨の巨人》
2 《霊気の疾風》
2 《否認》
2 《終局の始まり》
1 《サメ台風》
1 《厚かましい借り手》
1 《長老ガーガロス》
1 《ナーセットの逆転》
1 《焦熱の竜火》

 

先週、あるいは先月もティムール再生のご紹介だったので、「またかよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介する井川選手のデッキリストは、メインボードに《夜群れの伏兵》を採用しつつ《否認》や《霊気の疾風》にもしっかりと枚数を割いた、ミラーマッチを強く意識している構成になっています。

▲《夜群れの伏兵》
▲《否認》

『基本セット2021』リリース直後とはいえ、2ヶ月半後にローテーションを控えた現環境は、事実上の環境末期と言えます。つまり(画期的な新デッキが出てこない限りは)メタゲームも大きく動くことはなく、ティムール再生はミラーマッチやバント・ランプ対策に注力することができます。
 
井川選手のデッキはとにかく構え続けて勝機を探るようなデッキになっており、メインボードに採用されているカードの中でインスタントタイミングで使用できないカードは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と《荒野の再生》のみとなっています。《厚かましい借り手》や《夜群れの伏兵》、あるいは《サメ台風》のサイクリングで盤面に脅威を展開しつつ、これらを処理するために対戦相手にアクションを強要し、大きく隙のできた相手に対して《荒野の再生》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を叩きつけて勝利を決めるデッキです。

▲《荒野の再生》
▲《自然の怒りのタイタン、ウーロ》

このデッキでは、《神秘の論争》と《霊気の疾風》、《否認》といった打ち消し呪文が計8枚も採用されています。対戦相手からしてみれば、これらをかいくぐりながら自分の呪文を通すだけでも困難で、一つ一つのアクションが確実にこちらの首を締めてくるような、非常にいやらしいデッキです。特にバント・ランプのような大ぶりなアクションの多いデッキにとっては天敵とも言えるデッキで、《時を解す者、テフェリー》を通すことができなければ、文字通り何もさせてもらえないまま敗北を喫することになるでしょう。
 
ティムール再生は現環境における最強のデッキです。果たしてこれを打ち倒せるデッキは今後出てくるのか? あるいはまた何らかのカードがスタンダードから退場することになるのか? 動向に注目していきたいところです。
 

 

ライター:ドブフクロウ  
 
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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