ガチのハウツー系にする予定だった「カブトムシ採集記事」 〜ホビー記事になるまでの14日間の記録〜
「小学生の夏」と言えば、カブトムシとクワガタムシと言っても過言ではない!!!! そして、この記事を書いている埼玉県在住のライターは、自宅にいながらしてカブトムシを採る方法を知っている!!!!
それは、「虫かごにカブトムシのエサのゼリーを入れるだけ」!!!! ……いや、本当なんだって! ちょっと前に住んでいたところ(※東京都まで電車で約1時間)は、朝起きると、それだけでカブトムシが虫かごに2・3匹は引っ付いてたんだ!
……という話をコロコロオンラインの現場会議ですると、「じゃあ、記事にしてみましょうよ」との声が。おう、やったらい! 楽勝でいっ! とつくったのが、この記事である! 現在、筆者が住んでいるのは、東京都まで電車で約10分の場所。この場所でもカブトムシが採れると証明できれば、子どもたちもよろこんでマネしてくれるはずだ。
(この頃の彼には、理由もなき自信があった。そして、ガチのハウツー記事にして読者にマネしてほしいというキラキラした思いがあった……)
4日目まではマジメだった
■1日目
100円ショップで買ってきた虫かごとエサをセッティング。明日の朝には、カブトムシが虫かごに引っ付いているはずだよーん!! イエイ、イエイ! フゥー!!
■2日目
……あれ? ありんこ1匹いないんですけど……。おかしいぞ。ま、まあ、明日にはエサの匂いが拡散してカブトちゃんたちも来てくれるでしょ……。
■3日目
な、ななな、なんでじゃーい! もしかして、おれだけに見えてないの? カブトムシってバカには見えないの!? こうなったら、岩手県在住の親戚にスペシャルなエサの作り方を聞くぜ!
おじさん「あ、ゆうじか? どうしたべか?」
ライター「かくかくしかじか……!」
おじさん「ほんなら、赤ワインにバナナを入れて日光に当てるといいべさ。イースト菌を入れっとよく発酵して、虫が寄ってくっぞ」
ライター「おじちゃん、ありがとう!!!!」
おじさん「んだんだ」
▲早速、赤ワインとバナナとイースト菌をスーパーに買いに行った!
▲この状態で日光に当てて発酵させる
▲セッティング完了!
ふふふ、これで明日には……!!!
■4日目
ベベベ、ベンジョムシと蚊しかいねぇ!!!! これじゃ記事にならない!!!! どうしよう……。とりあえず、最初の虫かご+ゼリーの作戦に戻して、もう1日置いてみるか。それとも……。いや、さすがにそれは……。でも、ある意味で昆虫採集になるぞ……!! うん、これはおもしろいかもしれない!!!!!!
(その日、彼の部屋では、私物のおもちゃケースをガサガサ、ゴソゴソといじる音が朝まで聞こえたという)
どうして、おもちゃが飛んでくるんだよ
■5日目
あぁぁぁぁ! 虫かごに何かいるぅぅぅ!!!!
……こ、これは『ゾイドワイルド』のカブターとクワーガだぁぁぁ! 本能を解放して、大型の角“ギガントホーン”で敵を投げ飛ばすカブターがかっこいいんだ! クワーガは“デュアルシザース”で敵ゾイドに切り込むぞ! おもちゃ大好きな筆者は、もちろん『ゾイドワイルド ZERO』に登場するクワガノスも買った!! どれもかっこいいぞ!! でも、ゾイドが飛んでくるなんて、ふっしぎぃ〜〜〜!
■6日目
今日も何かいる!!!!
……こ、これは『ポケットモンスター』のカイロス(「Pokémon fit」)だぁぁぁ! 『ポケットモンスター 赤・緑』では、サファリボールをたくさん投げたっけなぁ。「くわがたポケモン」だけあって、2つの角が立派だぜ!! アニポケの最新シリーズにも登場していたり、長年愛されているポケモンだよな!!
■7日目
この後ろ姿は……!
『聖戦士ダンバイン』のダンバイン(「ROBOT魂」)じゃないか!! カブトムシを彷彿とさせる有機的なメカデザインで、フォルムがとにかく美しいんだ!! 総監督は『機動戦士ガンダム』の生みの親・富野由悠季氏! 哀しき戦争の話ではあるけれど時代を超える名作だから、メカデザインに惹かれた人はぜひアニメも観てほしい!!!! エンディングも魅力的なんだよ!!
■8日目
あぁっ、ゴウラム!! 『S.I.C.仮面ライダークウガ』のクウガゴウラムじゃないか!!
ゴウラムは、クウガの愛車・トライチェイサー2000と合体して、めちゃめちゃかっこいいバイクになるんだ!!
現在、プレミアムバンダイで食玩ブランドの「SO-DO」シリーズのトライチェイサー2000と装甲機ゴウラムが予約受付中だから、みんなもチェックしようぜ! クウガ20周年だし、「SO-DO」で出るって信じてた!
■9日目
ぐっはぁぁぁぁ!!!! SDガンダムBB戦士の「神武兜頑駄無」(カブトガンダム)じゃないか!!!!!!
近年出版されたSDガンダムのデザイン資料集で、二代目頑駄無大将軍の没デザインに神武兜頑駄無らしき姿を発見したときは胸アツだったなぁ……。っていうか、昆虫モチーフのガンダムって珍しいよな!! ガンダムベースでまた再販してほしい!!!!
■10日目
ア、アアア、アントラーーー!! 初代ウルトラマンを苦しめた磁力怪獣・アントラー(「S.H.Figuarts」)じゃないかぁぁぁ!!!!
このカブトムシとクワガタが一体化したようなデザインがたまらないぜ!! 名前と劇中の演出的にはアリジゴクだけど……。なんにせよ、スペシウム光線がきかない強敵なんだよ! ちなみに体長は40メートル、体重は2万トンだ! え、やけに詳しいって? コロコロコミックと同じく小学館が発行している「円谷プロ全怪獣図鑑」にそう書いてあるからな! 過去シリーズに登場した怪獣が網羅されているから、ウルトラマンを好きなみんなは要チェケだ!!
(この頃の彼は、完全に私物のおもちゃを紹介するのが楽しくなっていたという……)
■11日目
おわぁぁぁぁ、アラフォー世代ホイホイの食玩「カセキドン」じゃないかよぉぉぉ!!
このデフォルメ具合がたまらない……!! 子どもの頃、お菓子売り場で親にねだって買ってもらったんだ。ほかには、カニ・トンボ・アンモナイト・サソリなどがモチーフのカセキドンもいるんだぜ!!
■12日目
きたぁぁぁぁぁ、コロコロで昆虫モチーフのゲームと言ったら、やっぱりこれ! 「ムシキング」!
じゃんけん形式のバトルがシンプルながらも超おもしろい! 近年はサポートカードやVガジェの存在もあって、より戦略性が増したんだ。カードを排出するときに、自分の好きなアングルでポーズを決められるのがうれしかったっけ。また遊びたいなぁ!
ちなみに、9代目コロコロコミック編集長の“まこ殿様”こと和田誠さんが、コロコロコミック500号を記念した歴代編集長インタビューで「ムシキング」のことについて語ってるから、そちらも読んでくれよな!!
■13日目
あれ、ついに本物きた!? ついにカブトムシとクワガタきちゃった!?!?
……って、精巧なつくりで話題のフジミ模型「自由研究シリーズ」のカブトムシ・クワガタムシじゃないかーい!!!! ずこーーーーっ!! ……いや、でも、これ、見れば見るほど、本物みたいですごい。羽も広げられるんだぜ、ほら。本物と見間違うほどのフジミ模型の自由研究シリーズについてのインタビュー記事はこちら!
■14日目
いやー、カブトムシ・クワガタムシがモチーフになった古今東西のゲーム&ホビーって、いろいろあるんだなぁ!!!! きっと、記事制作に困るおれを見兼ねて、おもちゃのカブトムシとクワガタが助けに来てくれたんだ。
これは、決して、やらせなんかじゃない! ねつ造なんかじゃない!! そう、おもちゃと僕の、ひと夏の不思議なお話なんだ。
……って、すみませーーーーーん!! カブトムシ、全っ然、来ませんでした!!!! カナブンやコガネムシさえ来なかった!! 申し訳なすび! でも、おもちゃのカブトとクワガタもいいもんだよ!! なんたって、ずっと元気でいてくれるし!
やっぱり、何歳になってもカブトとクワガタはめちゃめちゃかっこいいぜ!!!! みんな、ほかにも好きなカブトムシ・クワガタムシがモチーフのホビーやゲームがあれば、引用RTなどで教えてくれよな!!