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【これで言い返せる】「何時何分何十秒、地球が何回まわった時ですかぁ〜?」の公式が爆誕!!!! “究極の煽り文句”を今こそ論破せよ!!

【これで言い返せる】「何時何分何十秒、地球が何回まわった時ですかぁ〜?」の公式が爆誕!!!! “究極の煽り文句”を今こそ論破せよ!!


小学生時代の忘れられない煽り文句「はぁ〜?? それ、何時何分何十秒? 地球が何回まわったときですかぁ〜〜〜????」。今振り返ると、わかるわけないじゃんと返せばよかったものの、悔しさから天を仰いでは目に涙を溜めていた……。今の少年たちには、そんな思いをしてほしくない!
 
そこで、コロコロオンラインは、天文に関わる研究者や学校の先生、プラネタリウムや天文台の職員などが在籍する「日本天文教育普及研究会」に取材を申し込んだ! 今回、公式を作ってくれたのは、同団体の理事であり、三重大学教育学部附属小学校で教諭を務める前田昌志さん! ガチの小学校の先生だ!!
 


前田昌志(まえだ・まさし)
1992年、三重県生まれ。三重大学教育学部附属小学校教諭。3年間の公立小学校勤務を経て現職。日本理科教育学会、日本環境教育学会、日本天文教育普及研究会所属。2020年8月から日本天文教育普及研究会理事を務める。『第6学年「月と太陽」におけるドローンの活用』(理科の教育/2020年9月号/東洋館出版社)など、未来を生きる子どもたちのために、最先端の授業研究をすすめている。コロコロコミック読者時代に好きだった作品は『ドラベース』と『うちゅう人 田中太郎』。

 


 

くわしい人に話を聞いてみた

——前田先生、こんな無茶な取材を受けてくださってありがとうございます! 早速なんですが、「はぁ〜?? それ、何時何分何十秒? 地球が何回まわったときですかぁ〜〜〜????」の公式をつくることって可能なんでしょうか?
 
実は3パターン考えてきました。一つずつ説明していきますね。最初の2つは相手を言い負かすこと……つまり、論破することを目的とした回答で、最後の1つが真面目な公式です。

 
——おぉ……! ついに言い返せるんですね、あの意地悪な質問に……(涙)。
 
一つ目の受け返しは「それって、自転ですかぁ? 公転ですかぁ?」と聞き返すパターンです。

 
——せ、先生……。ちょっと口調が子どもっぽくなっていますが……。
 
すみません! 私も小学生時代に言われて悔しかったものですから、つい意地悪な口調になってしまいました。ちなみに、地球そのものが1回転するのが自転(=1日周期)。太陽の周りを1回転するのが公転(=1年周期)です。スケートに例えると、スピンのように自分が軸になって回転するのが自転で、スケート場をぐるりと1回転するのが公転とイメージすると覚えやすいですよ。

 
——解説までありがとうございます! さすが先生!! それで、論破にはもう1パターンあるんでしたよね? じゃあ、聞きますよ! 「はぁ〜?? それ、何時何分何十秒? 地球が何回まわったときですかぁ〜〜〜????」。
 
はぁ〜〜? それ、地球が誕生してからの話ですかぁ? それとも、西暦1年からの話ですかぁ〜〜〜?

 
——こ、こ、こ、この野郎!!!!!!
 
お、落ち着いてください! あくまで相手を論破する方法を紹介しているだけですよ!!

 
——はっ……、そうでした! しかし、すっごいイラッと来ますね、その返し方。
 
はい。相手に逆質問する、すごく意地悪な返し文句なんです。

 
——今風に言うと、意地悪の倍返しですね。でも、先生! やっぱり、公式が欲しいんですよ! あの意地悪な質問に対して、ストレートに言い返したいんです!!!!
 
そう仰るのを待っていました! 少々長くなりますが、いいですか?

 

地球が誕生してからの回転数の場合

——もちろんです!
 
では、2つの視点から考えていきましょう。まずはスタート地点が「地球が誕生してから」の場合。地球の年齢と、1年あたりの自転の回数から簡単に考えてみます。最新の研究では、地球が誕生してから約4,600,000,000年経っているとされています。また、地球は1日に1回転(自転)するので、1年で365回転します。ですから、4,600,000,000×365でおおよその数が求められます。

 
——え、ちょっと、何年ですか? 0が多すぎて……4,600,000,000?
 
(きっぱりと)46億。

 
——そんな、ブルゾンちえみみたいな……。マジですか……。
 
つまり、46億年×365日です。4,600,000,000×365=1,679,000,000,000ですから、これまで、実に約1兆6790億回も地球が自転してきた計算になります。

 
——兆!? まさに天文学的数字!! ……ということは、「46億年×365日」が公式になるということでしょうか!?
 
いいえ。残念ながら、この時点では正しい公式とは言えません。なぜなら、これは「地球の自転速度が一定だと仮定した場合」の話だからです。昔の地球は自転速度が速かったので、そうすると計算がまた変わってきます。

 
——えぇ、そうだったんですか!?
 
はるか昔、地球や太陽の材料となるガスやチリの雲の時点から、地球はすでに回転していたのです。今は、月の引力による潮の満ち引きによって、回転速度が遅くなったと言われています。他にも、地球の自転が遅くなったのには、いろいろな要因があるとされているんですよ。

 
——そうなると真実は一体どうなってくるんですか、先生ェ!?
 
地球が誕生した頃の自転周期は、たった5時間だったと言われているので、1年は1800日。約46億年たった現在は365日(※うるう年を考慮にいれると365.2422日)。ある研究によると、そのちょうど半分くらいの25億年前では、1年が500日くらいだったと考えられています。これを平均として1年あたり500回だと仮定すると、約2,300,000,000,000回(=2.3兆回)も回ったことになります。

 

西暦1年からの回転数の場合

——2.3兆回!?!?! くっ……もはやワケがわからない数字になってきたぜ……。
 
次に、スタート地点が「西暦1年」の場合です。まず、西暦1年1月1日から西暦2019年12月31日までの、2019年分地球が自転した回数は……365.2422×2019=73万7424回。ちなみに、この記事はいつ公開になりますか?

 
——2020年9月5日です。
 
9月5日は2020年1月1日から249日経っているので、先ほどの結果に249を足すことにしましょうか。

 
——じゃあ、じゃあ! 「おれ、この前、フォートナイトでビクロイしたんだよ!」とクラスメイトに話して、嫉妬した友人が「はぁ〜?? それ、何時何分何十秒? 地球が何回まわったときですかぁ〜〜〜????」と言ってきたとします。ビクロイしたのが2020年9月5日なら……。
 
西暦1年から2019年までに地球が回った回数が73万7424回、これに9月5日までの時点回数である249回を足して73万7673回! 2020年時点では、「73万7424回」+「X(※その日の日付=9月5日なら249回)」が公式となります!! すなわち、西暦1年1月1日から地球が73万7673回まわった時だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 
——ぐっはあぁぁぁぁぁぁ!!!! ……す、すげぇ! 先生すげぇよ!! なんといっても、わかりやすい!!!! 「73万7424」まで覚えておけば、あとは足し算で答えられますもんね。
 
そうですね。しかし、実はこれでもまだ完璧に正確とは言い切れないのです。この計算では、「地球が何回まわったか」を「何日経ったか」として計算しました。これは地球にいる私たちから見ると正しそうな気がしますが、宇宙から地球の回転を見るとちょっと違ってきます。宇宙から地球を見ると、地球の1日(太陽が南中してから次に南中するまでの時間)の間に、なんと地球は1.0027回の自転をしているのです。これは、地球が太陽の周りを回っている公転の影響もあるからです。
 
このことを考慮に入れると、宇宙から見ると地球が1年間に自転する回数は365.2422回ではなく、公転のぶんも加えた366.2422回となるので、この数字を使って計算する必要があります。この場合の公式は 「73万9443」に「1.0027」×「X(※その日の日付=9月5日なら249回)」となって、計算がちょっと複雑になります。このように、「地球から見て地球の回転を数えるか(天動説)」と「宇宙からみて地球の回転を数えるか(地動説)」で結果が違ってくるのですね。

 
——頭がクラクラしてきた……。でも、天文学っておもしろいなぁ! 知らないことばっかりです。先生にとっての天文学の魅力って、どんなところですか?
 
天文学は非常に幅が広く、奥深い学問なので、楽しみ方は人によってさまざまです。でも、逆に言えば、そこがおもしろいんです。この現代においてもわかっていないことが多く、知ろうと思えば終わりがない。いつまでも楽しめる学問とも言えます。
 
たとえば、星空を眺めて「キレイだな」と思うのと同時に、「宇宙にはどんな世界が広がっているんだろう」といった、数々の疑問が浮かんでくるはずです。過去に生きていた人のそういった素朴な疑問こそが、現在の天文学の始まりでした。宇宙の謎を解明するには、工学や生物学など、さまざまな学問の知識を持った人々との協力が必要で、すべての学問が集約されたようなロマンもあります。

 
——そうか、天文学って、なんとなくとっつきにくいイメージがありましたけど、「月はどうやってできたんだろう」「ブラックホールってなんだろう」といった、多くの人が知りたいであろう疑問も含まれるんですね。そう考えると、めちゃくちゃエンターテインメントな学問だなあ。先生、本日はありがとうございました!
 

<まとめ>
みんなー! 「はぁ〜?? それ、何時何分何十秒? 地球が何回まわったときですかぁ〜〜〜????」と言われたら、地球が誕生してから数えた場合は「約2.3兆回」西暦1年から数えた場合は「73万7424回」に、それぞれ2020年1月1日からの自転回数をプラスして言い返そうぜ!!!! 「何時何分何十秒」はテキトーに答えちゃえ!!

 
※日本天文教育普及研究会のホームページはコチラ
 
 

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