【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第173回 カブ価が運んできた狂気!?(1)


 

金の亡者が群がります

 
 ここんとこ、カブのことを書いていなかったので、ちょっと遡って記事にしたいと思う。
 
 7月の、ある日のこと--。
 
 俺は……大いに憂いていた。
 
 「また、やっちまったかもしれん……」
 
 胃の腑を突いて込み上げてくる焦燥と悔恨。何度かの成功体験が大失敗の記憶を完全に上書きしてしまうことから、このような悲劇が生まれるんだよなぁ……。
 
 俺に非情な現実を突きつけたのは、またしてもこのタヌキどもだった。
 

 
 ひぃぃぃぃぃ!!!! ななな、なんだそのカブ価はッ!!? ホントに売買する気あんのかよ!!!><
 
 「つ、潰れちまえ!!!><」
 
 小学生のケンカのような捨て台詞を叩きつけ、タヌキ商店を飛び出す。よく見れば48歳のその目には、キラリと小さく光る涙も確認できたかもしれない。
 
 そう……コレが泣かずにいられるものか!!><
 
 そのとき、ルナステラ島の砂浜という砂浜は↓こんなことになっていたのだから!!!
 

 
 カブ畑~~~~~ん……www
 
 文字通り、足の踏み場もないほど広がるカブの大群で、ほぼすべての海岸線は埋め尽くされていた。
 
 その数……じつに300万ベル分。約30000カブが、いままさに腐らんとしている状態だったのであるよ!!!
 
 ……え?? 
 
 「なんでそうなる前に、テキトーなところで売っちゃわなかったの?」
 
 ですって??
 
 お、俺だってねえ……!! 売れるものだったら、とっくに手放してしまいたかったのよ!!><
 
 しかし、いくら売っぱらってしまいたいと思っても、そうさせてくれないタイミングが『あつ森』にはある。カブの売買をしていない人はおそらく、
 
 「なんだかんだ、週に1回くらいは買値よりも高くなることがあるでしょ? だって、ゲームなんだからwww ガメつく大儲けを狙わないで、そのときに手放しちゃえばいいじゃん」
 
 ↑こんなことを言うのだろうが……『あつ森』の金融市場は、そんなに生半可な場所ではないのだ。
 
 このゲームのカブ価の変動は、下手をすると1週間丸ごと下がりっぱなしで、1ベルたりとも利益が出ないという“ドツボ”を見せることがある。
 
 それも……かなり頻繁に!!
 
 運が悪いと3週連続で“下がり目”に当たることがあり、その間はひたすら損をし続けるという“金融地獄”に陥ることすらあるのです!!
 
 この週の俺は、完全にコレにハマっていた。
 
 確かこの日は金曜日で、カブ取引はもう1日できる状態ではあったんだけど、土曜日まで待ったところでカブ価が下がるのは目に見えていて、最終的には30ベル台まで落ち込むことが確実視されていたのである。
 
 買ったときのカブ価は……確か、1カブ100ベルだったと思う。
 
 上のスクショでつぶきちが提示している56ベルで売り払ってしまうと……じつに150万ベル近く損をするということに……((((;゚Д゚)))
 
 「あ、あうううう……((((;゚Д゚))) その損失は、あまりにも大きすぎる……! どどど、どうしよう((((;゚Д゚)))」
 
 島の片隅でダークサイドに落ち込み、ひとり寂しくガタガタと震えていると……マイデザインの達人でおなじみ、同僚のたっちー先生から↓こんなメッセージが届いたではないか!
 
 「おい!!! 今週のカブ、まだ持ってるか!!? ウチの島のカブ価が、たいへんなことになってるで!!!!
 

カブ互助会の島で

 
 そう、俺たちはドツボにハマってしまったときのことを考えて、少しでもリスクヘッジできるようにと、
 
 “カブ互助会”
 
 を組んでいた。自分の島が下がり目に入り、どうしてもカブが売れない……となったときに、互助会メンバーのカブ価が高ければそっちで売ってしまおう……という算段なのである。この互助会にはファミ通Appの中目黒目黒(の息子の小学生)も入っていて、ときに助け合ったりしているのだ。
 
 そんな互助会メンバーのたっちー先生から届いた、
 
 「カブ価がたいへんなことになっている!」
 
 との報。これは……腐れかけのカブを持って、さっそく訪ねないと!!!w
 
 というわけで、たっちー先生の島“とみおか島”までのフライトとなった。
 

 
 到着後すぐに、挨拶をする。
 

 
 ……もちろん、ジュンにwww
 
 「おいジュン、早くとみおか島を出て、ウチの島に引っ越してこいよ^^」
 
 そうデレデレとナンパをしていたところに、怒れるたっちー先生が駆け付けた。
 
 「おいキサマ!!! 毎回毎回、ジュンを連れ去ろうとするなや!!!(怒)
 
 そんなたっちー先生にシイラを見せびらかしていると、
 

 
 思いがけず、画面が↓このように切り替わったではないか。
 

 
 「ん??? なんだなんだ!! 誰か来るぞ!!!
 
 慌てふためく俺を後目に、とみおか島の空港から会ったことのない人物が……。
 

 
 ここで、たっちー先生が笑いながら説明する。
 
 「あwww わしのリアル友だちやwww カブを売りにやってきたんやでwww」
 
 どうやらたっちー先生側のカブ互助会のメンバーのようだw
 
 そんなお友だちにも、シイラをお見せする。
 

 
 「なんか見せびらかされたwwww」
 
 シイラがうらやましくて仕方ないお友だちを脇に押しやり、問題のカブ価を確認すると……!!!
 

 
 「!!!?!?!」と俺。
 
 「!!!!?!?!?!」とお友だち。
 
 「ホレ!!!! はよ売れ!!! 出掛けるから、30分しか時間がないんや!!!」とたっちー。
 
 早朝のとみおか島で、カブ売買の一大レースが始まった!w
 
 続く!
 
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大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

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