『モンスターハンターライズ』詳報! 翔蟲、ガルク、マガイマガドなど怒涛の情報ラッシュ!


 
 9月17日午後11時から、任天堂のインターネット配信番組“Nintendo Direct mini ソフトメーカーラインナップ 2020.9”が放映。速報でもお伝えしたが、なんと『モンスターハンター』シリーズの最新作『モンスターハンター ライズ』がサプライズ発表!! Nintendo Switch用ソフトとして、2021年3月26日に発売されることが公表されたのだ!
 

 
 そしてNintendo Direct miniに続けて“モンスターハンター Direct”なる15分の番組が上映。おなじみ、『モンハン』シリーズのプロデューサーである辻本良三氏と『モンスターハンター ライズ』でディレクターを務める一瀬泰範氏が登場し、現時点で話せる限りの詳細を明らかにしてくれた。
 
 まず『モンスターハンターライズ』に込められた想いとして、辻本プロデューサーは、
 
 「“ライズ”には、ハンターがフィールドを軽快に駆け巡るイメージと、世界中でたくさんの方にとって、熱く盛り上がるゲームになってほしい……という思いが込められている」
 
 と語り、その特徴のひとつとして、「Nintendo Switchの手軽さを活かし、いつでも、どこでも、誰とでも気軽に楽しめる『モンスターハンター』をコンセプトに開発を進めている」と力強く宣言した。
 
 そしてここから、アクションやフィールドなど、各パートに分けてゲームの説明が行われた。
 

アクションについて

 
 映像でもひときわ目を引いたのが、ハンターの軽快なアクションだ。『モンハンライズ』のフィールドはシームレスにつながっており、ハンターは崖の上や高台など、あらゆる場所に移動可能だという。
 


 
 一瀬ディレクターによると、この移動を実現しているのは“翔蟲(かけりむし)”という虫の力だという。さらに翔蟲は移動だけでなく、攻撃と組み合わせることで多彩なアクションを生み出しているとのこと。映像では、翔蟲につかまって高くジャンプしたハンターが、大型モンスターに強烈な一撃を加える場面などを確認することができる。
 



 

フィールドについて

 
 前述の通り、『モンスターハンターライズ』のフィールドはシームレスにつながっている。
 

 
 辻本プロデューサーによれば、「翔蟲の性能を活かせるフィールドも用意している」とのことで、これまでのシリーズ作品以上に、自由で立体的な移動ができるようになりそうだ。
 
 そして新フィールドとして紹介されたのが“大社跡(たいしゃあと)”。名前の通り社(やしろ)の廃墟が点在している趣深いフィールドになっていて、一瀬ディレクターによれば、
 
 「フィールドにさまざまな発見を散りばめているので、探索しながら遊んでいただければと思います」
 
 とのことだ。
 


 

新オトモ“ガルク”について

 
 驚きが満載だった今回の映像の中でも、ひと際目を引いたのが新オトモの“ガルク”だろう。
 

 
 ハンターを背に乗せて走り回ることができる新機軸のオトモのようで、ガルクに乗っているあいだはハンターのスタミナが減らないのでどこまでも高速で移動できたり、騎乗中でも一部のアイテムが使用可能など、新たな戦略を授けてくれる存在になりそうだ。
 


 
 またガルクは“攻撃タイプ”のオトモで、さまざまな形でハンターをサポートしてくれるとのこと。そしてもちろん、シリーズではおなじみのアイルーも存在し、こちらは“援護タイプ”のオトモとしてガルクとは違う形でハンターを手助けしてくれるようだ。
 


 
 なお、ひとりプレイ時は2匹のオトモを連れて行くことができ、組み合わせ方はプレイヤーの自由。
 

 
 マルチプレイでは、ハンターひとりに対して1匹のオトモを連れて行くことができるそうだ。
 

 

新モンスターについて

 
●メインモンスター“マガイマガド”
 

 
 一瀬ディレクターは、「まだ全貌はお見せできませんが」という前置きのあと、本作のメインモンスターとなる“怨虎竜(おんこりゅう)”、 マガイマガドを紹介。禍々しさを纏った牙竜種のモンスターで、見るからに一筋縄ではいかなそうだ。
 

 
●傘鳥 アケノシルム
 
 特徴的なトサカで攻撃してくる、鳥竜種の“アケノシルム”。
 

 
 「トサカの形状を変化させて、ハンターたちに攻撃してきます」(一瀬)
 
●鎌鼬竜 オサイズチ
 
 三位一体の攻撃が特徴的な鳥竜種のモンスター、“オサイズチ”。
 

 
 「ハンターに一斉に飛び掛かり、連携攻撃を仕掛けてきます」(一瀬)
 
 この攻撃をいかにかわすかが、狩りの成果を左右しそうだ。
 
●河童蛙 ヨツミワドウ
 
 両生種に分類されるモンスター、“ヨツミワドウ”。
 

 
 砂利を飲んで身体を巨大化させ、ハンターに襲い掛かってくるというトリッキーなモンスター。身体の大きさによって行動が変化するようで、ハンター側も臨機応変に対応する必要がありそう。
 
 映像では、このヨツミワドウとアオアシラが争う場面も見られた。
 

 
 辻本プロデューサーによると、「モンスターどうしの争いから、新たな遊びが広がるように開発を進めている」とのことなので、期待したいところだ。ちなみにアオアシラのようなシリーズおなじみのモンスターはほかにも登場するらしく、新モンスターもまだまだ隠されているようだぞ。
 

拠点“カムラの里”について

 
 『モンスターハンターライズ』の拠点の名は“カムラの里”という。武器や防具の加工屋などおなじみの施設はもちろん、個性豊かなキャラクターが多数暮らす賑やかな場所になっている。
 

 



 
 「本作の物語は、このカムラの里のキャラクターたちと展開されていきます」(一瀬)
 
 とのことで、そのキーワードとして紹介されたのが“百竜夜行”(ひゃくりゅうやこう)という言葉だ。これについては「まだ詳細は明かせない」(一瀬)らしいが、新たな体験を目指して鋭意開発を進めているとのことなので、大いに期待したいところである。
 
 今回の発表の総括として、一瀬ディレクターはつぎのように語っている。
 
 「総力を挙げて新たなモンハン完成に向けて制作しています。今後の情報にご期待ください」(一瀬)