【TGS2020】『サガ』シリーズ公式生放送で『サガ 30周年記念 BOX【神】』の中身が公開


 
 史上初のオンライン開催となっている東京ゲームショウ2020。各ゲームメーカーは公式放送を通じて最新情報を発信しているが、本日もその内容を詳しくお伝えしていくぞ!
 
 9月26日18時からは、スクウェア・エニックスの公式番組“『サガ』シリーズ TGS2020 スペシャル生放送”が配信。『サガ』の生みの親である河津秋敏氏(『サガ』シリーズ 総合ディレクター)、市川雅統氏(『サガ』シリーズプロデューサー)、楽曲を手掛ける伊藤健治氏らが出演し、シリーズの思い出を語るとともに、今後の展望やサービスの情報などを明らかにしたのだ。
 

 
 まずは、12月15日にNintendo Switch用ソフトとして発売予定の『サ・ガ コレクション』について。
 
 ゲームボーイ用ソフトの『魔界塔士サ・ガ』、『サ・ガ2 秘宝伝説』、『時空の覇者 サ・ガ3[完結編]』という3作品がセットになった初の完全移植作で、高速プレイモードなど、多彩な便利機能が搭載された意欲作となっている。
 
 とくに注目なのが、通常のNintendo SwitchからJoy-Conを外して縦持ちにし、仮想パッドで遊ぶ機能。ゲームボーイで遊んだ当時の感覚でプレイできるということだが、番組では実際に初期型のゲームボーイと並べて比較するという粋なシーンが見られた。
 

 

 
 この『サ・ガ コレクション』について、河津氏は懐かしそうにつぎのように語った。
 
 「『ファイナルファンタジーII』を作り終わった後、FF2をやり終わったあと、時田君(時田貴司氏)ら若い連中が集まって、「『FF』ではできないことをやろう」ということで作ったのが1作目の『サ・ガ』でした。白黒のゲームボーイだと色が使えないので、火を表示しようとしても赤くできない。それに電池の持ちにも気を付けないといけないなど、ゲームボーイならではの苦労がありました。ですので、5、6時間でクリアーできるように、またどこでもセーブができるようにと工夫しながらゲームデザインしたことを覚えています」(河津)
 
 そしてシリーズとなったことについても言及し、
 
 「1作目が思いのほか好評で、すぐに会社から『2』を作ってほしいと言われました。でも1作目でやりたいことはやりきったつもりだったので「どうしようかな……」と悩んでいたところ、チームに加わったのが田中弘道さん(『FFXI』などの生みの親。現ガンホー)でした。僕と違って細かなところにも気が付く人だったおかげで、『2』を作ることができました」(河津)
 
 そう言って顔をほころばせた。
 
 また番組では、『サ・ガ コレクション』の豪華版『サガ 30周年記念 BOX【神】』の中身が公開になっている。写真で紹介しよう。
 

 

 

 

 

 
 『サ・ガ コレクション』はダウンロード専売で3100円[税込]、『サガ 30周年記念 BOX【神】』は14500円[税込]で、ともに12月15日発売予定だ。
 
 このあと、番組では、スマホアプリの『ロマンシング サガ リ・ユニバース』、ブラウザゲームの『インペリアル サガ エクリプス』の最新情報も公開となった。
 
●『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の新情報
 

 

 

 

 

 
●『インペリアル サガ エクリプス』の新情報
 

 

 

 
 そして、番組中でとくに盛り上がったのが、10月下旬より佐賀市に設置予定となっている“ロマンシング佐賀マンホール”の実物が公開だろう。カラフルなドットで描かれた非常に味のあるマンホールに、生放送を見ていたファンからたくさんのコメントが寄せられていたのが印象的だった。
 

 

 
 ちなみに1枚、35キロもあるとのこと。
 
 最後に河津氏は、放送を見守っていた『サ・ガ』ファンに向けてこんなコメントを残した。
 
 「30周年を記念した発表でしたが、このようなオンライン配信の形になるなんて、去年はまったく想像していませんでした。ゲームの開発については、テレワークで順調に進んでいますのでそこは安心してください。それと、今回の放送で30周年を記念した大きな発表があるのではないかと期待していた人も多いと思うのですが……30周年イヤーは、まだあと2か月半あります。ですので……もうちょっと待ってください」(河津)
 
 非常に含みを持たせるコメントだが……今後の発表に期待しよう!
 

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