【大塚角満のゲームを語る】第40回 『原神』がおもしろすぎて!


 

やっとこれについて書ける!

 
 前回の当コラムで、9月末に初のオンライン開催された“東京ゲームショウ2020”を総括する記事を書いた。
 

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【大塚角満のゲームを語る】第39回 東京ゲームショウ2020を振り返る

 
 その内容はざっくりと、今回の東京ゲームショウでとくに注目したコンテンツとして、『モンスターハンターライズ』、『デジボク地球防衛軍』、『真・三國無双8 Empires』の3つを挙げ、それぞれ簡単に解説していく……というものになっている。
 
 でも。
 
 じつはこの3タイトルのほかに、
 
 「これらも……キチンと追いかけていかなきゃいけないゲームだな!!」
 
 と心に突き刺さってしまった良作がふたつあったのだ。
 
 「おいおいww まだまだ増えそうだなwww」
 
 なんて突っ込まれてしまいそうだが、前回の日記でピックアップしなかったのは“東京ゲームショウ以前から気になっていた作品だったから”であって、テーマからそれてしまっているわけではない。……そう書くと、
 
 「『モンスターハンターライズ』のことも知ってただろwww」
 
 というツッコミの竜撃砲が飛んできそうだが、そこはまあ、『逆鱗日和』の作者ということでご勘弁願えれば^^;
 
 話が進まないのでとっとと書くと、そのふたつのタイトルとは↓こちらであります。
 
・『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』

 
・『原神』

 
 『プロジェクトセカイ』については、機会があったらじっくりと書きたいと思うので今回は割愛する。ただひと言、
 
 「胸が締め付けられるほど切なく、そして楽しいゲームなので、リズムアクションが苦手って人にも遊んでほしい!!」
 
 とだけ書いておきます。
 
 そして!! 今回、文末のお知らせとともに激賞したいのが、miHoYoのオープンワールドアクションRPGの大作、『原神』なのだ!
 

とてつもないゲーム

 
 『原神』は、中国のゲームメーカーであるmiHoYoが開発・運営するオープンワールドアクションRPGで、対応ハードはプレイステーション4、iOS、Android、PCというマルチ展開。基本プレイは無料で、オンラインのコンテンツはどのプラットフォームのプレイヤーもいっしょに遊べるクロスプレイが可能であり、さらにPC、スマホ間はプレイデータの共有ができる……という。もう仕様の段階で、「世界を狙っているゲームだな」ということがわかる意欲作だ。
 
 実際、この夏にβテストが実施されたときから、
 
 「これは……神ゲーになるのでは!?」
 
 と鼻の利くゲームファンのあいだでウワサとなり、サービスインした9月28日には、
 
 「やっぱりそうだった!!!」
 
 と答え合わせが終了して、現在世界中で大ヒットを飛ばしている。一部の報道では、すでに日本だけで1700万ダウンロード、数十億円の売り上げを記録しているというから……ちょっと尋常じゃない人気っぷりだ。
 

 
 じつは俺も『原神』は第1報が出たときから注目していて、本サービススタートを心待ちにしていたひとり。とくに、βテストのことを忘れていて不参加となったときから『原神』に対する思慕の情は募りまくり、
 
 「は、早く!! 俺にも遊ばせて!!!><」
 
 と願ってやまなかったのである。なので、9月28日という早い時期に無事に(いや、いろいろあったが)ローンチされてホッと胸を撫でおろし、以来ヒマな時間はすべて『原神』に突っ込む生活が始まったのであります。
 

プレイ日記を書いていきます!

 
 そして、実際に遊んでみた『原神』だが……これが、想像以上にスケールが大きく、しかもゲームとしての完成度が激高だったので驚くやら感動するやら戸惑うやらで……まあ気持ちが忙しかったこと(苦笑)。
 
 いかにも日本人好みな魅力的なキャラクターたちが織り成す壮大なストーリーと、アニメ調の超絶美麗なグラフィック。
 



 
 スピーディーで小気味のいいアクションと、7つの元素を組み合わせた戦略的で奥が深いシステム。
 



 
 プレイヤーを飽きさせない、“いかにもオープンワールド”な膨大なコンテンツ。
 


 
 もう、どれもがすばらしい。
 
 オープンワールド系のゲームで俺がもっとも重視するのは、
 
 “その空間にいるだけで、楽しく感じられるかどうか”
 
 で、バトルもミッションも行っていないときにこそゲームの底が見えると考えている。
 
 その点において『原神』は、ズバ抜けていると思う。
 
 ただ草原を歩いているだけ、ただ空を飛んでいるだけなのにワクワクが止まらず、本当にこのテイワットという世界で暮らしているかのような感覚に陥る瞬間すらあるのだ。これは、とてつもないことだよ。
 
 というわけで、『原神』にすっかり魅せられた俺は、サービスインした9月28日から1週間にわたり、古巣のファミ通.comで序盤のプレイ日記を執筆した。でも、それではまったく書き足らないし、もっともっと『原神』の啓蒙活動を続けていきたいので……今後は場所をコロコロオンラインに移して、またイチから『原神』のプレイ日記を綴っていこうと思っております!
 
 いかにこのゲームが楽しく、すばらしいかを、序盤のレクチャーをしながら書いていければと思っているので、ぜひそちらもご覧ください!
 
 さあ、書きまくるぞ~!!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

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