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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.84 ~村から人狼がいなくなりました!~

ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.84 ~村から人狼がいなくなりました!~


By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
 
『ゼンディカーの夜明け』リリース以降、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に次いで《創造の座、オムナス》や《幸運のクローバー》、《僻境への脱出》と禁止カードが相次ぎましたが、その甲斐あってかスタンダードは非常に良環境になったと評判です。
 

▲《空を放浪するもの、ヨーリオン》

現在は《空を放浪するもの、ヨーリオン》を使ったコントロールデッキが人気のようですが、決して一強ということはなく、ランプ系デッキや「ディミーア・ローグ」など様々なレンジ・戦略のデッキが活躍しています。「ディミーア・ローグ」は現在は《遺跡ガニ》を用いたライブラリーアウトを狙う形が主流になってきているようで、メタゲームの移り変わりが感じられますね。
 
他にもスタンダード環境最強の装備品である《エンバレスの宝剣》を振るう「赤単アグロ」や、懐かしの(?)《予言された壊滅》を使った「エスパースタックス」なども環境に存在し、非常にに多様性溢れる環境となっています。試してみたいデッキアイディアを試すなら今が一番の好機かもしれませんね。ぜひみなさんもスタンダードで遊んでみてはいかがでしょうか?
 
さて、今週もスタンダードの最新デッキを見ていきましょう。
 

CFB Pro Showdown

Channel Fireballの主催するトーナメント「CFB Pro Showdown」は、アメリカの有名カードショップ『チャネル・ファイアーボール/Channel Fireball』のサブスクライバー限定のクローズドトーナメントです。プレイヤーたちは総額1000ドルの賞金獲得を目指して戦います。
 
世界各国のマジック好きが参加した本トーナメントには、プロ・アマ問わず様々なプレイヤーが参戦していました。そんな中で見事に優勝を果たしたのは、チェコ出身の若き天才プレイヤー、オンドレイ・ストラスキー選手/Ondrej Straskyでした。その使用デッキは、現在にわかに流行の兆しを見せている「セレズニア・ヨーリオン」です。さっそくリストを見ていきましょう!
 

セレズニア・ヨーリオン(使用者:オンドレイ・ストラスキー選手)
枚数 カード名(メインボード)
6 《森》
4 《平地》
4 《枝重なる小道》
4 《豊潤の神殿》
4 《金のガチョウ》
4 《スカイクレイブの亡霊》
4 《ラノワールの幻想家》
4 《意地悪な狼》
4 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
2 《魅力的な王子》
2 《絡みつく花面晶体》
1 《巨大猿、コグラ》
2 《ガラスの棺》
2 《グレートヘンジ》
4 《パンくずの道標》
2 《太陽の神のお告げ》
2 《エルズペス、死に打ち勝つ》
3 《変わり樹の共生》
2 《エメリアの呼び声》
枚数 カード名(サイドボード)
3 《鎖巣網のアラクニル》
3 《漁る軟泥》
2 《空の粉砕》
2 《怪物の代言者、ビビアン》
1 《巻き添え》
1 《ガラスの棺》
1 《太陽の神のお告げ》
1 《エルズペス、死に打ち勝つ》
1 《ヘリオッドの介入》

 
このデッキはセレズニア(緑白)2色で組まれたミッドレンジデッキです。デッキ名に「ヨーリオン」を冠するものの、《空を放浪するもの、ヨーリオン》は「相棒」として起用しているのではなく、メインボードから4枚しっかりと採用されています。
 

▲《ラノワールの幻想家》
▲《エルズペス、死に打ち勝つ》

ETB能力(戦場に出たときに誘発する能力)を使い回すことのできる《ヨーリオン》は、シチュエーション次第で莫大なアドバンテージを稼ぐことができます。たとえば《ラノワールの幻想家》はシンプルに1ドローですし、《エルズペス、死に打ち勝つ》を再利用したりといった挙動が可能です。
 

▲《スカイクレイブの亡霊》

また、新カードの《スカイクレイブの亡霊》も採用されており、相手のボードに干渉したり、自身がアドバンテージを稼いだりと、緑白の2色とは思えないほど器用な戦い方ができるのがこのデッキの魅力と言えるでしょう。これまで《ヨーリオン》を採用したデッキは青白+1~2色の構成が多かったですが、ローテーションの影響もあり、マナベースに負担のかかりにくい2~3色の構成が主流になっています。
 
こうしたミッドレンジデッキは「デッキの平均点の動き」をいかに高めるかが重要です。極端なブン回りが存在しない代わりに、下振れも発生しにくいようなデッキにならなくてはならないのです。しかし、マジックというゲームの性質上マナフラッドなどのマナトラブルを避けることはできませんし、”運の偏り”はミッドレンジデッキにとって目の上のたんこぶのような概念でした。
 

▲《変わり樹の共生》
▲《エメリアの呼び声》
▲《絡みつく花面晶体》

ゆえに、《変わり樹の共生》や《エメリアの呼び声》、《絡みつく花面晶体》といった両面カードの存在は、このデッキにとって福音のような存在です。これらを土地カードに換算すると、デッキの土地は全部で25枚。さらに《金のガチョウ》と《ラノワールの幻想家》といったマナクリーチャーまで採用されているので、マナが止まるということはほとんどないでしょう。かといってマナフラッドした場合には、《変わり樹の共生》や《エメリアの呼び声》はフィニッシャーとしても機能してくれます。
 
当然これらのカードを採用するにはリスクも存在し、これらの神話両面カードはあくまで単色土地にしかならないため、今度は色マナトラブルが発生しやすくなるという弱点もあるのですが、2色で組まれたこのデッキではそうした弱点が見事に解決されています。
 
現行スタンダードは、これらの両面カードを使っていかに事故要因をへらすことができるか?が肝になってきそうです。みなさんも、今一度『ゼンディカーの夜明け』のカードリストを見てデッキアイディアを考えてみてはいかがでしょうか?
 

 

ライター:ドブフクロウ    

青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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