【原神プレイ日記】角満の『原神』大紀行:第23話 “深境螺旋”のいざない(1)


 

ついにこの場所のことを……

 
 その“おかしな場所”を発見したのは……いまから3週間以上も前の、10月4日のことであった。
 
 まだすべてのワープポイントも七天神像も解放する前のことで、
 
 「この先、地図が開いていないんだよな……。や、ヤバいものが待ってたら、どうしよ……(((( ;゚Д゚)))
 
 なんて震えながら、少しずつ行動範囲を広げていた時代の話だ。
 
 しかし、この手のオープンワールド系ゲームを遊ぶ上でもっともワクワクするポイントは、
 
 “未知の場所の探索”
 
 以外になく、このときの俺のまわりにも、ビビりながらではあったがかけがえのない楽しい時間が流れていたことは間違いない事実なのだ。なので“おかしな場所”に達したときも、
 
 「な、なにあれ……(((( ;゚Д゚)))」
 
 という警戒モードは30%くらいで、残る70%は、
 
 「も、もしかして、わし……いまからタダ事じゃない事態に遭遇しちゃうかも!!?www
 
 という、浅はかで軽薄なワクワク感に包まれていたと思うわ。
 
 デイリー依頼をこなしながらそのワープポイントを解放したとき、
 

 
 左上のミニマップ上に“妙な黒点”があることに気が付いた。
 
 「あんな表示、ほかの場所で見たことないなぁ」
 
 不思議に思いながらも足は止めず、その黒点に近づいていく。そして、
 
 「こ、このあたりだよな」
 
 目星をつけてキョロキョロとあたりをうかがったとき……その黒点の正体を見てしまった。
 
 空を見上げると……!!
 

 
 「な……ッ!!」
 
 突き出した崖の上に……大きな穴のようなものが浮いている。いや、“穴が浮く”っていう表現もおかしいんだけど、そうとしか言いようのない物体が、不気味な口を開けてそこに鎮座していたのだ。
 
 「な、なにあれ……(((( ;゚Д゚)))」
 
 不気味な怖気が、俺の背中を這い上がってくる。
 
 きっと、あの穴に入ることができるのだろう。
 
 そして入った先は……もしかしたら、いまのレベルではまったく歯が立たない怪物が渦巻く、修羅の国みたいになっているかもしれんぞ……!
 
 しかし前述の通り、このときの俺の心模様は、
 
 恐怖3:好奇心7
 
 という、どこぞの国の衆院選もかくやという圧倒的“好奇心有利”の情勢であった。
 
 何が待っているか知らんけど……行ってみないことには始まらないよな!!w あまりにも場違いだったら、ワープで逃げてきちまえばいいんだし!!w
 
 というわけで、“その場所”を守るように配置されていたヒルチャールどもを蹴散らし、
 

 
 我々一行は、大きな風域のあるストーンヘンジのような遺跡までやってきたのであった。
 

 

青いトンネルの先

 
 じつはこの風域を見つける前に、穴の近くまでせり出していた崖の上からジャンプして入ろうと試みたんだけど、これがまったく届かず(苦笑)、
 
 「おっかしいなぁ……」
 
 なんて頭を抱えながらウロついていたとき、前出の風域を発見した次第である。
 
 風域を見つけたとあれば……ここは、風に乗ってみるしかない。
 
 滝を見たコイが思わず遡上してしまうように!
 
 原石が160個あったらガチャを回してしまうように!!
 
 炭水化物があったらダイエット中でも思わず喰っちまうようにッ!!!(ダメだろ)
 
 俺は翼を広げて、その巨大な風に乗ってみたのであった。
 
 そしたら……!
 

 
 !!!!! やっぱりコレは、穴に入るための仕掛けだったんだ!!
 
 このまま落下すれば、穴に吸い込まれるのだろう。
 

 
 だ、大丈夫なのか……??
 
 いまの成長具合で、入ってしまって平気なの……!?
 
 一瞬にして、
 
 恐怖9:好奇心1
 
 こんな状況に追い込まれてしまったが、気付けば角満様御一行は青い穴にドボンwww
 

 
 「ひゃーーーーーー!!!>< ナニここコワよぉぉぉおおお!!!><
 
 クジラの胃の中に落ちていく時と同じ感覚を味わいながら(そんな経験あんのか)、俺は青いトンネルを突き進んだ。そして、気付けば……!
 

 
 「な、なにあれ……(((( ;゚Д゚)))」
 
 恐怖と羨望のダンジョン、“深境螺旋”が口を開ける……!
 
 続く。
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『原神』公式サイト:
https://genshin.mihoyo.com/ja/

※ゲーム画面はPS4ソフト『原神』のものです。
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