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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.86 ~不足しがちなアドバンテージも摂れるボロス・ミッドレンジ~

ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.86 ~不足しがちなアドバンテージも摂れるボロス・ミッドレンジ~

By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
 
『統率者レジェンズ』のカードが続々と公開されています。新型コロナウイルス感染症の影響で発売日の延期などもあり、従来のプレビュースケジュールが変更になっている可能性もありますが、おそらく今週末には全ての収録カードが明らかになると思われます。
 

▲《宝石の睡蓮》
▲《頂点壊滅獣》

《宝石の睡蓮》は統率者のプレイヤーなら是が非でも手に入れたいカードです。個人的には《頂点壊滅獣》の超雑なテキストも好きです。続唱、続唱、続唱、続唱のインパクトたるや、「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」と語りかけてくるかのような1枚です(しゅき)。こういうのでいいんだよ。
 
他にも人気の統率者《浄火の戦術家、デリーヴィー》が再録される≒初めて光る(Foil)ようになるなど、再録カードにも注目が集まります。また、先週もお伝えしたとおり『統率者レジェンズ』のカードはレガシーやヴィンテージといったエターナルフォーマットでも使用可能になるので、競技プレイヤーにとっても目が離せないセットになりそうです。
 
さて、『統率者レジェンズ』の続報も気になるところですが、今回もスタンダードの最新デッキリストを見ていきましょう!
 

Sekappy COLOSSEUM(セカコロ) 一次予選

「社員全員がマジックプレイヤー」という一風変わったIT企業・株式会社Sekappyは、現在『Sekappy COLOSSEUM(セカコロ)』というオンライントーナメントを実施しています。実は僕の勤め先でもあるのですが、この記事ではフラットな目線でご紹介していきたいと思います。
 
予選には誰でも参加可能で、高額な賞金も懸かっているということで、連日多数のプレイヤーが一次予選に参加しています。比較的ガチ度も高く、現行スタンダード環境を占うトーナメントとしては、『日本選手権2020』と『セカコロ』の存在は参考になりそうです。
 
このトーナメントでもご多分に漏れず、先週お伝えした「グルールアドベンチャー」が多数入賞しているようですが、しかし間口の広いトーナメントだけあって一風変わったデッキが勝ち上がることもあるようです。今回はそんな入賞デッキの中から「ボロス・ミッドレンジ」をご紹介します!
 

ボロス・ミッドレンジ(使用者:kozz29#64947選手)
枚数 カード名(メインボード)
4 《山》
4 《針縁の小道》
4 《凱旋の神殿》
3 《寓話の小道》
2 《這い回るやせ地》
2 《平地》
4 《巨人落とし》
4 《砕骨の巨人》
4 《真面目な身代わり》
3 《アゴナスの雄牛》
4 《精霊龍、ウギン》
4 《精神迷わせの秘本》
3 《エルズペス、死に打ち勝つ》
4 《髑髏砕きの一撃》
4 《空の粉砕》
4 《エメリアの呼び声》
3 《アイレンクラッグの妙技》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《灰のフェニックス》
3 《魂標ランタン》
3 《焦熱の竜火》
3 《ヘリオッドの介入》
1 《エルズペス、死に打ち勝つ》
1 《アゴナスの雄牛》

 
kozz29#64947選手が使用しているデッキは、赤白の2色で構築された「ボロス・ミッドレンジ」です。赤と白はどちらも攻撃的な色の組み合わせでありながら、除去(特にクリーチャー除去)に優れた色の組み合わせでもあります。反面でカードアドバンテージを獲得する手段が限定的だったりもするので、本来赤白を使用したミッドレンジデッキを組む際には青を足してジェスカイ(赤白青)や、黒を足してマルドゥ(白黒赤)などの色で組まれることが多いです。
 

▲《真面目な身代わり》
▲《精神迷わせの秘本》

kozz29#64947選手は、そうしたアドバンテージ獲得手段の欠如を無色のアーティファクトによって解決を図っているようです。4マナ2/2と平凡以下のスペックながら、出てよし死んでよしのアドバンテージクリーチャーである《真面目な身代わり》や、ドローできる回数に制限はあるものの、コストが軽く使いやすいドローエンジンである《精神迷わせの秘本》といったカードによって、弱点を補っています。
 
こうして赤白特有の弱点が補われると、この連載でも何度もご紹介してきた《エルズペス、死に打ち勝つ》や、環境随一のマス・デストラクション(全体除去)である《空の粉砕》といった白の除去呪文が対戦相手の盤面を掃除してくれます。《髑髏砕きの一撃》は本来マナ効率の悪い除去ですが、《真面目な身代わり》によってマナを伸ばすことができるので使い勝手は悪くなさそうです。
 

▲《アイレンクラッグの妙技》
▲《精霊龍、ウギン》

また、このデッキには土地を置く以外のマナを得る手段もあります。デッキリストの中でもひときわ目を引く変わった1枚、《アイレンクラッグの妙技》は、ターン中に唱えられる呪文の数を制限するというデメリットを持っていますが、代わりに赤マナ7つを供給してくれるというトンデモカード。アドバンテージを失ってしまう上に、癖が強いカードではありますが、この《アイレンクラッグの妙技》から5ターン目に《精霊龍、ウギン》をプレイする動きはスタンダード環境でも例を見ない爆発力です。
 
ただの地雷デッキかと思いきや、ミルローグ系統への対抗手段として《アゴナスの雄牛》が採用されていたり、グルール対策と思われる《巨人落とし》が4枚採用されていたりと、メタゲームに合わせて調整されている様子も見受けられます。サイドボードからは《灰のフェニックス》のようなアグレッシブなカードを取ることもできるようになっており、わずか2色で組まれたデッキとは思えないほどの柔軟さと爆発力を兼ね備えているようです。
 
グルールを回すのに飽きたという方は、こうしたオリジナルのデッキを握ってトップメタのデッキを倒す側に回るのも楽しいかもしれませんよ。
 

 

ライター:ドブフクロウ    

青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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