【原神プレイ日記】角満の『原神』大紀行:第65話 無相の岩、立ちはだかる


 

無相系のボス

 
 そこにいたのは……圧倒的な“恐怖の権化”だった。
 
 まさか……いまの戦力で、あれほどの目に遭遇するなんて……(((( ;゚д゚)))
 
 東の絶海に棲まう岩のガーディアンのことを思うと、いまだ俺の手は意志に反してカタカタと震えてくる。
 
 神は、どうしてあのようなものを人里離れた孤島に配置したのか? そしてヤツは何を思って、静かにそこにたたずんでいるのか――?
 
 無相の岩のことを考えると、頭から飛び出してくるのは無数のクエスチョンマークだけになる。いったい、なんなんだよアイツは……!
 
 前回の日記で書いた通り、
 

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 俺は執念を実らせて、岩元素の★5キャラ・鐘離(しょうり)をピックアップガチャで引き当てることに成功。
 

 
 さっそく、岩元素のレギュラーに据えて育てていこう……と考えた矢先に、レベルの上限突破用素材として“玄岩の塔”なる物質が必要であることが判明してしまう。そして、それを保持するモンスターこそが、冒頭で“恐怖の権化”と書いた無相の岩であったのだ。
 
 でも、ぶっちゃけそれは想定の範囲内の出来事ではある。
 
 というのも、ずっとレギュラーとして活躍している刻晴もクレーもバーバラも、皆、テイワット大陸の各地に配備されているボスクラスの敵を倒して上限突破用素材を手に入れ、より強い戦士として成長してきたのだ。なかでも刻晴ちゃんは、この無相の岩と同属であろう“無相の雷”が素材の保有者だったので、仲間の力を借りて幾度となくこれを撃破し、角満アーミーズで最上の成長を遂げている。
 

 
 その経験があるので、当初は、
 
 「“無相系”は、どうせ行動パターンがいっしょなんだろ?w だったら、余裕以外のナニモノでもないwww
 
 という、ナメた目線で見られていたのである。
 

絶海の島に

 
 そして、ここからが前回の続きとなるが、俺は初めて無相の岩が棲まうという東の果ての孤島に行くことにしたのだ。
 
 場所は、↓こんなところである。
 

 
 ぬう……。
 
 これは……どのボスクラスの敵よりも行きづらいところに配置されている、と見て間違いないぞ。行くには、手前にあるワープポイントまで飛ぶのがセオリーだろうけど、そこからは陸路がないし、高台から飛んで行くこともできないので、近くから泳いで接近するしかなさそうだ。
 
 このとき、俺はちょっとだけイヤな予感を覚えた。
 
 なんだか……無相の岩に簡単に近づけないよう、“あえて”これほど交通の便が悪い場所に置かれたのでは……と考えてしまったのだ。
 
 シロウトが考えナシに近寄ったり、触ったりすると、とてつもなく悪いことが起こる。だから、滅多に生き物が近づくことのない絶海の孤島に“隔離した”のではないか……?
 
 最寄りのワープポイントに降り立ち、初めて近場から島のたたずまいを見たときも妙な違和感を拭うことはできなかった。
 

 
 まるで--。
 
 何かを隠すようにそびえたつ、不自然な形の岩たち。あの、斜めにかしいだ尖塔の向こうに、無相の岩が棲んでいるのだろうか……?
 
 とはいえ、こんなところで考えていても何も始まらないのだ。
 
 「よし……。島に渡ってみるか……」
 
 イヤな予感を払拭するかのように、静かに波に身をゆだねる。
 
 横着せずに右側から回り込めば泳ぐ距離を少なくできたのだろうが、どこか気持ちが逸ってしまい、そのまま真っ直ぐ向かってしまった。
 

 
 スタミナを計算しつつ、少しずつ島に接近する。
 
 すると、遠くから見ていたときよりも、遥かに島の規模が大きかったことに気付かされた。
 
 この分だと、島の裏側にはボス戦をするには十分な広さの平らな大地があるのだろう。おそらく、無相の雷との決戦の舞台である闘技場と同じような施設が。
 
 そんなことを考えながら上陸し、高台まで登って見下ろすと……!
 
 そいつは……不思議な円形の闘技場の中心で、何かを待つように静かにたたずんでいた。
 

 
 あれが……無相の岩か!!
 
 予想通り、形は無相の雷にソックリである。色が岩元素のイメージカラー(?)である黄土色に着色されているようだが、それ以外は……うん、無相の雷そのまんまだなw
 
 となれば……やはり、俺が感じた妙な違和感は“気のせい”ということになろうか。なぜならふつうに考えて、同じシリーズのボスキャラで強さに大きな差は付けてないと確信できるからw
 
 俺、自虐的に「ふふw」と笑った。
 
 「なんだw 下手に警戒したこっちが恥ずかしいじゃんww
 
 すっかり気を許して高台から降り、円形闘技場に近づいていく。そのとき初めて、無相の岩が俺たちを認識したようだった。
 

 
 そして……“絶望の戦い”が幕を開けたのだ。
 
 続く。
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『原神』公式サイト:
https://genshin.mihoyo.com/ja/

※ゲーム画面はPS4ソフト『原神』のものです。
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