デュエマ妄想構築録 vol.4-2 〜目指せ、ツインパクト単!〜


By まつがん

双極篇ツインパクトシリーズも第3弾まで来たということで、私の内にはとある衝動が芽生え始めていた。

それは、「そろそろツインパクトだけでデッキが組めるのではないだろうか?」という衝動だ。

つい先日発売となった「ペリッ!!スペシャルだらけのミステリーパック」まで含めると、現時点で使用可能なツインパクトのカードは何と計70種類以上にものぼる。

ならばそのうち10種類を集めてデッキを作ることくらい造作もないことだろう。早速ツインパクト単を作ってみることにしよう。

▲左から「龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜」「龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢」

現時点で最強のツインパクトとは何だろうか?

そう、もちろん《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》だ マスターカードである《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》や《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》《Q.Q.QX/終葬 5.S.D.》も捨てがたいが、単体のカードパワーだけで見るとしたならやはり、《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》は少なくとも五指には入るのではないかと思う。

バトルゾーンに出た瞬間に仕事をこなし、さらに生き残ればどんどんとアドバンテージとアクション差をつけていくこのカードは、華麗に使いこなしてみたいツインパクトランキング (脳内) No.1と言える。

加えて、ついでに何か格好良いので《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》もセットで入れることにする。もう少し真面目に言うと、ツインパクト単なら墓地に落ちるのはすべてツインパクトなので、呪文だけ唱えていたとしても意外と早く着地するはずだ。また呪文側も、これまたツインパクト単ならばシチュエーションに応じて何でも回収できるというのが頼もしい。

▲左から「カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター」、 「遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン」

そして、その《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》と相性が良いツインパクトといえば《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》。呪文側から《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》がめくれてもいいし、《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》で《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》を捨ててもいいという素敵な相互補完関係を有している。

さらに《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》は、これもツインパクト単ならとりあえずハズレはないはずなので適当にぶち込んでおくことにする。運良く《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》が落ちればボーナスタイム突入だ。

▲左から「イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ」、「黒豆だんしゃく/白米だんしゃく」

ここまでのラインナップだとデッキが重すぎるのでマナブースト呪文は必須だが、それらもツインパクトで揃えておくことで《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》のハズレにならないというのが頼もしい。特に《黒豆だんしゃく/白米だんしゃく》は、うっかり着地すると多くのデッキを機能不全に追い込むことができる。

▲左から「マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド」、「ナ・チュラルゴ・デンジャー/ナチュラル・トラップ」

マナブーストと同様、S・トリガーも《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》のハズレにはならないのがツインパクトの強みである。《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》は例によってツインパクト単なら何でも回収できるので、使い終わった《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》を拾う役割も期待できる。

というわけで、こうしてできあがったのがこちらのデッキだ。

『ツインパクト単』

枚数
カード名
4
《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》
4
《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》
2
《遣宮艦 タマテガメ/時を御するブレイン》
4
《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》
4
《黒豆だんしゃく/白米だんしゃく》
4 《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》
4 《ナ・チュラルゴ・デンジャー/ナチュラル・トラップ》
4 《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》
4 《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》
4 《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》
2 《凶鬼92号 デンカ/世紀末ハンド》

 

……。

…………。

……これは、盛りすぎでは?

ちょっとリストを見ただけで、あまりに盛りすぎてコンセプトが迷子になってしまっている感がありありと伝わってくる。

まず自然や水だけではツインパクトのトリガーが弱いせいか、闇に除去トリガー不足のしわ寄せが行ってしまっている。しかし《凶鬼92号 デンカ/世紀末ハンド》がツインパクト10傑に入るかというと、いくら何でも怪しいと言わざるをえないだろう。

さらに《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》を引かないと勝てないのに《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》を探す手段がないというのは本末転倒である。《未来設計図》でも入れたいくらいだが、《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》との兼ね合いもある以上は採用が難しくなってしまう。

しかも、確かにハズレはないとはいえ冷静に考えると《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》でめくれた《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》でもう一回《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》をめくって勝とうというのはあまりにも虫が良すぎるだろう。

つまり、まだ何かが足りていないのだ。だが、何が足りていないのか。

私は前回書いたことを思い出していた。

「理想のバランスを知るためには、代替性のあるカードでコンセプトを先鋭化してみるべきである」

このデッキのコンセプトとは何か。そして、その代替となるカードとは?

そう考えたとき、このデッキに必要なカードが何となくわかってきた気がした。

いや、しかしそんなカードがあるはずもない。カードプールには限界があるのだ。いかに70種類以上が出ているとはいえ、どんなカードでも揃うというわけでもないのだ。

やはり、ツインパクトだけでデッキを作るにはまだ早かったか……?

???「待たれよ!」

むむっ、何奴!?

デュエマの双極、デッド/マン!!!(なぜスリラー……?)

デッドマン「僕に任せてください。まつがんさんが作りたいデッキにぴったりの、最高のツインパクトを持ってきますよ!」

はたしてデッドマンが持ってくる最高のツインパクトとは!?

次回に続く!

ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

 

デュエマ妄想構築録vol.4
デュエマ妄想構築録 vol.4-1 〜もしもデュエマが8枚制限だったなら〜
デュエマ妄想構築録 vol.4-3 〜トリガークリーチャー付きツインパクト、登場!〜
デュエマ妄想構築録 vol.4-4 〜ツインパクト乱舞、爆誕!〜
デュエマ妄想構築録 vol.4-5 〜番外編:バツバツ秋の陣・ゼロとランダムのシンフォニー〜

 

次回は11/2(金)更新!!