【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第314回 ズダイ雪だるまのその後

史上最大の失敗作は……

 先日、雪だるま作りの操作を誤って、史上最悪、地上最低、えーっと、あとなんかないかな…………さ、さいたま市で最醜、最変のズダイ(頭大)雪だるまを作ってしまった……と日記で書いた。

 俺はすでに、黄金比雪だるまを20個以上作っているその道の匠!! もしも制度があれば、

 “『あつ森』における雪だるま作りの現代の名匠、人間重要文化財”

 くらいには祭り上げられるかもしれない“達人”なのだ!!

 そ、その俺が……なんでこんなにもブサイクな作品を作ってしまったのだぁぁあああああ!!!><

 しかし雪だるまは、自然の摂理においては“ほどなくして溶ける物体”という位置づけにある。

 ……そう、わずか数日で、ズダイ雪だるまも消えてなくなってしまうのである。

 俺がとんでもねえ失敗作を作ってしまったという証拠も、雪だるまの消失とともに跡形もなく……。

 でも、消える前に聞いておきたい。

 唯一無二の駄作として生まれてしまったズダイ雪だるまは、いま何を思っているのか? 生産者の俺に、ぶつけたいことはないのか!?

 というわけで、ズダイ雪だるまが消えるまでの4日間の様子を、つぶさに観察してみた……。

ズダイ雪だるまの遺言

 問題のズダイ雪だるまが生産されてしまったのは、1月15日のことである。

 事故が起こった決定的瞬間が↓こちらのスクショだ。

 ズギャッ!!!www

 “鬼子”として誕生した瞬間から、ズダイ雪だるまの恨み言はすさまじいものがあったよ……w

 もーーー、悪かったって。そんなに責めんといてやー!

 たくさん作っていれば、こういうこともあるんだよ。ホラ、“歩留まり”って言葉があるでしょ? どんなに精密な工場でオートメーションで生産していても、何個かにひとつはエラーが出てきちゃうものなんですよ^^;

 弘法も筆の誤り。上手の手から水が漏る。河童の川流れ。釈迦も経の読み違い……。

 ときに失敗は起こるものだから、こんなにいろんな例えもあるわけで^^;; スマンスマン。その代わり、毎日話し掛けにくるからさ。許してくださいよぉ。

 ……なんてことを画面に向かってしきりに訴えつつ、実際に俺はズダイ雪だるまが消えるまで、毎日話し掛けにいったのだ。

 誕生の翌日となる1月16日。

 ズダイ雪だるまは↓こんなことを言った。

 やっば……(((( ;゚Д゚)))

 早くもダークサイドに堕ちてるよこの雪だるま……。

 でも、

 「お、俺が悪かった!!!><」

 ってんでヒシと抱きしめたりしたら、こっちの体温で雪だるまはデロデロに溶けてしまうわけで……w なので仕方なくこのまま放置し、その夜はひとり寂しく寝てもらったのであったw

 続く1月17日。

 昨夜の様子がおかしかったので、朝イチでズダイ雪だるまのもとを訪ねると……。

 ……いや、あんたもともと、頭に比べて身体はスリムでしたから……w むしろ雪だるま的には、

 “痩せたモデル体型”

 ってくらい細いですよ……w

 あ!!! この発言、じつは失敗作を作った俺に対する遠まわしなイヤミか!!?

 「あーあ。オラ、身体はスリムなんダスよねえ。誰かさんが、そう作っちゃったから~……(チラッ)

 って言ってるんと違うか!?

 なんて疑念を抱きつつ、翌1月18日の夜に訪ねていくと……。

 ぽつーん……w

 う……w

 向こうに見える2体の黄金比雪だるまと比べちゃうと、コイツの“ズダイ度”が際立つなあ……w

 話し掛けると……。

 なんか、前日の発言を必死になって取り繕っているようなセリフ……w もしかしたら、まもなく自分が消失するという死期を悟って、人生の整理に入り始めたのでは……。

 そして……。

 ついに、その日がやってきてしまった。

 『あつ森』の雪だるまの寿命は4日間である。

 そう、ズダイ雪だるまとコミュニケーションを取るのは、これが最後なのだ。

 はたして、今わの際にズダイ雪だるまは、どんなことを……?

 遺言を聞いてみると……!

 うわあああああああああ!!!! ややや、やっぱり俺に恨みを持っていた!!!!>< ごご、ごめんなさいーーーー!!!>< つぎは絶対に、黄金比雪だるまにしてあげるからね!!!>< 許してくれぇぇぇえええ!!!ww

 そんな悲劇のズダイ雪だるまと、最後に記念写真を撮りました。

 それが↓これ。

 遠近法を際立たせる、ズダイ雪だるまの巨大な頭……。

 やっぱり雪だるま作りは……慎重にやらないとダメだな^^;

 続くw

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

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