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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.97 ~『カルドハイム』環境始動!海蛇と征くスタンダード~

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By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

さて、いよいよ先週は新セット『カルドハイム』が紙のカードに先駆けてMTGアリーナとMagic Onlineにてリリースされました。この連載をご覧のみなさんも、さっそく新しいカードで遊んでいらっしゃるでしょうか?

▲《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》

《スカルドの決戦》

特に注目のカードは《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》と《スカルドの決戦》でしょうか。緑系デッキの新たなフィニッシャーである《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》は対戦相手の得るカウンターの数を半分にする(端数は切り捨て)という一風変わった妨害能力を持ち、対戦相手の「英雄譚」の能力誘発を妨害します。

また、《スカルドの決戦》は(次のターン終了時までという制限はあるものの)実質的に4マナ4ドローという超高効率なアドバンテージ獲得手段です。おまけに第Ⅱ章と第Ⅲ章では盤面の強化も可能で、息切れ防止と戦線の増強の両面に優れた優秀なカードです。

他にもユニークなコンボデッキを生み出して巷を騒がせている《ティボルトの計略》や、赤いミッドレンジデッキの期待の星である《黄金架のドラゴン》など、環境に影響を及ぼしそうなカードは多数見受けられます。これからの環境の変化が楽しみですね!

さて、今回もそんな『カルドハイム』の新カードを使った最新のデッキリストを見ていきたいと思います!

MOチャレンジ(スタンダード)

先週末にMagic Online上で開催されたMOチャレンジ(スタンダード)。『カルドハイム』リリース直後のイベントということもあり、新カードを採用した様々なデッキが活躍していました。

上述の《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》を採用してさらにパワーアップした「緑単ミッドレンジ」や、《スカルドの決戦》を採用した「赤白アグロ」といった様々なデッキが見られる中、《空を放浪するもの、ヨーリオン》を相棒に指定しているコントロールデッキも台頭しています。

▲《空を放浪するもの、ヨーリオン》

はたしてどのようなデッキなのか? さっそくリストを見ていきましょう!

スゥルタイヨーリオン(使用者:xfile選手)
枚数 カード名(メインボード)
2 《ヴァントレス城》
4 《清水の小道》
4 《寓話の小道》
1 《廃墟の地》
2 《森》
4 《島》
4 《沼》
4 《欺瞞の神殿》
4 《ゼイゴスのトライオーム》
4 《樹皮路の小道》
4 《闇孔の小道》
3 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
2 《星界の大蛇、コーマ》
2 《精霊龍、ウギン》
2 《血の長の渇き》
2 《影の評決》
2 《軽蔑的な一撃》
4 《無情な行動》
2 《否認》
1 《魂の粉砕》
4 《精神迷わせの秘本》
3 《エルズペスの悪夢》
4 《海の神のお告げ》
4 《サメ台風》
4 《古き神々への束縛》
4 《襲来の予測》
枚数 カード名(サイドボード)
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
1 《影の評決》
1 《悪夢の詩神、アショク》
3 《強迫》
3 《絶滅の契機》
3 《垣間見た自由》
3 《神秘の論争》

スゥルタイとは青・緑・黒の3色の組み合わせです。打ち消しやドローを擁する青と除去の黒の組み合わせはコントロールデッキの定番ですが、そこにフィニッシャーやマナランプ要素として緑が入ることでさらに中~長期戦を安定して戦えるようになります。

▲《襲来の予測》
▲《古き神々への束縛》

《襲来の予測》は『カルドハイム』で新たに登場した「予顕」持ちのカウンター呪文で、普通に唱えた場合は《取り消し》と変わりませんが、「予顕」を駆使すれば2マナでプレイできる確定呪文となり、実質的に《対抗呪文》相当の強力な打ち消しになります。「予顕」さえしておけば手札破壊などから守ることもできますし、地味に青のシングルシンボルで唱えることができるようになるのも3色デッキであるこのデッキでは無視できないメリットになります。

そして《古き神々への束縛》は非常に強力な「英雄譚」です。第Ⅰ章の除去能力が非常に強力で、対戦相手のクリーチャーはもちろんのこと、厄介なプレインズウォーカーや英雄譚なども処理することができます。第Ⅱ章ではマナランプを行い、カードアドバンテージも得ることができるので、このデッキに非常に噛み合っています。いずれの能力も優秀なので、《空を放浪するもの、ヨーリオン》のETB能力で使い回したい英雄譚の筆頭です。

▲《星界の大蛇、コーマ》

そして注目の新フィニッシャーが《星界の大蛇、コーマ》です。マナコストは7マナという非常に重いですが、打ち消されないため青いデッキに対しても安全にプレイすることができる上、往年の緑のフィニッシャーだった《新緑の魔力》の超強化版のような能力と除去耐性やタッパー能力までをも持っており、コスト以上のパフォーマンスを発揮してくれます。

海蛇を生け贄にして得られる能力はあくまで「破壊不能」なので《エルズペス、死に打ち勝つ》では処理されてしまいますが、逆に言えば環境でよく使われているカードの中で《コーマ》を安定して1枚で除去できるカードは決して多くはなく、特に緑系のデッキに対しては圧倒的な支配力を発揮してくれそうです。

さて、まだまだ『カルドハイム』環境は始まったばかり。来週以降はさらに洗練されたデッキリストが登場することでしょう! MTGアリーナやMagic Onlineをプレイされている方は、ぜひこの環境初期の最高に楽しいスタンダードを味わってみてください!

  ライター:ドブフクロウ    

青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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