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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.99 ~攻守ともにほぼパーペキ……まさに白単要塞ね~

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By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

さて、今週は非常に大きな発表がありました。Twitterのトレンドなどにも載っていましたが、2月15日(月)に公式の「禁止制限告知」がなされ、なんと5フォーマット16種のカードが禁止・あるいは禁止解除されました(※ソースはこちら/リンク先はマジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト)

▲《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
▲《王冠泥棒、オーコ》

特に《ウーロ》はヒストリック、パイオニア、モダンの3フォーマットで禁止となり、レガシーでしか使用できなくなりました。「《ウーロ》はマジックのルールとコンボしている」などと揶揄されるほどのパワーカードで、カードを引く・ライフを得る・土地を伸ばす・フィニッシャーにもなるなど、むしろできないことのほうが少ないといった強力なカードで、フェアデッキの選択肢を狭めていました。

また、かの悪名高い《王冠泥棒、オーコ》は《ウーロ》をさらに超えて、いよいよヴィンテージでしか使用できなくなってしまいました。この先10年は語り継がれるであろう圧倒的なパワーカードで、《オーコ》の手にかかればどれだけ強力なクリーチャーもすべて3/3のバニラになってしまいます。また、忠誠値も高く設定されているため非常に固く、戦闘や火力で倒すことも困難でした。上述した《ウーロ》でさえ《オーコ》にかかれば奈良公園の景色にされてしまうのですから、なんとも無慈悲なカードです。果たしてレガシーで禁止になるほどのスペックだったのかは疑問の余地もあるものの、非常に強力であったことは違いありません。

他にも「続唱」のルール変更があったりと様々な変更が行われましたが、幸いにもスタンダードには影響はありません。まだまだ『カルドハイム』環境は開発途上ですから、しばらくは現行環境を楽しみたいところですね。さて、今回はそんなスタンダード環境の最新のデッキリストを見ていきたいと思います!

『カルドハイム』チャンピオンシップ予選

先週に引き続き、今週も『カルドハイム』チャンピオンシップ予選の入賞デッキをご紹介していきます。

2月14日にMTGアリーナで開催された『カルドハイム』チャンピオンシップ予選は、ガブリエル・シルヴァ選手/Gabriel Silvaが見事に優勝を収めました。国籍などは不明ですが、昨年から様々なオンライントーナメントに精力的に参加しているプレイヤーで、今年1月3日に行われた『カルドハイム』チャンピオンシップ予選でもトップ16に入賞しているようです。

使用デッキは最近メタゲームの上位に食い込んできていると話題の「白単アグロ」。さっそくリストを見ていきましょう!

白単アグロ(使用者:ガブリエル・シルヴァ選手)
枚数 カード名(メインボード)
18 《冠雪の平地》
4 《不詳の安息地》
1 《アーデンベイル城》
4 《命の恵みのアルセイド》
4 《光輝王の野心家》
4 《歴戦の神聖刃》
4 《無私の救助犬》
4 《スカイクレイブの亡霊》
3 《戦闘の神、ハルヴァール》
3 《堕ちたる者の案内者》
2 《巨人落とし》
2 《傑士の神、レーデイン》
1 《軍団の天使》
4 《スカイクレイブの大鎚》
2 《歩哨の目》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《ガラスの棺》
3 《ドラニスの判事》
3 《軍団の天使》
2 《魂標ランタン》
1 《巨人落とし》
1 《傑士の神、レーデイン》

便宜上上記のデッキリストでは「白単アグロ」と銘打っていますが、このデッキの通称は「白ウィニー」。非常に歴史が古く、それだけに人気のあるデッキなので、これまでにも3回ほどご紹介してきました(vol.7vol.71vol.93参照。もっとあったらごめんなさい)。マジックにおける白という色の役割の一つに「軽量クリーチャーが強い」というものがあり、白ウィニーはそんな白の持ち味を活かした速攻戦略を強みとしています。

元々環境には《無私の救助犬》や《命の恵みのアルセイド》といった優秀なサポートカードが多く、『ゼンディカーの夜明け』では《光輝王の野心家》や《スカイクレイブの亡霊》など一線級のクリーチャーも数多く獲得しました。そんな白ウィニーは、『カルドハイム』で新たなカードを得たことでさらにパワーアップを果たしています。

▲《傑士の神、レーデイン》
▲《戦闘の神、ハルヴァール》

特に注目すべきは『カルドハイム』の2種類の神・クリーチャー。《傑士の神、レーデイン》と《戦闘の神、ハルヴァール》はそれぞれ非常に強力なクリーチャーです。《傑士の神、レーデイン》は環境に存在するマス・デストラクション(全体除去)の《ドゥームスカール》や《絶滅の契機》、《影の評決》といったカードのプレイターンを遅らせる働きを持ち、まさに白ウィニーにうってつけのカードです。《戦闘の神、ハルヴァール》はクリーチャーとしての能力はやや地味ですが、そのもう一つの姿である《領界の剣》は非常に強力な装備品です。

さらに状況によって使い分けられるもう一つのモードを持ちます。

▲《守護者の盾、ヴァルクミラ》(《傑士の神、レーデイン》の裏面)
▲《領界の剣》(《戦闘の神、ハルヴァール》の裏面)

《領界の剣》は《エンバレスの宝剣》のような一撃必殺の攻撃力こそありませんが、白単が苦手とする中期戦以降のゲームを有利に進めてくれる能力を持っています。《守護者の盾、ヴァルクミラ》も強力なアーティファクトで、クリーチャー同士の接触戦闘がたびたび発生するミラーマッチや赤単などとの対戦で猛威をふるいます。自軍のクリーチャーが実質的な除去耐性を得るので、対戦相手の計算を狂わせることができるでしょう。

また、サイドボードには《ドラニスの判事》のようなカードも見られます。

▲《ドラニスの判事》

これは現在流行りの「スゥルタイ根本原理」に対して有効なカードです。《出現の根本原理》は追放領域から呪文を唱えるため、《ドラニスの判事》で止まります。また、ローグデッキの立ち位置ではありますが、《ティボルトの計略》デッキに対しても(コンボ成立に間に合いさえすれば)有効です。また、当然ながら「予顕」能力を持ったカードに対しても強く、《ドゥームスカール》などを封じ込めることができます。

他にもクリーチャー化する能力を持った《不詳の安息地》などの追加もあり、継戦能力も万全。また、白いデッキならではのサイドボードカードも充実しており、バランスの良さはピカイチです。単色デッキとは思えないほど器用なこのデッキ、ぜひみなさんも組んでみてはいかがでしょうか?

ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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