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フルフルは!? ビシュテンゴは!? ヌシとは!? 『モンスターハンターライズ』の“いま”に迫る開発者インタビュー!

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合同インタビューを敢行!

 いよいよ、3月26日の発売日が近づいてきたカプコンのNintendo Switch用ソフト『モンスターハンターライズ』。日に日に秘密のベールが解かれてゆき、それに比例するように期待も高まっているわけだけど……!

 今回、ゲームメディアを対象にした最新バージョンの体験会が開かれ、名物モンスターの“フルフル”や、新モンスターとして発表された“ビシュテンゴ”の狩猟を楽しむことができた。

 そしてそれを受けて、『モンスターハンターライズ』のプロデューサーである辻本良三さんと、ディレクターを務める一瀬泰範さんにインタビューする機会に恵まれたぞ! 複数のメディアによる合同インタビューだったんだけど、最後に5分だけ、コロコロオンライン独自の質問をぶつけるチャンスがあった!!

 それも含めて、『モンスターハンターライズ』の“いま”がわかるインタビューです!!

ヌシと百竜夜行の秘密

--体験版がリリースされ、すでに多くのファンが『モンスターハンターライズ』の一部に触れているわけですが、その反響がどうだったのかお聞かせください。

一瀬 非常に多くの人にプレイしてもらうことができまして、開発としても、いい反響をいただけたのではないかと思っております。とくに、『モンハンライズ』で新たに導入した“翔蟲”のアクションやフィールド上の遊びを、いろいろと体験してもらえたんじゃないかと感じました。ひとつ例を挙げると、いままで狩猟笛の使用頻度が最下位になることが多かったんですけど、体験版でかなり話題となり、多くの人に使ってもらえているという感触を得られました。

--プレイされた人の声を受けて調整や変更を行った部分はありますか?

辻本 はい。体験版で不具合が報告された部分に関しては、しっかりと修正してからのリリースとなります。また、細かな部分で開発の意図していない挙動が見られたところに関しても、数値面で調整を入れたりしています。おもに修正と微調整ですので、アクションを追加したりといった大きな変更はありません。

--では、『モンハンライズ』の新システムである翔蟲と“オトモガルク”のコンセプト、さらに導入の経緯を教えてください。

一瀬 翔蟲に関しては、従来の『モンハン』のアクションに、何かひとつ新しい遊びを加えたい……という思いを以て考案したシステムになります。オトモガルクについても同様で、従来のオトモアイルー以外に何かしらのシステムを加えたいな……という思いがずっとあり、この『モンハンライズ』で実現したものです。アイルーはネコ型の獣人ですけど、多くのユーザーから「犬型の仲間も欲しい!」という声が長年あったので、“オトモガルク”という形で追加することにしたんです。

 このオトモガルクと翔蟲を活かすことにより、フィールド上の崖や壁を登って高いところまで行ってしまう……なんていう軽快なアクションをすることができます。もちろん、モンスターを狩っているときも使えますけど、それ以外の、ただ移動しているだけでも楽しいという部分もウリにできるんじゃないかな……と思いました。

--もうひとつ、モンスターに乗って操る“操竜”についてもお聞かせください。導入の経緯は?

一瀬 これまでのシリーズでも“乗り”という仕組みはありましたが、今作用の仕組みに作り変えようという話を企画メンバーと行ったんです。その中でモンスターの担当者から、「翔蟲を使ったうえで、“モンスターライド”の状態で遊んでもらうのはどうか?」という提案があり、徐々にブラッシュアップしていきました。モンスターや環境を利用してハンティングアクションを行う……というコンセプトにもマッチしそうだったので、最終的に“操竜”という形で実装するに至りました。

--では、“フルフル”についてお聞かせください。初代『モンハン』にも登場した古参モンスターですが、これまで別名が設定されていませんでした。別名が設定された理由と、復活させるにあたってこだわったポイントを教えてください。

辻本 フルフルだけ十数年間も別名がなかったんですけど、せっかくなのでこのタイミングで付けちゃおうかな、と……。『モンハン』って、モンスターの別名を使ったグッズもたくさん作っているんですが、いままでフルフルだけなかったんですよね(笑)。ですのでこの機会に、しっかりと付けてあげたいと思いました。

一瀬 こだわりについては、今回、制作に使っているのが社内開発の“REエンジン”なんですけど、これにより携帯ゲーム機版の『モンハン』と比べていろいろなことができるようになりました。フルフルに限らず、あらゆるモンスターを豊かに表現することが可能となりましたので、製品版が発売されましたらぜひともじっくりと観察してもらえればと思います。ちなみにフルフルは、初期のモデルはもっとリアルな感じだったんですけど、表現があまりにもすごかったので現在のものに調整しております。

--これまでの『モンハン』シリーズと比べてゲームスピードが上がったように感じたのですが、意図してそのようにされているのでしょうか?

一瀬 オトモガルクや翔蟲といった新要素により、従来の作品よりも軽快に感じてもらえるのではないかと思っています。辻本からも、「携帯モードで遊ぶことを考慮し、携帯機としての軽快さを大事にしてほしい」というリクエスト……というかコンセプトの提示があったので、ゲームテンポに関してはかなりこだわったポイントです。

--新要素と言えば“鉄蟲糸技”も挙げられますが、これが導入されたことにより各武器の立ち回りの幅が広がったと感じます。この鉄蟲糸技は、たとえば大剣の“強化納刀”のように武器の弱点をカバーすることを起点に考えられたのですか?

一瀬 鉄蟲糸技に関しては、各武器ごとに何かしらの苦手部分や、より伸ばせる部分があったので、まず“遊びの幅を広げる”ことをコンセプトに検討を重ねていきました。

--翔蟲と鉄蟲糸技が絡むことで空間が広く使えるようになりましたし、立ち回りの幅も明らかに広がりましたよね。

一瀬 はい。モンスター側からも翔蟲を意識させることで、よりバラエティーに富んだ狩猟風景が展開するようになりました。たとえば、下側に薙ぎ払う攻撃が来たとします。これは距離を取って逃げることも可能なんですけど、翔蟲を使って相手に近づきつつ空中で停止して避ける……なんて動きもできるようになりました。このように、翔蟲を有効活用することで有利に立ち回れる……という遊びも用意しています。もちろん、これはモンスターにもよるんですけど、遊びの幅という意味ではいい感じに出せたのではないかと考えています。

--鉄蟲糸技は『モンスターハンタークロス』シリーズの“狩技”を髣髴とさせるものがありますが、これは意識してそうされたのでしょうか?

一瀬 そうですね。ただ狩技は必殺技のようなイメージが強かったんですけど、鉄蟲糸技の立ち位置的は……“特殊技”でしょうか。先ほども言いましたけど、武器の個性を伸ばしたり、弱点を補えるようなものとして構成しています。

--新モンスターの“ビシュテンゴ”についてお聞かせください。非常にトリッキーな動きをするモンスターですが、この着想はどこから? また分類は牙獣種でいいのでしょうか?

一瀬 はい。分類的には牙獣種になります。着想に関しては、『モンハンライズ』においては特定の生き物だけをオマージュするのではなく、何かしら別の要素も入れてデザインをするようにしました。とくに“和”、“アジア”というものにテーマ性を感じているので、“妖怪”を意識して作ったモンスターもいるんです。ビシュテンゴに関しては、“サル”とか“天狗”。それらを混ぜてモチーフとしました。たとえば、天狗が木の上で鎮座している姿だとか、お正月に回す“コマ”の動きをフィーチャーしたり。それにより、尻尾を軸にして回る……なんていう動きを作っていったんです。

--修練場がすごく充実していて驚いたのですが、里内の施設を作られたときのコンセプトを教えてください。

一瀬 『モンハンライズ』では、オンラインでつながったプレイヤーも里内を自由に行き来できるように設計しました。過去作では、集会所だけ仲間の姿が見えるけどほかの場所にはいない……という作りでしたが、大きく刷新しました。これにより、より没入感を高め、本当にその世界にいるのでは……と感じられるようになったかと思います。

 なかでも修練場は、たとえば友だちが加工屋を物色している時間とか、クエストの帰りを待つ時間とかも有効に使えるように、このような設計にしました。かなり遊べると思うので、時間を潰すのにはピッタリの施設になったんじゃないかな、と。また修練場からでもクエストに参加できるので、使い勝手はよくなったと思いますよ。

--立ち回りの練習の場としても非常に充実していましたけど、これは狩王決定戦を意識して、このような作りにされたのですか?

辻本 正直、新型コロナウイルスの問題もありますので、狩王決定戦をどうするかについては未定となっています。ただ、そういう遊び方(タイムアタックなど)をされる方も大勢いると認識していますので、そこはしっかりとフォローしていきたいと考えていました。

--里を歩いてみて思ったのが、特徴的で濃いキャラクターが多いこと。これまでの作品以上にストーリー性を感じたのですが、それは意識されていたんでしょうか?

一瀬 はい、そうですね。世界観やキャラクター性もより豊かにしてみたい……という思いがありましたので、登場人物の名前だとか、セリフ回しに関してもかなり意識して作っていきました。

--環境生物が非常に充実しているなと思いましたが、これは何種類くらい収録されているのですか?

一瀬 具体的な数は言えないんですけど、それなりの数がいます。体験版に出てきたものがすべてではなく、各フィールドにまつわるモノも用意していますので。最新PVで砂原や溶岩洞をお見せしていますけど、そこにしか生息していないものもいますし、逆にどんな環境でも生きていけるものも存在する……といった感じで。ハンターが準備してきた武器やアイテムだけじゃなく、自然の中にある何かを使って攻略していく……という部分を、より能動的にゲームに落とし込みたいと思って設計していきました。

--ちなみに……おふたりが好きな環境生物は?

辻本 僕は……“エンエンク”ですね! 『モンハンライズ』は、モンスターどうしを引き合わせて縄張り争いをさせる……というのもひとつのポイントとなるので、そこで利用できるのでオススメですよ。見た目もかわいいですしね!

※エンエンク(猟具生物)……使用すると煙のような特殊なフェロモンを放ち、近くにいる大型モンスターを誘導できるイタチの一種。他のモンスターがいる場所に誘導することで、同士討ちや縄張り争いを狙える。なお、猟具生物は“猟具生物カゴ”に5匹まで捕獲でき、クエスト終了までアイテムのように使用することができる。

辻本 ……一瀬は?

一瀬 ……自分もエンエンクだったんですけど(苦笑)。これ、変えたほうがいいですか?(笑)

--ほかにもいるなら、ぜひ(笑)。

一瀬 では……“子泣キジ”という特殊な環境生物がお気に入りです。“子泣きじじい”と“キジ”を合わせたような生き物なのですが、その鳴き声で他のモンスターを呼び集めることができるんです。これによりエンエンクと同様に、モンスターどうしをカチ会わせてプレイヤーが有利な状況に持っていけたりします。『モンハンライズ』では、このような生き物をいかにうまく利用するかも遊びのひとつとなっていますので、ぜひいろいろと試してみてください。

以下、コロコロオンライン独占質問!

--今回の体験会ではフルフルを狩猟することができましたけど、このほかにもラングロトラやバサルモスなど、往年の人気モンスターが多数復活しますよね。このチョイスの決め手はなんだったのでしょうか?

辻本 『モンハン』というゲームは、たとえば「このランク帯で火属性武器を作るにはどうすればいいのか……?」なんていう考えをもとにゲームを設計していくんですけど、それを念頭に、最近の作品では登場していないモンスターや、懐かしの面々を優先的に入れたりすることがありますね。

--最新PVで“ヌシ”の名を冠したモンスターが登場しましたけど、彼らはどんな存在なのでしょうか?

一瀬 そうですね。PVではヌシを冠するアオアシラが登場しましたけど、これは通常種とは違う行動バリエーションなどを持った特殊な個体……になります。ストーリーの肝に、モンスターが群れをなして襲ってくる“百竜夜行”がありますが、それをクリアーしたのちに現れる“群れの中のいちばんヤバいヤツ”という存在になるでしょうか。まだお話できないことが多々ありますので、ヌシについては今後の情報もお楽しみにしていてください。

--いまお話に出た百竜夜行ですが、これまでの『モンハン』の常識では図り切れないほどインパクトのある映像でした。

一瀬 『モンハンライズ』では、翔蟲やオトモガルク、操竜などにより、新しいアクションをたくさん追加することができました。そしてそれと同じくらい、ゲーム全体を通してみたときにインパクトのある仕掛けを入れたいと考えたんです。従来の『モンハン』は、クエストでモンスターを狩って素材を集め、武具を作って……という流れでしたけど、ここにもうひとつ何かを加えられないかなぁ……と。そこでたどり着いた、まったく違うゲームモードが百竜夜行です。“これまでにない新しいクエストを作った”という感じでしょうか。このモードでは、百竜夜行ならではの特殊な報酬がもらえたり……。ゲームの大きなサイクルとして新しい遊びが加わる……と思っていただいて問題ありません!

--もうひとつ! 細かいことなのですが、オトモアイルーやオトモガルクは、オトモ雇用で雇うだけなのでしょうか? フィールド上で、野良に出会ったりとかは?

一瀬 本作では、里内のオトモ雇用窓口で雇っていただく形になります。

 そしてインタビューの最後に、辻本プロデューサーから驚きの発表が……!

辻本 海外の方からも質問を受けるPC版の『モンスターハンターライズ』ですが、こちらについては2022年初頭の発売を目指して開発を進めていく予定です。まだまだ開発中のものになりますので、詳細に関しては改めて、タイミングが来ましたらお伝えしたいと思っております。

 というわけで、いよいよ具体的な情報も出始めている『モンスターハンターライズ』。発売まで……あと1ヵ月だ!

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