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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.102 ~神話の物語を紡ぐナヤクラリオン~

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By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

現行スタンダードのメタゲームも徐々に固まりはじめてきました。現環境ではミッドレンジ系デッキとそれを食うためのサイクリング系デッキが対立しており、その下で赤単や白単といったデッキが虎視眈々と復権を狙っている、まさに群雄割拠の環境と言えます。支配的なデッキがおらず何度遊んでも飽きないですね。

再来週の週末には『カルドハイム』チャンピオンシップの開催を控えています。通常この時期になってくるとメタゲームもそこそこ固まってくるところなのですが、今なお混迷を極めるこの環境は「最近スタンダードをやってない」というプレイヤーにもオススメです。特に個人的オススメは先週お伝えした「サイクリング」デッキです。コモンやアンコモンが多いから比較的組みやすいし。

さて、それでは今週も最新のスタンダードデッキをお伝えしていきたいと思います!

第2回 Sekappy COLOSSEUM

先週末にはセカコロこと『Sekappy COLOSSEUM』の2次予選が開催されていました。568名の参加者が集まったこの大会には、有名配信者やプロプレイヤーも多数参加していました。

全10回戦という長丁場で、賞金総額140万円が出る決勝大会に進出するためには8勝1敗1分以上が求められるというハードな戦いでしたが、その分上位のメタゲームは現環境を高い精度で占うことができそうです。


先週お伝えした「サイクリング」デッキがトップメタになっているほか、ナヤカラーのデッキも躍進を続けており、環境初期で強かった「スゥルタイ根本原理」も数こそ減らしつつ今なお環境上位に食い込んでいます。やはりというかミッドレンジが強い環境で、赤単や白単のようなアグロデッキはやや押され気味のようです。

さて、今週はそんなセカコロの上位入賞デッキの中から、「ナヤクラリオン」のご紹介をしていきたいと思います。

ナヤクラリオン(使用者:akisaku0266#36386選手)
枚数 カード名(メインボード)
4 《岩山被りの小道》
4 《寓話の小道》
4 《枝重なる小道》
4 《針縁の小道》
2 《森》
2 《平地》
1 《山》
4 《エッジウォールの亭主》
4 《ヤスペラの歩哨》
4 《巨人落とし》
4 《クラリオンのスピリット》
4 《砕骨の巨人》
4 《恋煩いの野獣》
2 《絡みつく花面晶体》
2 《秘密を知るもの、トスキ》
4 《スカルドの決戦》
3 《フェリダーの撤退》
4 《カビーラの叩き伏せ》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《ドラニスの判事》
4 《ガラスの棺》
4 《傑士の神、レーデイン》
2 《トーモッドの墓所》
1 《湧き出る源、ジェガンサ》

 
「ナヤクラリオン」はナヤカラー(白赤緑)の3色で構築されたミッドレンジデッキです。通常、ナヤはカードアドバンテージの獲得を不得意とするカラーリングですが、これまで「グルールアドベンチャー」や「ティムールアドベンチャー」などなど赤緑系のデッキで採用されてきた《エッジウォールの亭主》+《砕骨の巨人》+出来事カードのパッケージによって手札消費を抑えながらゲームを進めることができます。

手札消費を抑えられるということは、唱えられる呪文の選択肢が多いということを意味しています。そしてそうした強みが、デッキ名にもなっている《クラリオンのスピリット》と組み合わせることでさらに一段階レベルアップします。《クラリオンのスピリット》は各ターン2つ目の呪文を唱えるたびにトークンを生成することができるというクリーチャーで、横並びのトークン戦略を支持してくれるクリーチャーです。

▲《クラリオンのスピリット》
▲《フェリダーの撤退》

デッキの動きとしては、軽量クリーチャーを展開しつつ《クラリオンのスピリット》の誘発を狙ってクリーチャーを並べていき、《フェリダーの撤退》で一気に盤面を強化して攻撃するといったものです。《カビーラの叩き伏せ》のような若干使い勝手の悪い除去も、このデッキであれば比較的安定して運用することができます。

他にも現行スタンダードの赤白系デッキで活躍している《スカルドの決戦》のようなパワーカードも見られますが、特に注目していただきたいのが《秘密を知るもの、トスキ》です。

▲《秘密を知るもの、トスキ》

パワーやタフネスこそ1/1と貧弱ですが、「打ち消されない」「破壊不能」とコントロールデッキが悶絶しそうな能力を擁するほか、なんと自軍のクリーチャーの攻撃が通ればダメージを与えたクリーチャーの数だけドローするという《沿岸の海賊行為》を内蔵したクリーチャーで、大量ドローカードとしてのポテンシャルも秘めています。

元々はその性能から「スゥルタイ根本原理」が同型対決に備えるためにサイドボードに採用することがあるカードでしたが、トークン戦略との相性も良好で、強烈なアドバンテージを稼ぎ出してくれます。特に《クラリオンのスピリット》から出てくるトークンは飛行を持っているため《トスキ》の能力を活かしやすく、大量のカードを引くことでさらに《クラリオンのスピリット》の誘発を狙えます。

ただし、ドローが強制である点だけは注意。あまり気持ちよくカードを引きすぎると、「ディミーアローグ」とのマッチアップなどでライブラリーアウトすることもあるかもしれません。ご注意を!

ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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