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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.105 ~『カルドハイム』環境の総決算!~

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By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

先週末には『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の全カードが公開されました。普段よりも1週間ほど早いスケジュールでの全カード公開となりましたが、みなさんはもうご覧になりましたでしょうか?(※リンクはこちら/リンク先は外部サイト)

魔道士を志す若者たちが魔法を学ぶ学舎「ストリクスヘイヴン」を舞台としたこのセットでは、「履修」「講義」といった今までにないメカニズムや、魔法学校らしく(?)インスタントやソーサリーを唱えることで誘発する「魔技」というメカニズムが収録されています。

▲《火花の学者、ローアン》
▲《霜の学者、ウィル》

他にも今や見慣れた存在となった「モードを持つ両面カード」が採用されていたり、『エルドレインの王権』では主役だった《王家の跡継ぎ》の双子タッグも収録されており、楽しみな要素がてんこ盛りです。

MTGアリーナもスマートフォンに対応したことですし、「最近マジックから離れていた」という方や、「マジックに興味があってこれから始めようと思っていた」といった方は、この『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のリリースを機にぜひマジックをプレイされてみてはいかがでしょうか?

さて、それでは今週もスタンダードの最新のデッキリストを見ていきたいと思います。

日本選手権2021 シーズン1

先週末の4月3日~4日には、「日本選手権2021 シーズン1」が開催されていました。MTGアリーナを使ったオンライントーナメントで、その名の通り日本国内で開催された予選を勝ち抜いたプレイヤーが参加できる国内の大会です。

日本選手権はシーズン1~シーズン3、そしFINALの4つのトーナメントから成り、各シーズンの上位8位までに入賞したプレイヤーと、MPL&ライバルズ・リーグ所属選手などが、年末の「日本選手権2021 FINAL」、いわば決勝トーナメントに参加します。賞金総額200万円に加えてmtgjp公式による生放送も実施されるイベントで、参加の敷居もそこまで高くないため、非常に多くのプレイヤーが参加しているイベントでもあります。

そんな日本選手権2021 シーズン1で見事優勝に輝いたのは、大手カードゲームショップ「晴れる屋」よりユニフォームド契約を受けているHareruya Hopesの強豪、増田 勝仁選手でした。

ナヤフューリー(使用者:増田 勝仁選手)
枚数 カード名(メインボード)
4 《針縁の小道》
4 《枝重なる小道》
4 《寓話の小道》
4 《岩山被りの小道》
2 《山》
2 《森》
1 《平地》
4 《砕骨の巨人》
4 《エッジウォールの亭主》
4 《恋煩いの野獣》
4 《群れの番人》
4 《黄金架のドラゴン》
4 《リムロックの騎士》
3 《巨人落とし》
2 《エンバレスの宝剣》
4 《スカルドの決戦》
3 《カズールの憤怒》
3 《セジーリの防護》
枚数 カード名(サイドボード)
3 《火の予言》
3 《ガラスの棺》
2 《レッドキャップの乱闘》
2 《アゴナスの雄牛》
2 《運命の神、クローティス》
1 《切り裂かれた帆》
1 《巨人落とし》
1 《ヴァドロックの神話》

 
増田選手はここ数年で頭角を顕してきたプレイヤーで、マジックが強いことはもちろん本人のユーモラスなキャラクターも相まって国内のコミュニティではいじられキャラ(?)として愛されています。特にスタンダード強者として知られており、スタンダードのトーナメントの前には国内のトッププロたちでさえも増田選手に意見を仰ぐことがあるそうです。

そんな増田選手が使用したデッキは「ナヤフューリー」。1ヶ月半ほど前にご紹介したデッキでもありますが、環境の解明が進んだ現在でも一線級のデッキだったようです。

▲《憤激解放》

ただし、過去にはデッキに採用されていた《憤激解放》の姿は見えません。《カズールの憤怒》とのコンボで大ダメージを狙えるカードでしたが、アドバンテージの損失は無視しきれるものではなく、使い勝手も決してよくはないため妥当なところでしょう。代わりに言わずとしれた約束された勝利の剣《エンバレスの宝剣》が採用されており、カードパワーが高まったぶんデッキの強さが底上げされています。

▲《エンバレスの宝剣》
▲《カズールの憤怒》

また、デッキ名にその名を冠する《カズールの憤怒》に関しては枚数は減っているものの依然としてメインデッキから採用されています。土地としてもプレイできるため完全に腐ることはないという点で《憤激解放》とは一線を画しており、対戦相手の除去呪文に対応して唱えることでアドバンテージの損失を抑えつつダメージ源としたり、最後のひと押しに使ったりと、見かけに反して(?)便利なカードでもあります。

他にも《エッジウォールの亭主》+「出来事」クリーチャーたちのおなじみのパッケージも採用されています。これらのパッケージこそが、今般のこのデッキ、ひいては赤緑系デッキ全般の強さを支えており、下手な青いデッキよりもアドバンテージを取ることができたり、ナヤカラーとは思えないほどの器用な立ち回りを可能としています。

▲《エッジウォールの亭主》
▲《砕骨の巨人》
▲《恋煩いの野獣》

いよいよ来週末には『カルドハイム』環境のメタゲームが終焉を迎えることになりますが、振り返ってみると現環境のメタゲームは混迷を極めていました。「スゥルタイ根本原理」のようなコントロールデッキをはじめ、新カードによって強化された「白単」や「赤単」、逆に新カードが増えたわけでもないものの立ち位置の良さから上位に勝ち残った「サイクリング」、他にも前環境から依然として強さを発揮する「ローグ」、そして「ナヤフューリー」をはじめとした赤緑のアドベンチャー系デッキなどなど、いずれのデッキも非常に強く、メタゲームは群雄割拠の様相を呈していました。

ここに『ストリクスヘイヴン:魔法学院』という新たなピースが加わることで、スタンダードがどのように変化していくのか? 今から楽しみですね!

ライター:ドブフクロウ

青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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