デュエマ妄想構築録 vol.34-2 ~ドラゴン大フィーバー!ドラッケン・ストーム!!~

By まつがん

 ついに発売となった王来篇第1弾「王星伝説超動」。「スター進化」や「ディスペクター」をはじめとした溢れんばかりの強力かつ魅力的な新カードの数々を前に、プレイヤーたちは今まさに新デッキを模索している最中であることだろう。

 そんなプレイヤーたちのデッキ作りの邪魔をしないように、今回はひとつシンプルなコンセプトでデッキを作っていくことにしたい。

▲王来篇第1弾「王星伝説超動」収録、《ボルシャック・モモキングNEX》

 《ボルシャック・モモキングNEX》。新弾のキングマスターレアのうちの1種であり、出た時と攻撃した時とで一度に2回も踏み倒しのチャンスがある上に火のクリーチャーなら何でも踏み倒せるという驚異のガチャ性能を誇る。

 そんな《ボルシャック・モモキングNEX》をコンセプトにデッキを作るとすれば、それはやはり「《ボルシャック・モモキングNEX》のガチャで〇〇を踏み倒すデッキ」になるだろう。

 では、その踏み倒し先である〇〇にはどんなカードを入れるべきか。

 デッキに入れるためのカードを探す際には、まずはコンセプトを策定した上で、そのカードに求められる「要請」……具体的には「何マナ以下で」「何文明で」「どんな種族で」「どういった機能を持つものか」を言葉にする必要がある。

 今回は《ボルシャック・モモキングNEX》で踏み倒すことが前提となるわけだから、要請としては「何マナでもいいが」「火文明で」「種族を問わず」「出たらゲームに勝つクリーチャー」ということになるだろう。

 しかし、さすがに出ただけでゲームに勝てるクリーチャーなど存在するはずもない。

 だが、もしも。もしも仮に、それに限りなく近い状況が発生するクリーチャーが存在するとしたらどうだろうか?

 これについては、前回の記事が大きなヒントとなってくれた。

 そのクリーチャーとは、すなわち。

▲「ブラック・ボックス・パック」収録、《超竜バジュラズテラ》

 《ボルシャック・モモキングNEX》で《超竜バジュラズテラ》をめくったら相手のマナが全部吹き飛んでイージーウィンなのでは???🤔🤔🤔

 そう、答えは蛮族である。

 何せ《ボルシャック・モモキングNEX》は進化クリーチャーであっても構わず出せるし、《超竜バジュラズテラ》をめくったということは《ボルシャック・モモキングNEX》が既にバトルゾーンにいるということを意味しているので、進化元のドラゴンも必ず用意されているということになり、相性抜群と言えるからだ。

 そして《超竜バジュラズテラ》の効果たるや、着地するなり一瞬にして相手のマナがゼロになる様は蛮族どころか合法のコロニー落としといっても過言ではない。ただしあまりやり過ぎると相手がブチ切れて連邦とジオンの戦争が勃発するので気を付けよう。

 また、もし仮に相手もドラゴンデッキだった場合でも「ナイスドラゴン!」とサムズアップすればドラゴン使い同士きっと友達になれるはず (?) なのでそれはそれで問題ない。

 だがだとしても、《ボルシャック・モモキングNEX》も《超竜バジュラズテラ》も4枚ずつしか積めないというのでは、ガチャ成功の確率もそうだがそもそもガチャを回せる確率自体にも信頼が置けなくなってくる。

 そう考えていたところ、私はこの問題を解決できるクリーチャーの存在に行き当たった。

 やはりガチャを当てるためには「出るまで回す」……すなわち、試行回数を増やせばいいのだ。

▲革命編第2章「時よ止まれミラダンテ!!」収録、《革命龍 ドラッケン》
▲王来篇第1弾「王星伝説超動」収録、《王来英雄 モモキングRX》

 《革命龍 ドラッケン》。踏み倒し先が「火のドラゴン」と狭くなっているとはいえ、《ボルシャック・モモキングNEX》の代わりになりうるカードである。

 この8枚の進化先を《王来英雄 モモキングRX》から進化させることで、ドラゴンをめちゃめちゃに踏み倒しまくるデッキが爆誕するはずだ。

 というわけで、あとは踏み倒して強い火のドラゴンを選出していこう。

▲クロニクル レガシー デッキ2018「究極のバルガ龍幻郷」収録、《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》
▲「最強戦略!! ドラリンパック」収録、《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》

 《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》は、貴重な自然マナを供給しつつ踏み倒しを連鎖させられる。さらに「マッハファイター」を持ったドラゴンなので、相手にトドメを刺しきれなさそうなときでも盤面を処理する選択肢があるのが心強い。

 また《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》は、メタクリーチャーを処理できるS・トリガーでありながらも踏み倒し連鎖が可能という唯一無二の役割を果たす。

▲「絶対王者!! デュエキングパック」収録、《メンデルスゾーン》
▲「最強戦略!! ドラリンパック」収録、《龍世界 ~龍の降臨する地~》

 とはいえ、このままだと初動が5ターン目の《王来英雄 モモキングRX》という無料パンチングマシーンになってしまうので、初動として《メンデルスゾーン》はしっかりと搭載しておきたい。もともと《超竜バジュラズテラ》の被害を少なくするために可能な限りドラゴンを入れるので、成功率はかなり高いはずだ。

 また、《龍世界 ~龍の降臨する地~》は進化クリーチャーとの相性は悪いものの、それを除いても踏み倒しがいのある大型ドラゴンを大量に積んでいるので、当たったときのバリューはかなり期待できるはずだ。

 というわけで、できあがったのがこちらの「ドラッケン・ストーム」だ!

『ドラッケン・ストーム』

枚数
カード名
1
《フェアリー・ギフト》
4 《メンデルスゾーン》
4
《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
4 《龍世界 ~龍の降臨する地~》
4
《王来英雄 モモキングRX》
4 《ボルシャック・モモキングNEX》
4 《革命龍 ドラッケン》
1 《メガ・マナロック・ドラゴン》
4 《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》
1 《超竜バジュラ》
4 《超竜バジュラズテラ》
4 《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》
1 《勝利宣言 鬼丸「覇」》

 

???「こら!相手のマナを壊すデッキばかり紹介してないで、ちゃんとデュエマしなさい!!」

 そ、その声は!?

 100の質問に答えた男、デッドマン!!(なぜ武勇伝……?)

デッドマン「キングマスターを使いたい研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」

 はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?

 次回に続く!

 

ライター:まつがん  
 
フリーライター。クソデッキビルダー。    
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。    
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回更新は4/30(金)更新!!