【新春レジェンド作家対談!】「マリオくんは偉大なるワンパターン!」マリオくん×ハゲ丸平成最後に大ぶっちゃけ! !【第1回】

月刊コロコロコミックで連載28年目の長寿まんが『スーパーマリオくん』の作者の沢田ユキオ先生と、『つるピカハゲ丸』などで知られる作者ののむらしんぼ先生がコロコロコミックとともに歩んできた平成の30年間を振り返っての超豪華新春対談!全5回でお届けしていくぞ!!お酒を酌み交わしつつ、盟友であるおふたりが平成最後に大ぶっちゃけ! !

——それでは、よろしくお願いいたします。乾杯ッ!

のむら沢田
乾杯!

▲沢田ユキオ先生(左)は烏龍茶、のむらしんぼ先生(右)は赤ワイン。神保町の古民家居酒屋で乾杯。

——この度はお忙しい中ありがとうございます。

沢田:いやいや、僕はのむらさんと話したかったので嬉しかったです。この企画がなくても、話したかったくらいです。

のむら:対談の依頼を受けてから、沢田さんに電話しまして色々と話をしましたよ。振り返ってみると、本当に沢田さんのおかげで生き長らえた。落ち込んだときも、電話で愚痴を聞いてくれて、癒してくれて……。

沢田:よく言いますよ(笑)

のむら:沢田さんが元気で頑張ってくれると嬉しいんですよ。

沢田:いやいや、のむらさんが元気で頑張ってくれるとこちらも元気になります。

▲お互いの健康を喜び会うことから始まり、お二人の楽しげな雰囲気が伝わってくる。

——それでは本題に入っていきたいと思います。最初に平成を振り返っておふたりとってどんな年でしたか?

のむら:何かありますかね?

沢田:平成も30年ですよね。その30年間ずっとコロコロは男の子のバイブル的なもので、いつの時代の小学生男子もコロコロを通るんだろうなって思ってます。

のむら:沢田さんの『スーパーマリオくん』は平成からの連載ですよね? ちょうど、僕の『つるピカハゲ丸』が昭和の最後に始まりましたから。

沢田:徳間書店でマリオくんの前身に近い『スーパーマリオブラザーズ2』を描いていたので、『スーパーマリオブラザーズ』で言えば昭和、平成、次の年号もあるので3世代をまたぐ作品になりそうですね。ありがたいことです。

▲『スーパーマリオくん』の話になり、のむら先生がそのすごさを熱弁!

——-3世代をまたいでの連載はすごいですね。

沢田:すごいとは思わないですよ。だって、僕は一番になったことがないんですよ。アンケートでいいときでも3番手、4番手とかでしたから。

のむら:『スーパーマリオくん』が一番すごかった時とかも?

沢田:そうですね。ずうっと上がらず下がらずのところで来たかなって感じです。

のむら:マリオくんは28年間の連載で似たようなお話やオチがある。それなのに、マリオくんの連載はなんと28年続いている。
これはもう王道。僕は「偉大なるワンパターン」だって思うんですよ!!これがいかに難しくて大変なことかっ!
このことを沢田さんに聞いたら「いや、同じネタをわからないようにしているだけですよ」っていうこの器の大きさもすごいい!

沢田:器じゃないですよ。「5年経てば時効」って言葉がありますからね。…って、そんな言葉ないわ!

お二人のお話が盛り上がり、どんどん思い出話が溢れてくる。 次回はお互い尊敬するところや喜びを語ってもらったぞ!

沢田ユキオ
昭和28年3月12日、大阪府に生まれる。昭和55年、「のってるヒーローくん」(徳間書店「テレビランド」)でデビュー。代表作「スーパーマリオくん」「オレだよ!ワリオだよ!!」(小学館)「スーパーマリオブラザーズ2」(徳間書店)ほか。
沢田ユキオ先生の最新作
『スーパーマリオくん 54』
■発売日:2018年12月28日(金)
■価格:454円+税
■公式サイト:https://www.shogakukan.co.jp/books/09142846
のむらしんぼ
昭和30年9月24日、北海道に生まれる。昭和53年、小学館新人コミック大賞入賞作「ケンカばんばん」(コロコロコミック)でデビュー。代表作「つるピカハゲ丸」「とどろけ!一番」ほか。昭和62年、「つるピカハゲ丸」で小学館漫画賞受賞。現在、大人のコロコロ「コロコロアニキ」にてコロコロを創った男たちの真実の物語を自らの半生と重ね合わせて描く「コロコロ創刊伝説」を連載中。
のむらしんぼ先生の最新作
『コロコロ創刊伝説 3』
■発売日:2018年3月30日(土)
■価格:583円+税
■公式サイト:https://www.shogakukan.co.jp/books/09142677