【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ひいらぎが語るシューター系を使いこなすためのポイント~3~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる× ひいらぎ 最終回】

あとばる×ひいらぎ選手による対談の最終回。

今回は、最近使う人も多い.52ガロンベッチューの対策についてふたりに聞いてみたぞ。「.52ガロンベッチューによくやられる」という人は、ぜひ参考にしてみよう。

 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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ひいらぎ
シューター系のブキをメインで使用する実力者。エイム、視野の広さ、ポニショニングなどすべてが高いレベルにあり、そのクレバーな立ち回りは、シューター系を使う上で非常に参考になる。また、2対1といった不利な局面でもうまく相手を捌くなど、生存能力も極めて高い。「スプラトゥーン甲子園」や「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」など大会での実績も抜群で、シューター系を使うなら、ぜひチェックしておきたいプレーヤーのひとりだ。

.52ガロンベッチューに正々堂々と戦いを挑んではいけない!?

――いまの環境で強いなと思うブキはなにかありますか?

ひいらぎ:52ガロン、N-ZAP、シャープマーカーネオ、ヒッセン、リッターあたりですかね。結局、相性ゲーなので、平均以上のポテンシャルをずっと持っているなというのは、リッターとかシャープマーカーネオとか、そこら辺かなと思いますね。

 

――シャープマーカーネオはどういった点が強いと感じますか?

ひいらぎ:やっぱり、射撃がブレない上に疑似確ができるところですかね。あとは、塗り性能が高いのとクイックボムがあって、バランスがいいのに突出している部分があるのが強いですね。

 

▲シャープマーカーネオはジャンプ中でも弾がブレにくく、相手にヒットさせやすいという特徴がある。

 

あとばる:最近、対抗戦をやっていてもシャープマーカーネオと、.52ガロンベッチューあたりは鉄板で強い感じはしますね。他のブキ、たとえばリッターとかも強いですけど、結局プレーヤーが上手くないとパワーが出ない感じがするんですよ。
 その点、シャープマーカーネオと.52ガロンベッチューは、ある程度理解して運用すればそれなりにパワーが出せる。グラフの伸びがいいというか、成長したら一番パワーが出るのはそれこそリッターなんだと思いますけど、シャープマーカーネオと.52ガロンベッチューに関しては最初からパワーが高いブキという印象ですね。

 

――.52ガロンベッチューは最近、使っている人も多いですよね。N-ZAP85を使う場合、.52ガロンに対してはどう立ち回ればいいと思いますか?

ひいらぎ:52ガロンベッチューはスプラッシュシールドを持っている上にキル速も速くて、とくにN-ZAP85だと確定数(キルを取るために必要なメインの弾数)の差がキツいんですよね。.52ガロンが2発で相手を倒せるのに対して、N-ZAP85は4発も当てないといけないので、まともに正面から撃ち合うと大抵はN-ZAP85が負けちゃう。
 機動力に関してはN-ZAP85の方が勝っているので、速さで翻弄するような立ち回りが大事になってくるんですけど、実際にやろうと思ってもなかなか難しかったりしますし、シューター系だと.52ガロンベッチューが一番ブキパワーが高いと思いますね。

 

▲.52ガロンベッチューはメイン2発で相手を倒すことができる。短射程ブキの場合、正面からまともに撃ち合うと、先にこちらが倒されてしまう危険性が高い。

 

あとばる:.52ガロンに対しては、できる限り正面からは当たらない方がいいですね。ただ、シールドを張ったところに、裏からボムを投げると確実に倒せるという明確なメタがあるので、そこは狙っていいと思います。あえてセンプクして、味方が狙われたところを裏からシールドにボムをぶつけて倒すとか。

 

――センプクも大事になるんですね。

あとばる:そうですね。N-ZAP85の場合は、正々堂々と勝負しちゃダメですね。.52ガロンより射程が長いブキを持っているんだったら射程差を活かして戦えばいいんですけど、N-ZAP85とかシャープマーカーネオといった射程が短めのブキはセンプクを入れて背後から刺すイメージを持った方がいいと思います。

 

――まともに行ったら大体やられてしまいますからね。

あとばる:純粋にブキとしてのパワーが高いんですよね。対面の必勝パターンが決まっていて、ある程度塗れる上にナイスダマで相手の陣地を動かすこともできるのでプレーが安定しますよね。

 

――N-ZAP85を使っているとヒッセンもすごく厄介なブキというイメージがあります。ヒッセンに対してはどう立ち回るのが正解だと思いますか?

ひいらぎ:インクアーマーをつけた状態で対面するのが基本ですね。自分の場合は、ヒト速度アップのギアを積んで、先撃ちしてから距離を置く立ち回りをすることが多いんですね。ただ、相性でいえばN-ZAP85の方がやや不利かなと思うので、難しい相手ではありますね。
あとばる:ヒッセンは塗りで潰すしかないかなという気がします。対面で倒すというよりは、できるだけ自分たちの塗りを広げて、ヒッセンが自由に立ち回れないようにしておくことが大事かなと。そうやってヒッセンの動きを制限できればそれだけ自分たちが有利になりますし、塗りを意識することでスペシャルも速く溜まって、インクアーマーを付けた状態で対面できるようになるので。

 

 

――基本的にインクアーマーのない状態では戦闘を仕掛けない?

あとばる:そうですね。相手がこちらに気づいていないとか、一方的に有利な状況ならもちろん行きますけど、向こうのほうが有利っぽいなと思ったら戦闘はしないですね。

 

ガチマッチは自分が100点を出し続けないと勝てない?

――ふたりは同じチームでやるときは、わりと意見交換し合う感じなんですか?

ひいらぎ:僕がわからなかったときに、「どうすればいいと思う?」ということを聞いたりはしますね。
あとばる:僕から思うことがあれば言うんですけど、思っていても「これはプレースタイルだから言わなくていいか」という僕なりの基準があって、それを超えていないと言わなかったりするんですよ。
 ただ、ひいらぎくんは「なにかない?」という感じでけっこう聞いてきてくれるので、その場合は「あえて言うなら……」みたいな感じで言うことはありますね。結局、個々の意識のすり合わせは、いかに話し合いをするかだと思うので、そういう意味でもひいらぎくんのようなプレーヤーはありがたいですね。
ひいらぎ:最近の僕に対してなにかあります?(笑)。
あとばる:なんだろう。今日のガチマッチは、けっこうスペシャルを抱えていたな、とか?
ひいらぎ:お、すごく嬉しい。わりと大事なアドバイスを。

 

――今日、ガチマッチで一緒になったんですか?

あとばる:そうですね。昼くらいに偶然、ひいらぎくんとマッチングしたんですけど、スペシャルが溜まっているけどデスしちゃうみたいな。持っているけど吐かないでやられるというよりは、前に出ていて敵を倒して、その最中で溜まったんだけどデスしちゃうみたいなシーンが、当たっただけでも2回くらいあって。
 味方視点だともったいないなと思うし、敵視点だとラッキーって感じだったから、シャープマーカーネオはたぶんボムピッチャーを吐くのを意識した方がいいんだろうなとは思ったんですよね。
ひいらぎ:そうですね。維持できる部分を自分から捨てに行っているってことですからね。
あとばる:前めのキルはめちゃめちゃ成功しているんだけど、そのキルが結果につながるかは、ひいらぎくんの生存にかかっているかなと。
ひいらぎ:すごくガチでタメになるアドバイスだ。

 

 

――ガチマッチは難しいですよね。ボムピッチャーは前じゃ吐けないけど、ガチマッチだと自分が前に出てキルを取らなきゃいけないし。

あとばる:ガチマッチは基本的に全部自分がやらなきゃいけないんですよね。ひいらぎくん視点を見ていると、仕方がないデスだったとは思うんだけど……。
ひいらぎ:周りから見るともったいないと映るわけですよね。
あとばる:そのデスをしちゃうんだったら、行っちゃダメだったんだよねという結果論的な反省が出てくるというか。
ひいらぎ:ああ、全然わかります、それは。
あとばる:そうなると、自分がキルしているのに味方が塗ってくれなくてカウントが進まないみたいなことが起きがちというか、ガチマッチって自分が100点を出すなら出し続けないと負けるんですよね。
 なので、僕は最近だと自分自身が先頭に立ってチームを引っ張るというよりは、できるだけ味方をフォローするような動きをするようにして。ひいらぎくんの動きが気になったのも、そういう最近の自分のプレースタイルの影響もあるからだとは思うんだけどね。
ひいらぎ:なるほど。今日、いろいろ悩んでいたんですよ。めちゃ、ためになることを言われたな。

 

――ふたりはガチマッチのXパワーも上げていこうという感じでやっている?

ひいらぎ:そうですね。僕、今月は3000を狙っているので。ただ、めちゃめちゃ難しいです。
あとばる:自分も一応は目指しているんですけど、確かH3リールガンチェリーで2900を出した人がまだいないはずなんですよ。なので、まずはチェリーで2900を目指そうと思ってます。

 

【今回のまとめ】
・.52ガロンベッチューにはセンプクも駆使して対処すべし!
・ヒッセンは盤面をしっかり塗って自由に動けなくさせることが大事!

 

次回は新たなプレーヤーが対談に登場! 使う人も多い、あのブキについていろいろと聞いていくぞ。お楽しみに!

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次回は7/20(火)更新!!