『イニストラード:真夜中の狩り』先行カードプレビュー! ~《破滅刃の悪漢》&《ヒルの呪い》~

By ドブフクロウ

みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。今回も光栄なことに2021年9月24日(金)発売予定の新セット『イニストラード:真夜中の狩り』のプレビューカードをいただきました。

我々にとって、「イニストラード」への来訪はこれで3回目。古き良きゴシック・ホラーをテーマとした世界観の元に作られたセットで、狼男や吸血鬼、幽霊、ゾンビなど、人間に害為す魑魅魍魎が跋扈するおどろおどろしい次元です。

もちろん人間もやられっぱなしというわけではなく、イニストラードの世界における主教である「アヴァシン教」の聖職者たちは、人間を脅かす化け物たちと戦いの日々を送っています。そのせいか、気持ち他のセットよりもタフな人間クリーチャーも多いイメージがありますね。というか、トーナメントで使われる『イニストラード』のカードはほとんど人間だったりするしね……。

さて、すでにみなさん新カードの情報が気になって仕方がないところかと思いますので、御託はこのあたりにしておいて、さっそくカードのご紹介に移りたいと思います!今回ご紹介するのはそんなイニストラード次元の主役(?)である、化け物サイドのカードたちです!

まずはアンコモンの《破滅刃の悪漢》/《破滅爪の匪賊》をご覧あれ!

《破滅刃の悪漢》/《破滅爪の匪賊》

▲《破滅刃の悪漢》
▲《破滅爪の匪賊》

こちらは新たな狼男クリーチャー。スペックの確認は一旦置いておいて、今セットではパーマネントの変身条件に「日暮」と「夜明」というキーワードが用いられるようになりました。2011年に発売された『イニストラード』並びに2012年に発売された『闇の隆盛』に収録されていた狼男と変身条件については同様ですが、ゲーム中に「昼」「夜」を記録するようになったことで、同じキーワード能力を持つクリーチャーたちは敵味方を問わず対応した状態で戦場に存在するようになっています。

▲「昼」補助カード(両面表)
▲「夜」補助カード(両面裏)

第1面は4マナ4/3に加えてブロッカーを弱体化する能力を持ち、地上戦が発生しやすいリミテッドなどでは活躍してくれそうです。さらに、変身条件を満たして第2面になることで単純にサイズが上がり、ブロッカー弱体化能力に加えてブロッカーが死亡した際に対戦相手のライフを1点失わせる能力を得ます。

一見あまり派手な強化はされていないようにも思えますが、そもそも接触戦闘の機会が増えるリミテッドにおいてブロッカーを弱体化する能力そのものが強力です。《破滅爪の匪賊》を1体のクリーチャーで完全に防ぎきろうと思ったなら、5/7以上のサイズが求められます。4マナクリーチャーとしては強烈な圧をかけられるクリーチャーと言えるでしょう。

▲《破滅刃の悪漢》ショーケース版
▲《破滅爪の匪賊》ショーケース版

また、こちらのカードはショーケース版デザインのものもあります。イニストラードの季節をイメージした「秋分」仕様のカード枠は、スタイリッシュながらホラーのテイストも踏襲されていてかっこいいですね! イニストラードは比較的寒冷な気候の次元だそうなので、秋分のイメージはしっくりきます。

余談ですが、黒単色の狼男は「イニストラード」次元のクリーチャーとしては初です(イニストラードの狼男は赤か緑のみ)。何かストーリーなどと関係があるのでしょうかね?

《ヒルの呪い》/《血吸いの闇潜み》

▲《ヒルの呪い》
▲《血吸いの闇潜み》

続いてはレアの《ヒルの呪い》/《血吸いの闇潜み》! 変身前は「呪い」エンチャントとして、対戦相手のライフを蝕みます。その能力はカード名の通り、ヒルのごとく”吸血”のイメージですね。イラストはちょっとこう、「それ本当に1点ライフだけで済む?」って感じの見た目ですが……百歩譲ってヒルに噛まれるとしても目は嫌だな……。

3マナのエンチャントとしてはやや控えめな性能ですが、変身後は4/4絆魂という強烈なクリーチャーへと変貌します。リミテッドであれば一気にダメージレースを破壊することが可能な性能で、ゲームが一気にカンタンになりそうです。

対戦相手からしてみれば、エンチャントのままでは除去手段が限られ、クリーチャー化してしまえばそれはそれで脅威となる厄介なカードと言えるでしょう。また、その除去手段も「エンチャント(クリーチャー)」系のオーラによる擬似除去であれば変身能力によって剥がすことができ、見かけ以上にトリッキーな働きをしてくれそうです。

また、第1面・第2面のいずれもライフゲインに関連した能力なため、ライフゲインシナジーをテーマにしたデッキであれば構築フォーマットでも採用される可能性もありそうです。

▲《ヒルの呪い》拡張アート版
▲《血吸いの闇潜み》拡張アート版

こちらのカードは拡張アート版のカードも存在します。しかしこうしてイラストが拡張されたカードを見ると、《血吸いの闇潜み》はもはやヒルというよりワームやドラゴンといったサイズ感ですね。

さて、今回ご紹介した《破滅刃の悪漢》/《破滅爪の匪賊》と《ヒルの呪い》/《血吸いの闇潜み》は、2021年9月24日(金)発売の新セット『イニストラード:真夜中の狩り』に収録されます。このセットの発売と同時にスタンダードはローテーションを迎えることとなるため、マジックを始めるのにも絶好のタイミングです!

マジックにご興味のある方や、過去にプレイしていたという方、あるいはすでにプレイしている方も、ぜひ身近なお友達やご家族などを誘ってマジックを始めてみませんか? 特に今回のセットは、冒頭で述べたとおりゴシック・ホラーの世界観が魅力のセットとなっているため、映画好きやホラー好きにもぴったりです! ぜひイニストラードの世界で一緒にマジックを楽しみましょう!

ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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