ZweiLanceの新カード風林火山 vol.6 ~「禁断龍VS禁断竜」編~

By ZweiLance

 コロコロオンライン読者の皆様 ぼちぼち秋だがいかがお過ごしだろうか!

 主にデュエル・マスターズに関する情報発信をしているZweiLance (ツヴァイランス) だ!

 今回もまた「デュエチューブ」と連動して、デュエル・マスターズに関する解説記事を書いていくぞ!

 このコーナーでは実際の大会結果を見たり個人的に使ってみたりして「これは強い」と感じたカードを、できるだけ具体的に、わかりやすく解説していく!

 題して、「ZweiLanceの新カード風林火山」!

・ビートカードの風
・対策カードの林
・コンボカードの火
・コントロールカードの山

 それぞれのジャンルごとに一番の注目カードをピックアップしていくぞ。

 ZweiLanceの新カード風林火山、王来篇第3弾「禁断龍VS禁断竜」の巻!

ビートカードの風:《キャンベロ <レッゾ.Star>》

▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《キャンベロ <レッゾ.Star>》

 かつて《ジョット・ガン・ジョラゴン》の最強の相棒として一世を風靡したあの《アイアン・マンハッタン》効果が、「侵略」持ちのレクスターズになって登場した。

 おさらいだが、「1体しか出せない」という制限が意味するところは……

《”龍装”チュリス》はB・A・Dでただ爆散するだけだし、
《ゼロ・ルピア》は軽減できるクリーチャーの数がゼロだし、
《王来英雄 モモキングRX》は進化の歴史が止まるし、
《卍 デ・スザーク 卍》は無月の門が閉店している。

 要するに、多くのデッキはコンセプトが崩壊した上で、「スター進化」で除去耐性を持った《キャンベロ <レッゾ.Star>》の対処を序盤から迫られることになる。

 大会でも早速注目されており、《大爆龍 ダイナボルト》や《モモスター キャンベロ》を採用した火闇軸のレクスターズビートダウンや、《我我我ガイアール・ブランド》を採用した火単色レクスターズ速攻などが活躍している。

▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《BAKUOOON <5000GT.Star>》

 特に火単色速攻では、同弾の《BAKUOOON <5000GT.Star>》で対策カードを処理した上で、そのまま「侵略」して駆け抜けるというプレイングも非常に有効だ。

 20thレアにも選ばれており、まさに今弾SRの顔といえる1枚だ。

対策カードの林:《ベイB セガーレ》

▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《ベイB セガーレ》

 伝説のプレミアム殿堂カード、《ベイB ジャック》。その待望 (?) のリメイクが《カエルB ジャック》以来に登場した。ところで、この子は彼の子供なのだろうか……?

 さて、1コストの高パワーということで、以前紹介した《とこしえの超人》と使い勝手が似ているものの、対策できる範囲が大きく異なっている。

▲「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」収録、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》
▲王来篇 第2弾「禁時王の凶来」収録、《我我我ガイアール・ブランド》

 特にこちらは《蒼き守護神 ドギラゴン閃》や《我我我ガイアール・ブランド》など、従来では咎められなかった序盤の大型クリーチャーにもしっかり対策ができている。仕事を終えた後はマナにいくのも非常に優秀だ。

 パワーもこちらは6000もあるので、《Dis ノメノン》や《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》など、現環境で一つの基準となるパワー5000を超えており、複数体立てる戦術も有効だ。

 また、《ベイB セガーレ》がいる状態でコストを踏み倒しての「革命チェンジ」ができない裁定についても、動画の中で詳しく解説しているので、ぜひあわせて確認してみて欲しい。

コンボカードの火:《禁断英雄 モモキングダムX》

▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《禁断英雄 モモキングダムX》

 もちろん、もちろんシンプルに使っても強い。それこそ、《キャンベロ <レッゾ.Star>》と組み合わせて強い。

 が、「コンボカードの火」で紹介する以上は、シンプルな使い方にとどまらない。

 『モモキング退化コンボ』
1. まずは《禁断英雄 モモキングダムX》を召喚、しかし、デッキに「進化ではないレクスターズ」を一切採用しない。この場合、《禁断英雄 モモキングダムX》は進化元を持たず、単体でバトルゾーンに出る。
2. 次に《時空工兵タイムチェンジャー》を召喚し、《禁断英雄 モモキングダムX》の下に《究極銀河 ユニバース》と好きなフェニックスを置く。
3. 《堕魔 ドゥポイズ》などでその《禁断英雄 モモキングダムX》を破壊すると、スター進化クリーチャーなので一番上のカードのみが場を離れる。そして、下にある《究極銀河 ユニバース》の効果で即勝利。

 というあまりに理不尽過ぎるコンボが注目され、筆者もその理不尽さに惹かれ愛用している。

▲「デッキビルダー鬼DX キラリ!レオ編」収録、《時空工兵タイムチェンジャー》
▲不死鳥編第4弾「超神龍雷撃」収録、《究極銀河 ユニバース》

 全くもって、この手のトリッキーなカードたちはいつ化けるかわからない。だからこそ、デュエル・マスターズは面白い。

 このコンボは今後大会でも見かけることになると思うので、今のうちに理解しておこう。

コントロールカードの山:《滅印連結 ヴァルハルザーク》

▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《滅印連結 ヴァルハルザーク》

 超次元ゾーンや超GRゾーンが使えない、メインデッキ40枚のみのオリジナルフォーマットでは、非常に強力な《最終龍覇 グレンモルト》が使えない。

 したがって、5色コントロールは《ドラゴンズ・サイン》からの踏み倒し先には非常に悩まされていた。

▲王来篇 第2弾「禁時王の凶来」収録、《熱核連結 ガイアトム・シックス》

 そこで注目されたのが、前弾の《熱核連結 ガイアトム・シックス》。最低限盤面を取る仕事をした上で、処理もされにくい非常な嫌らしいカードだ。

 しかし、その嫌らしさをさらに超えてきたのがこの《滅印連結 ヴァルハルザーク》。

 登場時は1体タップするだけと少し地味な効果ではあるが、自分の他のクリーチャーにも反応するためシノビなどとも相性が良く、返しのターンのカウンター性能もピカイチ。

 パワーもメキメキと上がり、相手のクリーチャーを1体倒すだけで13500にもなるので、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》さえ簡単に超えていく。

 おまけにシールドまで増えるときたものだから、ビートダウンからしたらひとたまりもない。

 派手さにこそ欠けるが、堅実に仕事をこなす非常に強力なカードとして要注目だ。


 以上、ZweiLanceの新カード風林火山、王来篇第3弾「禁断龍VS禁断竜」の巻。完。

 最後に、未来覚醒カードとして《霊宝 ヒャクメ-4》を紹介しておこう。

▲王来篇 第3弾「禁断龍VS禁断竜」収録、《霊宝 ヒャクメ-4》

 正直、既に十分覚醒しているのだが、次弾の新大型ディスペクター次第で本当に収拾がつかなくなるであろう1枚だ。

 マナが1枚増えた上で、驚異の「ササゲール4」。

 実質5マナ加速にブロッカーと手札破壊まで付いてくるのだから、今弾最強クラスのノーマルカードといって間違いないだろう。

 デュエバトルの特典にもなっており、ぜひとも今のうちに4枚獲得しておいて欲しいカードだ。

 さて今回も強力なカードが盛り沢山だったが、まだまだ紹介し足りないくらい魅力的なパックとなっている。

 今回の解説を参考にしながら、その手で色々確かめてみて欲しい。

 同様のテーマでより深掘りした動画をデュエチューブでも公開中!ぜひ合わせてチェックだ!

 それではまた次回!


ZweiLance:
デュエル・マスターズの超強豪プレイヤーにして、YouTubeの「ZweiLance Channel」でデュエル・マスターズに関するコンテンツを主に配信するYouTuber。『モルトNEXT』『デ・スザーク』『アナカラーデッドダムド』『オカルトアンダケイン』などの名手として知られ、競技デュエマにかける情熱は誰よりも熱い。主な戦績はグランプリ-7th3位入賞、日本一決定戦2018トップ8入賞、日本一決定戦2019出場権をDMPランキング上位枠で獲得など。
 
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