TOP 特集&連載 ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.123 ~環境初期はリューイーソー?~
特集&連載

ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.123 ~環境初期はリューイーソー?~

TwitterFacebookLine

By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

MTGアリーナにて『イニストラード:真夜中の狩り』がリリースされてからおよそ3週間が経過しました。今週末の10月8日(金)24:30からはいよいよ世界最高峰のトーナメント「第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」も開催される予定となっており、ますます盛り上がっています。しかも、なんと今回の世界選手権に参加する選ばれし16名の参加者の中には日本人選手が5名も選ばれているのです!

賞金総額は25万ドル(約2800万円/10月6日現在)と、懸かっているものも最高峰となる今大会。時差の都合で深夜の配信とはなりますが、豪華実況・解説陣による日本語の公式放送もあるので、ぜひみんなで日本人選手を応援して大会を盛り上げていきましょう!

さて、今週もスタンダードの最新のデッキリストを見ていきたいと思います!

$5K SCG Tour Online Championship Qualifier

こちらはアメリカの大手カードショップ「StarCityGames」が主催しているトーナメントです。MTGアリーナで行われたこちらの予選には、世界中からおよそ200名のプレイヤーが参加していました。

トップ8に残ったデッキはなんと緑単アグロ6名という、環境初期とは思えないほどの偏りが見られました。果たしてそんな現行環境のトップに君臨している緑単アグロとはどのようなデッキなのか?さっそくリストを見ていきましょう!

緑単アグロ(使用者:シモン・ニールセン選手)
枚数 カード名(メインボード)
19 《冠雪の森》
4 《不詳の安息地》
2 《ハイドラの巣》
4 《カザンドゥのマンモス》
4 《老樹林のトロール》
4 《群れ率いの人狼》
4 《冬を彫る者》
2 《茨橋の追跡者》
4 《エシカの戦車》
4 《レンジャー・クラス》
3 《不自然な成長》
4 《吹雪の乱闘》
1 《豊穣の碑文》
1 《蛇皮のヴェール》
枚数 カード名(サイドボード)
3 《《レンと七番》
3 《絡み罠》
2 《辺境地の罠外し》
2 《茨橋の追跡者》
2 《貪る触手》
2 《タジュールの荒廃刃》
1 《蛇皮のヴェール》

 
$5K SCG Tour Online Championship Qualifierでは、デンマークのプロプレイヤーであるシモン・ニールセン選手が見事に勝利を収めました。EUを代表する強豪であるシモン選手が使用していたデッキは、上述の通り「緑単アグロ」です。

▲《エシカの戦車》
▲《茨橋の追跡者》

現スタンダード環境で最強との呼び声も高い《エシカの戦車》。4マナで2/2のトークンを2体生成するという能力だけでも4マナ相当のスペックですが、さらに機体が戦場に残るため、全体除去をされた場合でもリカバリーが早いです。現行スタンダード環境では、1枚のカードで《エシカの戦車》を完全に無力化する方法は打ち消し呪文を除いてほとんどありません。

また、攻撃時にトークンを生成する能力も強力で、猫トークンを増やすという使い方はもちろん、『イニストラード:真夜中の狩り』の新カードである《茨橋の追跡者》の手掛かりトークンを増やすのも強力です。特に、《茨橋の追跡者》は自身がパワー4なので《エシカの戦車》の乗り手としても優秀なクリーチャーです。

▲《老樹林のトロール》

《老樹林のトロール》もまた3マナ4/4と優秀なスペックで、パワーが4あるため当然《エシカの戦車》との相性も良好です。しかも死亡した際には土地にエンチャントされたオーラとして戦場に戻り、4/4のトークンを生成する能力付き。そんなトークンを生成する能力もまた《エシカの戦車》との相性がいいため、デッキパワーの底上げに貢献しています。

現環境には黒に全体除去が複数種類存在していたり、白にも使い勝手の良い除去があったり、赤にも全体火力・単体火力ともに優秀なカードが揃っていたりと強力な除去が多いのですが、《老樹林のトロール》のように転んでもタダでは起きないクリーチャーや、《エシカの戦車》、《茨橋の追跡者》のように除去をされてもカードアドバンテージを稼ぐことのできるクリーチャーが多いため、アグロ戦略も非常に強力です。

▲《レンと七番》

シモン選手のリストの最大の特徴は、《レンと七番》+《エシカの戦車》のお手軽コンボがあえて搭載されていないことでしょうか。vol.122でもお伝えした通り、この2枚は非常に強力なシナジーを持った組み合わせなのですが、いかんせん《レンと七番》自体が5マナとやや重めで、殴り切るまでのスピードを重視するアグロ戦略とはやや噛み合いが悪いカードであるため、このデッキではメインデッキには採用されず、ミラーマッチなどではサイドボード後にデッキパワーを底上げするためにサイドインする戦略をとっているようです。

環境初期から緑一色となった『イニストラード:真夜中の狩り』ですが、これから徐々にメタゲームが解析されていくにつれ、他のデッキが台頭してくる可能性も大いにあります。特にイゼットカラーでドラゴンをフィーチャーした「青赤ドラゴン」と、《アールンドの天啓》を連打する「青赤ターン」は対抗馬としても注目のデッキと言えます。みなさんもぜひ、このスタンダード環境をプレイしてみて下さい!

ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

『ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー』バックナンバーはこちらをチェック!!

この記事をシェアする!

TwitterFacebookLine