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ドブフクロウのMtGブレイキングアカデミー vol.125 ~侵略するシャコ~

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By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。

前回記事から間隔が空いてしまって申し訳ありません。およそ1ヶ月ぶりの記事更新となりますが、その間にMTGアリーナならびにMagic Onlineでは紙のセットに先駆けて待望の新セット『イニストラード:真紅の契り』がリリースされました。

今回のセットは通常とリリーススケジュールが異なっており、9月に『イニストラード:真夜中の狩り』が登場してからわずか約2ヵ月で『イニストラード:真紅の契り』がリリースされました。元々『真夜中の狩り』環境もまだまだ煮詰まりきっていなかったタイミングでの新セット発売なので、『真紅の契り』環境はさらに様々なデッキが入り乱れる混迷とした環境になるのではないか?と予想しています。新戦力である《スレイベンの守護者、サリア》を手に入れた白単や、強力なクリーチャーを多数手に入れた緑単、フィニッシャーの選択肢が増えた青系コントロールデッキなど、既存デッキにそのまま入りそうなカードも目白押しです。

▲《スレイベンの守護者、サリア》
▲《ウルヴェンワルドの奇異》

僕はまだリミテッドばかりプレイしていて構築ではあまり遊べていませんが、すでにオンラインの世界ではさっそく新たなスタンダードのデッキリストも出てきています。今回は、そんな最新のスタンダード環境のデッキリストを見ていきましょう!

STANDARD CHALLENGE on November 17, 2021

先週末にはMagic Online上にて新環境最初のフォーマット・チャレンジがありました。環境初期らしく、緑単や白単といった単色のアグロデッキが多く上位に入賞する中、前環境でも強かったイゼット系(青赤)のコントロールデッキも勝ち残っていました。

青赤は前環境ではコントロールのみならず、《アールンドの天啓》+《感電の反復》のコンボ要素を持った「イゼットターン」や、《黄金架のドラゴン》や《くすぶる卵》で一気に攻め立てる「イゼットドラゴン」など、同じカラーリングでもカード選択によってデッキタイプに変化があり、今後環境の解明が進むにつれてさらなる先鋭化や環境に合わせた調整が行われていくことが予想されます。

今回は初動で勝利を収めた青赤の純正コントロールデッキ(?)を見ていきます。

イゼットコントロール(使用者:SoulStrong選手)
枚数 カード名(メインボード)
1 《廃墟の地》
2 《ストーム・ジャイアントの聖堂》
4 《島》
5 《山》
4 《河川滑りの小道》
4 《嵐削りの海岸》
4 《船砕きの怪物》
2 《溺神の信奉者、リーア》
1 《くすぶる卵》
4 《表現の反復》
1 《轟く叱責》
1 《安堵の火葬》
1 《燃えがら地獄》
2 《考慮》
1 《悪魔の稲妻》
4 《ゼロ除算》
3 《消えゆく希望》
1 《感電の反復》
3 《ジュワー島の撹乱》
2 《プリズマリの命令》
4 《棘平原の危険》
4 《予想外の授かり物》
2 《セレスタス》
枚数 カード名(サイドボード)
1 《溺神の信奉者、リーア》
1 《燃えがら地獄》
3 《バーニング・ハンズ》
1 《軽蔑的な一撃》
1 《環境科学》
3 《炎恵みの稲妻》
1 《黄金架のドラゴン》
1 《マスコット展示会》
1 《アルカイックの教え》
2 《才能の試験》

 
青赤が新たに得たフィニッシャー、《船砕きの怪物》。その見た目からすでに「シャコ」の愛称でも呼ばれるこのクリーチャーですが、その性能は7マナ7/8という優秀にサイズにメリット能力が大量に搭載された化け物です。

▲《船砕きの怪物》

瞬速+打ち消されない能力は、フィニッシャーにとって欲しい能力を詰め合わせた夢のような能力です。特に青いデッキでは、ドローや除去、打ち消しを構えるターンも多いため、それらの対応札+フィニッシャーの択が生まれる瞬速能力は非常に強力です。

それだけでも十分強いのですが、自身が呪文を唱えるたびにパーマネントか呪文をバウンスするという独特な能力も持っています。過去のカードでいうなら《潮吹きの暴君》にも近い能力ですが、呪文をバウンスできる能力は非常にレアです。誘発させる条件も非常にゆるく、手札にある全ての呪文が《分散》もしくは《非実体化》相当の追加効果(およそ2マナ相当)を得ることになります。

▲《溺神の信奉者、リーア》

この《船砕きの怪物》と相性がいいのが《溺神の信奉者、リーア》。《船砕きの怪物》は、手札が少なかったりして唱えられる呪文が少ないとその真価を発揮させるのも難しいですが、《溺神の信奉者、リーア》がいれば墓地の呪文を連打することができるので、そうそう唱えられる呪文がないという状況に陥ることはありません。また、《溺神の信奉者、リーア》のデメリット能力である「すべての呪文は打ち消されない」という能力も、《船砕きの怪物》の「呪文を手札に戻す」能力と相性がいいです(「打ち消し」ではなく「手札に戻す」なので《リーア》が横にいても対戦相手の呪文を阻害できる)。

▲《ゼロ除算》
▲《予想外の授かり物》

現行環境の青赤は、ゲームスピードを遅らせることに関しては右に出るものはありません。これらのコンビを戦場に揃えるためには大量のマナが必要になりますが、序盤~中盤は除去や打ち消しで対戦相手をいなすことが可能なので、ゲームスピードを遅延させながら土地を伸ばしたり、宝物トークンで一気にマナを増やしたり、フィニッシャーを唱えるための様々なサポートカードが搭載されています。

上述の通り、青赤デッキは構築のバリエーションが豊富なのもポイント。今後他のデッキが台頭してきたとしても、青赤は形を変えて環境に残存し続けることでしょう。今後もこのカラーリングはよく見かけることになりそうです。

ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。

 

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