デュエマ妄想構築録 vol.13-5 〜番外編:蔵出し没デッキ集!〜

By まつがん
 
デッキ製作には失敗が付き物だ。
 
新たなカード同士の未知のシナジーを発見するためには、一見無謀に見えるような挑戦が欠かせない。
 
もちろん、どんなに頑張ったところでカードプールの限界にぶち当たってしまい、徒労に終わるということもあるだろう。
 
それでも、挑戦が無駄になるということはない。新セットが出てカードプールが広がったとき、挑戦の記憶はより効率的な着想を生み出すのに資するからだ。
 
……そんなわけで今回は番外編として、単体で1本の記事になるには至らなかった没デッキを、いくつかまとめて紹介することにしようと思う。
 

1. チキチキドッカンデイヤー

《バングリッドX7》や《知識と流転と時空の決断》など、デッキビルダーの心をくすぐるカードが多い超天篇第2弾。
 
だが、発売から2か月が経とうとしている現在でも日の目を見ていない (と思われる) VRレアがあった。

▲超天篇第2弾「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、「MEGATOON・ドッカンデイヤー」

《MEGATOON・ドッカンデイヤー》。
 
出たときに手札をすべて捨てなければならないものの、捨てた手札をそのままGRクリーチャーへと変換するというド派手な能力を持っている。
 
これだけの出力を持つカードを、ストレージに眠らせたままにしておくにはあまりにもったいない。
 
だが、仮に《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の能力でGRクリーチャーを大量に出せたとしても、そのままターンを返す羽目になってしまうようでは意味がない。
 
ならばどうするか?

▲革命ファイナル第1章「ハムカツ団とドギラゴン剣」収録、「チキチキ・JET・サーキット」

またかよそう、スピードアタッカーを与えればいいのだ。
 
能力がいまいちモッサリしたクリーチャーと世の中に溢れるありとあらゆる理不尽は大抵、スピードアタッカーを与えることで解決する。カードの能力に限界を感じたら、《チキチキ・JET・サーキット》をキメてハイになろう。
 
それはさておき、あとは《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の能力で捨てる手札枚数を確保するだけである。
 
ちなみにコンセプトにデッキの枚数を8枚しか割いていないので、あと32枚もスロットが余っている。

新時代の幕明け(ニュージェネレーション)
カードの種類:呪文
文明:
コスト:4マナ
マナ:1
特殊能力:
S(シールド)・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に戻すとき、コストを支払わずにすぐ使ってよい)
■相手プレイヤーに握手を求める。
■各プレイヤーは3枚ずつカードを引いてもよい。
 
収録パック:プロモカード 第15期/DMX-26「ファイナル・メモリアル・パック DS・Rev・RevF編」

▲デュエマ「超ブラック・ボックス・パックb」収録、「ガールズ・ジャーニー」
▲ドラゴン・サーガ 第2章
「暴龍ガイグレン」収録、
「龍脈術 水霊の計」
▲デュエマ
「超ブラック・ボックス・パックa」収録、
「伝説の秘法 超動」

じゃあせっかくだしめっちゃカード引こう。
 
「S・トリガーでカードがたくさん引ける呪文だけを集めて何かできないだろうか?」というのは、以前から考えていたテーマだった。
 
そこにきて手札をクリーチャーへと変換できる《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の登場である。渡りに (泥) 船とばかりに悪魔合体することにした。
 
特に《新時代の幕明け》は一番使ってみたかったカードで、S・トリガーから打つ分には返しで勝つのでデメリットはないも同然。すなわち、これぞ新時代の《サイバー・ブレイン》。
 
こうしてできあがったのが、こちらの「チキチキドッカンデイヤー」だ!
 
『チキチキドッカンデイヤー』

枚数
カード名
4
《MEGATOON・ドッカンデイヤー》
4
《チキチキ・JET・サーキット》
4 《フェアリー・ライフ》
4
《霞み妖精ジャスミン》
4
《終末の時計 ザ・クロック》
4
《新時代の幕明け》
4 《伝説の秘法 超動》
4 《ガールズ・ジャーニー》
4 《ナチュラトゥルー・トラップ》
4 《龍脈術 水霊の計》
超GRゾーン
2 《ドドド・ドーピードープ》
2 《鋼ド級 ダテンクウェールB》
2 《グッドルッキン・ブラボー》
2 《P.R.D. クラッケンバイン》
2 《ポクタマたま》
2 《モック・ザメシュ》

 

《チキチキ・JET・サーキット》はまだしも、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を引けないときにこのデッキは一体どうなってしまうのか?それは神のみぞ知る……まあ、カードいっぱい引けるし大丈夫ということにしておこう。

▲デュエマエントリーデッキセット・ゼロ「パーフェクト・エンジェル」収録、「サイバー・ブレイン」

一発芸としてはそれなりに楽しくはあるのだが、対戦相手が殴ってこなかったり過剰打点を用意しようとするのを一人回し中に想像するにつけ、手札に来てしまった《新時代の幕明け》がどうにも打ちづらいという現実に直面してしまい、「本物の《サイバー・ブレイン》 (プレ殿) が4枚使えたらなぁ……」と思わずにはいられないデッキであった。
 

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