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ゾイド生みの親徳山氏5656万字!?限界ロングインタビュー 第3回

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──ああ、ユーザー目線の人なら、ああいう狙いをするのはわかりますね。

徳山 それにしても、亀ってどういうわけか人気ありますよね(笑)。昔の『ゾイド』も「カノントータス」ってありましたけど。今回の「ガノンタス」はワイルドブラストで、亀が一体どうなっちゃうのかって思ってたんですけど……でも亀って甲羅が面白いからね。だから甲羅を剥き出しにしたという感じ。あと亀の形自体がすごく戦車っぽいし、ボスにパーツをつけてったりしたら、僕が個人的に好きな手合いになるのかな、とか想像すると楽しいですよね。

──そういえば、カノントータスってなんで砲台だったんですか?

徳山 カノントータスってどっちかっていうと、トーチカ(※6)とかそういうイメージだったんです。僕は昔から、こういう絵ばっか描いていたんですけど……(ミリタリー系のラフスケッチを取り出す)。

──うわ、すっごいお上手ですね! 昔から絵を描かれてたんですか?

徳山 うん、独学ですけどね。

──独学でこんなに!

徳山 物心ついたときにはもう絵を描いていたから、勉強するっていうのじゃなかったね。でね、僕はもともとミリタリーも好きなんですよ。これは大学時代に描いたものなんですけどね。もともと『ゾイド』の場合、「メカ生体から戦闘機械獣へ」っていうモチーフがあったんで、それでなんとなく亀って、「フランスのマジノ戦(※7)のトーチカ
っぽいイメージがあったんですよ(笑)。
 あと当時は、トレンドとしてちょっとミリタリーなSFメカが子供たちにも受け入れられつつあったんで、少しミリタリー色出してもいいかなと。そういうノリで、カノントータスに砲台が載ってるんです。ただ今回はワイルドブラストするので、じゃあ甲羅の中でってことになったんです。

──その甲羅の中にっていうのが、より戦車っぽいですよね。

徳山 戦車っぽいですね〜。そして牙を剥きだす代わりに、甲羅の中から砲台が伸びるっていうのは、なかなかワイルドブラストとしてはまるなあと思っています。『ゾイド』って、すごいメカの世界じゃないですか。ちょっと武器っぽい世界なことは否めない。でも今回の『ゾイドワイルド』は、野生の世界ですから、武器が単純にレーザー砲とかってわけにはいかない。それでいて何か必殺技を出すってことなんで、例えばワニだったらやっぱ一番の武器は口だろう、それを思いっきり開いちゃったら面白いよねとか。それがアクション的にもダイナミックであればいいとか、そういう発想なんです。
 みんなのなかである程度共有する、“ものさし”みたいなものの方向さえあってれば、あとは実際に作ってみて、より強いとか、よりインパクトの強い方向にもっていけるんです。そこのこだわりで相当苦労するとは思うんですけど、まあ苦労のしがいがありますね。

<第4回に続く>

※6 トーチカ:コンクリート製の防御陣地。機関銃や砲などを備えている。
※7 マジノ戦:フランス・ドイツ国境に構築された対ドイツ要塞戦。

徳山 光俊(とくやま みつとし)
『ゾイド』立ち上げに携わったスタッフのひとり。『ゾイドワイルド』ではゾイドのデザイン原案を担当。溢れんばかりの『ゾイド』愛を若い世代に伝えるべく奮闘中。

 

次回は8/4(土)更新!!

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