【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×あしんが語るナワバリバトル&スパッタリーの極意~2~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×あしん 第2回】

あとばる×あしん対談の第2回目!
 
大会に向けての練習方法やナワバリバトルにおけるチーム戦略、さらに固定チームならではの苦労など、今回も気になる話題をふたりに聞いてみたぞ。
 
NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目
https://www.openrec.tv/live/o7z4m19olzl
 
NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会2日目
https://www.openrec.tv/live/ykz0xvkn0zw
 
あとばる選手のカラマリとあしん選手の5年☆組~あしんとらず学級~が激突した「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の試合はそれぞれ上の動画で見ることができるぞ。
 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。
あしん
『スプラトゥーン』でスパッタリー使いといえば、真っ先に名前が挙がる有名プレーヤー。脅威のエイム力と反射神経の持ち主で、混戦の中でも正確かつ瞬時に相手をとらえ、次々と倒していくプレーはまさに圧巻。その神がかりなプレーに魅せられたイカたちも多い。「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」では千葉ロッテマリーンズ代表として出場するなど、実力と人気を兼ね備えたトッププレーヤーのひとりだ。

 

甲子園とNPBでチーム戦略を大幅に変更!

――あしん選手は「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」では、千葉ロッテマリーンズ代表として出場しました。大会に向けてチームとしてどのような練習や、作戦を立てたりしましたか。
あしん:12月に甲子園に出たときは、いわゆる「ナワバリで強い」と言われるような編成でやったんですよ。イカスフィアを多く採用したりとか。
 
――当時の環境的にナワバリ向きと言われるブキ編成にしたと。
あしん:はい。やったんですけど、結局うまいチームもそれと同じ編成をやってくるじゃないですか。だから、実力が上の相手と対戦したら100%勝てないという結論になったんですね。
 それで、甲子園のとき僕はスプラマニューバーベッチューを持っていたんですけど、ほのかちゃんとはるちゃんが「あしんさんはスパッタリーを持って、ひたすら敵を倒すことを狙ったほうがいい」みたいな感じで言ってくれて。そこからは極端に尖らせた編成に変えましたね。
 
――自分の得意とするブキを持つ感じ?
あしん:そうです。それで、ひたすらワンチャンを狙う。ナワバリはもちろん開幕からの2分半も大事ですけど、残りの30秒がめちゃくちゃ大事なので、ひたすらワンチャン通し続けて、うまくハマればという。
 あとばるさんも言ってましたけど、僕らのチームの編成が1、0、3になっていたのはそういう事情からで、基本的には僕がひたすら狙って、3人には自陣は塗られないようにずっと耐えてもらうみたいな戦い方だったんですよ。
 


▲(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目6:19:09より引用)

 
――なるほど。チームとしてそういう戦略だったんですね。
あしん:NPBに出場していたのはどこも名だたるチームでしたし、それこそ優勝するとなったら強い人たちに絶対に勝たなきゃいけない。
 でも、そういう人たちに対面とか、実力では絶対に負けているので、そうなったらもうワンチャン狙うしかないという話になって。どんな相手にも1回は刺さる自信はありましたし、それで勝ちになるのがナワバリというルールなので。
 
――同じパ・リーグでとくに警戒したチームはありましたか?
あしん:警戒というか、やっぱりメンバー全員、「福岡ソフトバンクスホークス代表のGGBOYZには勝つ!」という気持ちでやってましたね。とくにこういう戦略でGGBOYZを倒そうというものはなかったんですけど、気持ちで「あそこには絶対に負けたくない」みたいな。
 
あとばる:甲子園で2連覇しているチームってのはどうしても目に付いちゃいますよね。
 
あしん:そうなんですよね。
 


▲「スプラトゥーン甲子園」2連覇中の最強チームGGBOYZ。これを倒すチームが現れるかも「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 」の大きな注目ポイントのひとつだった。
(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目2:52:43より引用)

 
――NPBの大会を踏まえて、改めてナワバリの面白さとか難しさってのはなにか感じたりしました?
あとばる:ちょっとやると、「ナワバリって簡単じゃね?」と思うんですけど、その一歩奥に行くとなにもわからなくなるんですよ。知識がありすぎて、「難しい」となって(笑)。いまは、そこからさらに一歩進んで「ちょっとわかるようになってきたな」という感じなので、本当に奥深いという印象ですね。
 
あしん:ガチマッチだと「自分が動いて、ワンチャン掴めばいい」という感じでいままでずっとやっていたんですけど、ナワバリってたとえ強くてやりやすい味方が揃っていてもワンチャン通す動きをずっとやるよりは、4人でしっかり合わせた方が強いんだな、というのは思いましたね。
 
――甲子園、NPBというふたつの大会を通じて、固定チームならではの難しさを感じたことはありましたか。
あしん:一番は練習時間の合わなさですかね。僕らのチームには小学生のメンバーがいるので夜遅くまで練習できないですし、僕とRazさんは社会人で逆に早い時間は難しいというのもあって。
 
――そうなると休日になるべく練習する形?
あしん:休日以外もできるだけ練習する時間は取ろうとはなったんですけど、それができたのもNPBの大会の1ヶ月前くらいからで、やれても週に3回程度、毎回1~2時間とかだったので、けっこう難しかったですね。
 
――全員が自由に時間を使えるわけではないですもんね。
あしん:あと、時間もそうなんですけど、以前加入していた別のチームのときにはモチベーションの違いもあって、そこらへんがすごく難しいなとも感じました。たとえば、毎日何時間もやりたいという人もいれば、「そんなにやらなくてもよくない?」という人もいたりみたいな。今回のチームは全員モチベーションはめちゃくちゃあったんですけど、時間が合わなくてという感じで、なかなかうまくいかないなと。
 
――あとばる選手のカラマリの場合だと、練習時間の調整はどのように行っているんですか?
あとばる:以前は言っちゃうと、けっこうダラダラやっていたんですよ。なあなあで。「今日やる?」といった感じで、時間も決めずにやっていて。でも、オンライン甲子園で優勝したあたりから「ちゃんと決めて集中してやろうぜ」となって、そこからは月曜と木曜は完全にオフにして、平日だと火曜、水曜、金曜の8時から11時までという感じで時間を決めてやる形にしていますね。
 


▲(NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 本大会1日目6:19:31より引用)

 
――しっかりスケジュールを決めたわけですね。
あとばる:はい。以前はとにかく時間をかけて練習したいという感じだったんですけど、やっていくうちに「無駄に長時間やっても逆に能率が悪いね」という話になって。ちゃんと休みを入れつつ、練習するときは集中して密度濃くプレーしていこうという感じですかね、うちは。
 
あしん:なるほどー。
 
あとばる:でも、メンバーが小学生となるとちょっと無理できないですもんね。夜は22時くらいまでですか?
 
あしん:ウチは22時まででしたね。
 
――親御さんにも気を使いますよね。「スプラトゥーンばっかりやっていて成績が落ちた」とかになったらアレですし。
あとばる:そうですよね。全然考えていなかったですけど、小学生と一緒にやるってそういうことなんだなと。うなづきながら聞いていましたもん。なるほどって。
 

そもそもスパッタリーって強いの?

――スパッタリーについても伺っていきたいのですが、まず「そもそもスパッタリーは強いのか」というところで、あしん選手的にスパッタリーはそんなに強くないという印象?
あしん:まあ、オススメできるブキではないですね。扱いがすごく難しいんですよ。めちゃ楽しいんですけど、全然通用しなくて嫌になっちゃう人は多いなという印象があります。
 
――勝ちたいから使うブキかと言われると、ちょっと違うというような。
あしん:違いますね。
 
――あしん選手はいまはスパッタリークリアをメインに使っていますが、3種類のスパッタリーのうちクリアを使っている理由は?
あしん:最初は普通のスパッタリー、そのあとはヒューをずっと使ってたんですけど、環境的に長射程ブキが多くなってきたので、いまはそこに触りやすいトーピードを持つクリアを使ってます。スペシャルのスーパーチャクチは正直イマイチですけど、そこは目をつぶっている感じですね。
 
あとばる:スパッタリーって3種ありますけど、それぞれ強みってなんだと思います? 普通のスパッタリーもエリアだと前に流行ったじゃないですか。デボン海洋博物館とか。
 
あしん:流行りましたね。
 
あとばる:最近はエリアだともうクリア一択なんですかね。
 


▲スパッタリーは赤色のノーマル、青色のヒュー、白色のクリアの3種類がある。

 
あしん:いや、バランスでいえば、たぶん3種類の中だと普通のスパッタリーが一番強いですよ。どのルールでも強いんじゃないかな。まあ、スパッタリーが強いというより、キューバンボムピッチャーとジャンプビーコンが強いと言った方が正しいんですけど。
 ただ、あまり使われない理由としては、キャンピングシェルターとクーゲルシュライバー・ヒューがジャンプビーコンを持っているので、だったらスパッタリーよりもそっちでいいでしょという感じで。
 スパッタリーも強いんですけど、ボムピッチャーの使い方が相当うまくないと持つ理由はないのかなと。で、スパッタリー・ヒューはなんか中途半端なんですよね。それこそクーゲルシュライバーが出ちゃったから、アメフラシも「うーん」って感じだし。
 

あとばる:サブのポイズンミストもそもそも、「うーん」って感じですもんね。
 
あしん:そんな中で、ちょっと変わった立ち回りができるのがスパッタリークリアで、これはやっぱりサブのトーピードが強いんですよね。1度、復活時間短縮のギアをめちゃくちゃ積んだときに思ったのは、これだったらクアッドホッパーでいいなと。
 なので、基本はインク効率アップ(サブ)のギアを積んで、トーピードをどうにかうまく使うほうが強みを発揮しやすい。ずっと使ってる自分が言うのもなんだけど、スパッタリーってどれもなにかしらの下位互換なんですよね。
 
あとばる:なるほど。
 
あしん:なにかしらの下位互換なんですけど、魅力はあるので使っちゃうという感じですね(笑)。
 

【今回のまとめ】
・NPBの大会ではあしん選手がひたすらワンチャンを狙う戦略を立てて挑んでいた!
・スパッタリーは扱いがすごく難しいブキ!
・スパッタリー3種類のうち、総合力でいえば通常のスパッタリーが1番強い!

 
次回も引き続き、あとばる選手×あしん選手の対談をお届け!
 
スパッタリーの使い方について、さらに詳しくあしん選手に聞いてみたぞ。お楽しみに!
 

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次回は11/5(火)更新!!