デュエマ妄想構築録 vol.16-4 ~油断させてズドン!いきなりフルパワー!~


By まつがん
 

▲ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!!「ジョーのビッグバンGR」収録、「ゴージャス☆グランピン/いきなり!フルコース」

11月に発売する「ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!!」に収録予定 (2種類のうち、収録されているのは「ジョーのビッグバンGR」の方) の新カード、《ゴージャス☆グランピン/いきなり!フルコース》。このカードを使ってどのようなデッキを作るべきか。
 
ツインパクトを軸にしたデッキを作る場合、上と下のどちら側をメインで使用するかをまずは決定する必要がある。
 
《ゴージャス☆グランピン/いきなり!フルコース》の場合、そのコストと効果からして、上下どちらもいわゆる「つなぎ」のカードではなく、それ自体フィニッシュムーブに組み込むべきカードと言えよう。

▲超天篇第3弾
「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、
「ヘームル・エンジオン」
▲革命ファイナル第1章
「ハムカツ団とドギラゴン剣」収録、
「Dの花道 ズンドコ晴れ舞台」

そう考えたとき、《ゴージャス☆グランピン》の側を使うならたとえば《ヘームル・エンジオン》などと組み合わせてループさせる方法が想定されるが、7マナという重さと必要パーツの多さを考えると、(5枚目以降の《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》という点で十分価値はあるのだが) 単独でデッキを組むのは少し難しいかもしれないという印象を受けた。
 
これに対し、《いきなり!フルコース》の側を使うのはすこぶる簡単である。3体以上のクリーチャーを並べてこの呪文を唱えれば、そのうちの1体がW・ブレイカーでもあろうものならその時点でとりあえずジャスキルは組めるからだ。
 
では《いきなり!フルコース》の側をメインに使うのはいいとして、今度は6マナという重さがネックになる。
 
クリーチャーを並べるとはすなわちリソースを使うということ。最低3体ものクリーチャーを並べた上で6マナまで伸ばすとなると手札管理が難しくなるし、《いきなり!フルコース》を確実に引き込むとなれば、さらなるリソースが必要となるからだ。
 
ここで、あるカードのコストが重いとき、考えるべきは当然「踏み倒し」だ。
 
したがって考えるべきは《いきなり!フルコース》を「踏み倒」す、すなわちタダで唱える方法。
 
ここで私はツインパクトの下側、《いきなり!フルコース》のコストに着目した。
 
6マナ……そういえば6マナの呪文を唱えるカードが超天篇にあったような……?

▲超天篇第1弾「新世界ガチ誕!超GRとオレガ・オーラ!!」収録、「極幻夢 ギャ・ザール」

そう、《極幻夢 ギャ・ザール》だ。
 
《極幻夢 ギャ・ザール》の付いたGRクリーチャーで攻撃すれば、攻撃時に手札を補充しつつ、《いきなり!フルコース》をタダで唱えることができる。さらに攻撃中のクリーチャーのブレイク数まで上がるというのだから、タイミング的にも申し分ない。
 
しかも、「GRクリーチャーで攻撃する」という点がまた良い。
 
なぜなら、GRクリーチャーの中には《いきなり!フルコース》と素晴らしい噛み合いを見せるものがあったからだ。

▲超天篇第1弾
「新世界ガチ誕!
超GRとオレガ・オーラ!!」収録、
「フォー・ユー」
▲超GRメガスタートデッキ
「ジョーの超ジョーカーズ旋風」
収録、
「超Ω級 ダルタニックB」

パワード・ブレイカー
 
これこそ《いきなり!フルコース》と組み合わせるのに最適なコンセプトと言えるだろう……何せパワード・ブレイカー持ちがいる状態で《いきなり!フルコース》を唱えれば、そのクリーチャーのもともとのパワーが2000以上でさえあるならば、ブレイク数がいきなり2つも増えることになるからだ。
 
しかもvol.12-1でも紹介したように、パワード・ブレイカー持ちのGRクリーチャーは現時点で《フォー・ユー》《P.R.D. クラッケンバイン》《超Ω級 ダルタニックB》と3種類も存在する。ならば、複数体のパワード・ブレイカー持ちGRクリーチャーを並べることも決して不可能ではない。

▲超天篇第3弾
「零誕!
魔神おこせジョルネード1059‼︎」収録、
「*/弐幻サンドロニア/*」
▲超天篇第3弾
「零誕!
魔神おこせジョルネード1059‼︎」収録、
「*/弐幻ポコピー/*」

まずは《*/弐幻サンドロニア/*》《*/弐幻ポコピー/*》のようにバトルゾーンに出るだけで仕事を終える一見無害なオーラを横に並べ、相手が油断している隙に《極幻夢 ギャ・ザール》から《いきなり!フルコース》でズドン。
 
これなら、前回提唱した「対戦相手にもある程度何かをさせた上で、それはそれとして容赦なくブッ潰す」というラインも実現できそうだ。
 
心残りがあるとすれば、《ゴージャス☆グランピン》の側も生かせるデッキ構築にできなかった部分だが……これについては、世のデッキビルダーたちの変態的構築センスに任せるとしよう。
 
ともあれ、そんなわけでこれが今回のデッキ、「いきなりフルパワー!」だ!
 
『いきなりフルパワー!』

枚数
カード名
4
《フェアリー・ライフ》
4
《*/零幻チュパカル/*》
4 《*/零幻トリムナー/*》
4
《*/弐幻サンドロニア/*》
4
《極幻智 ガニメ・デ》
4
《*/弐幻ポコピー/*》
4 《μν クマニャー》
4 《κβバライフ》
4 《極幻夢 ギャ・ザール》
4 《ゴージャス☆グランピン/いきなり!フルコース》
超GRゾーン
2 《全能ゼンノー》
2 《オコ・ラッタ》
2 《シェイク・シャーク》
2 《P.R.D. クラッケンバイン》
2 《超Ω級 ダルタニックB》
2 《フォー・ユー》

 

このデッキが実際にどんな動きをするのか気になる方は、以下の動画で確かめてみて欲しい。

ボコボコにされてんじゃねーか!
 
トリガーノーケアで殴りにいく割りに《終末の時計 ザ・クロック》もないというのはさすがに舐めプすぎたか。
 
「対戦相手にもある程度何かをさせた上で、それはそれとして容赦なくブッ潰す」を目指した今回だったが、また一つ教訓を得た。
 
「やっぱり対戦相手に何かさせたらダメ」
 
デュエルに優しさは不要。相手が何かアクションをするたびに常に「カカシ相手に労せずに勝ちたいというオレの楽しみを邪魔しやがって。許さん」とブチ切れるという理不尽な気持ちでやっていきたい。
 
さて、いかがだっただろうか。
 
《ゴージャス☆グランピン/いきなり!フルコース》が収録されている「ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!!」 (2種類のうち、収録されているのは「ジョーのビッグバンGR」の方) は、11月16日(土) に発売予定だ。
 

 
また、コロコロコミック12月号ではデュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。
 
ではまた次回!

ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回は11/15(金)更新!!