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  • スクープ > コロコロコミック500号記念企画!! コロコロコミック歴代編集長インタビュー 第6回【1999-2004】6代目編集長/横田清
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小学生が笑い転げるギャグ漫画を

——「漫画回帰」を行うにあたって、どのようなことに取り組みましたか?
 
一番は新人作家の発掘と育成です。その一つが、一度は途絶えてしまった「漫画大学校」(※コロコロの漫画投稿コーナー)の復活と「新人コミック大賞」(※小学館主催の漫画新人賞)への取り組みを強化したことね。当時のコロコロ編集部は社会現象となったホビーやゲームをいくつも抱えていて、新人の発掘・育成にまで手が回らなかった。じゃあ、その場をつくって維持することが、おれの役割だろうと。
 
重視していたのは、新しいギャグ漫画を生み出すこと。もちろん、コロコロを支えているのは、ギャグ漫画だけではありません。でも、当時は人気だったホビーやゲームの“ストーリー漫画”が多くなっていたんです。そこで、もっと低学年から楽しめる漫画を増やすべきだと思ったんだよね。
 

 
コロコロコミックのテーマって、「ガッツな笑いとド迫力」でしょう。長い歴史の中で、常に笑いが存在してきたわけ。構えずに読めて、笑えて、おもしろいっていう。「そういうギャグ漫画を増やしていこう」とは、よく編集会議(※コロコロの編集部員が一つの部屋に集まって、みんなで仕事の進み具合や新しい企画を提案する会議のこと!)で言っていました。だから、言い換えればストーリー系の漫画はド迫力ですよね。
 
これはいい・悪いの話ではないんだけど、商品をあえて「ギャグ漫画にしてください」と言ってくださるメーカーさんもいるじゃないですか。ホビーやゲームの設定にはものすごいストーリー性があるんだけど、低学年も読むコロコロだからこそギャグ漫画を、っていう。穴久保さん(=穴久保幸作先生だギエピー!)の『ポケットモンスター』が代表的な例。先日、最終回というニュースがバズってたね(笑)。
 

▲穴久保先生の『ポケットモンスター』。記念すべき本誌連載スタートの扉ページ

——バズは、長年連載してきた穴久保先生の『ポケットモンスター』が愛されてきた証拠ですね(※今後は、別冊コロコロとコロコロアニキで連載!)。当時、「漫画回帰」を進める上で、編集者に伝えていたことはありますか?
 
うん、一つだけあるんだな。
 
「コロコロは、ホビーやゲームが上手く当たると、半年後には大ブームになる。そこには、ものすごい達成感がある。でも、デビュー前から3年間一緒にやって、なかなか芽が出ない新人作家と本誌や別コロ(=別冊コロコロコミック)で何本も読み切りをつくって、どこかでブレイクしたら、それはメーカーさんの力を借りずに、編集者として新人漫画家を育てたという、大きな宝物になるはずだ」と。それはよく、若い編集者に言っていたね。
 

 
——編集者としての矜持(※きょうじ/誇りとかプライドという意味!)でもあり、オリジナルのコンテンツを生み出すという意味でもあり……。
 
そう、そこだと思う。ホビー・ゲーム一強の状態から、漫画との二本柱にしようよと。だって、漫画発のものがアニメやゲームになることもあるわけじゃない。そうしたら、コロコロはもっといい雑誌になれると思った。
 
三浦編集長の頃にコロコロが200万部達成という記録をつくることができたのは、間違いなくメーカーさんたちの力があってのもの。かと言って、そこがなくなった時に、コロコロの魅力はなくなるのかと言えば、それは違うよね。コロコロには漫画があるじゃないかと。時代を彩るホビーとゲームの最新情報を入手できて、おもしろい漫画が載っていて、それがコロコロだよねと。
 
——そういう考えを持った横田さんの時代に、15年以上も連載している『でんぢゃらすじーさん』『ケシカスくん』の2大ギャグ漫画が生まれたのは、必然めいたものを感じます。
 
僕は場所をつくっただけで、漫画家さんと編集者がそこで遊んでくれた結果なんだよね。その2作品については、周りにとって、「よーし、おれも!」と漫画のほうにも目が行き始めるきっかけになったと思う。当時を知り、『ケシカスくん』の初代編集担当である秋本くんが、今、編集長をしているのは、素直にうれしいです。
 

▲『ケシカスくん』が新連載した際の扉ページだ!!

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