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  • スクープ > コロコロコミック500号記念企画!! コロコロコミック歴代編集長インタビュー 第7回【2004-2011】7代目編集長/佐上靖之(サガミネーター)
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大人の都合でつくった雑誌を、小学生は読まない

——編集長時代に掲げていた方針はありましたか?
 
方針と言うほどのものじゃないけど、「それって、おもしれーの?」っていうのは編集会議の時によく言ってた。コロコロってさ、ポケモンの出現以降、子ども向けの雑誌だとオンリーワンの存在になっちゃったわけ。編集者がわざわざ外に行かなくても、日本の小学生に何か伝えたい人や、商品を知ってもらいたい人が、勝手に編集部を訪れてくれるんだよね。
 
でも、編集部を訪れてくれたメーカーさんたちと何でもタイアップするのかと言ったら、それは違うと思う。「お金をもらってもやらないもの」なのか、逆に「お金を払ってでもやりたいもの」なのかを考えよーぜって。
 

▲取材には、佐上さんの後輩でもある現10代目秋本編集長が同席!

——その判断が、コロコロの“おもしろさ”を守ってきたんですね。
 
だって、子どもたちって正直だから。「僕たちはあまりおもしろいとは思わないけど、お金をもらったから載せました」なんて記事はさ、子どもたちは絶対におもしろいって言ってくれない。ページすっ飛ばしちゃうもん。じゃあ、「読み飛ばされるようなものを、どうして載せるんだっけ?」という話になるじゃない。それなら、その分、ほかの企画にページを回そうよっていう。
 
大人の事情で本をつくっていたら、子どもたちはコロコロを買ってくれなくなるからね。自分たちの興味のあることが全然載ってなかったら、買う必要ないでしょ? 逆に言えばさ、子どもたちが夢中になりそうなものなら、メーカーの規模とか知名度なんて関係ないわけ。子どもたちにウケたら、それで十分。コロコロの誌面制作において、それ以上の方針はないんだよね。
 
——そういう意味では、「お金を払ってでも載せたい」と思ったものは何でしょうか。
 
スマブラ(=『大乱闘!スマッシュブラザーズ』)。別々のゲームシリーズに出ているキャラクターが一堂に会してガンガンやるって、ものすごいことじゃない。大人の話で言えばさ、それぞれのキャラをつくる会社の権利があるわけで。だから、「これ、よく実現させたな。すげーな」って思った。
 
もしさ、当時、スマブラに「『Vジャンプ』(※集英社発行の月刊誌)独占で」って話があったとしたら、間違いなく「ちょっと待ってくれ!!!!」って言ってた。それくらい、魅力的なゲームだと思った。だから、コロコロでは、一度漫画を載せているんだよね(※1999年、ひかわ博一先生による読切掲載)。コロコロは、子どもたちが「すげー!」「これ、おもしれー!」って言うものには、あらゆる手を尽くして誌面に載せる努力をしないとダメだと思う。
 

「コロコロ大好きだから、ずっと出し続けてね」

——最後に、07年から行っているイベント「コロツアー」の話を聞かせてください!
 
コロツアーはさ、創刊30周年の節目に何かイベントができないかな、という話し合いをしていたんだよね。おれが編集長として一番やりたかったことは、普通のタイミングではいけない全国津々浦々に、漫画家さんやメーカーさんと一緒にトラックで乗り込んで、子どもたちに会いに行くことだったの。
 
同じくコロコロが主催するイベント「次世代ワールドホビーフェア」は、幕張メッセまで全国から子どもたちが来てくれるでしょ? コロツアーでは、逆に「30周年だから、キミたちの街まで来たよ!」とやりたかった。有名になってドームを満員にするようなミュージシャンが、地方のライブハウスでツアーをするんじゃないけどさ。そういうのって、なんかいいじゃない。
 
トラックが停められるように、地方のロードサイドの大きな書店さんの駐車場をお借りして、北海道から鹿児島まで17ヵ所でやったのかな。そしたらさ、信じられないくらい、子どもたちがよろこんでくれて。イベント前は「一体、この街にどれくらい小学生がいるのかな」と不安に思っていた場所でも、毎回、数百人の子どもが集まってくれて。で、「コロコロ大好きだから、ずっと出し続けてね」なんて言ってくれるわけ。
 

▲2011年のコロツアー紹介記事。ワクワク感が伝わってくる!!

最初は、「こっちが行ってあげるよん」なんて言い方をしていたんだけど、逆にこっちが力をもらったよね。すごいうれしかったし、本当にやってよかったと思う。
 
——2011年、東日本大震災が起きた年にも「コロツアー」を開催していますね。何か思い出深いことはありますか?
 
「被災地には絶対に行こう」と編集部のみんなと話していて。メインの会場とは別に、子どもたちがいる仮設住宅も回ろうよという話になったんだけど、情報をいただいた時とはタイムラグがあって、子どもたちはすでに別の場所に避難しているところがあった。
 
でも、せっかく足を運んだんだから、おじいちゃん・おばあちゃんたちと何かしようということになって、漫画家さんと編集を交えてクイズ大会をしたりして。もちろん、おじいちゃん・おばあちゃんがコロコロを読んでいるわけがないんだけど、本を見せると「あ、これ、孫が好きだわ」なんて言ってくれる。樫本学ヴ先生は、似顔絵書いてあげたりしてさ(笑)。すごいよろこんでもらえた。こういうのもさ、コロコロならではのエピソードだと思う。
 
まとめるわけじゃないけどさ、「常に子どもたちと間近で接する」を徹底しているのは、コロコロの強みだよね。そう思わない? だってさ、こんなことしてる編集部、ほかにねーもん(笑)。
 

▲普段はメガネ姿。当時の読者がよろこぶかな、とサングラスを持ってきてくれたのだ。佐上さんが師と仰ぐ2代目編集長・福島さんもサングラスを掛けているが……!? サガミネーターファンは、福島さんのインタビューも読んでくれ!!!

コロコロ500号フェスティバル特集記事はこちら!!

商品概要
『月刊コロコロコミック12月号』
発売中!
特別定価:600円(税込)

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