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ゾイド生みの親徳山氏5656万字!?限界ロングインタビュー 第8回

初代『ゾイド』開発秘話第4弾!

まさかの失敗談! まさかの失敗作! 蔵出し裏話が続々飛び出す第8回!!

 初代『ゾイド』を手掛けたレジェンド、徳山光俊さんのインタビュー第8回!
 前回は、『ゾイド』の改造やディオラマなど、世界観をアピールするために仕掛けた数々を振り返り、秘話が次々に飛び出した。今回はいよいよひと区切りということで、今だから話せる裏話など、取材時間ギリギリまで迫ってみた!
 

▲『ZOIDS concept art』は既刊4巻のアートブックシリーズ。壮麗なイラストレーションに『ゾイド』の世界観がたっぷりと詰まっている。

── 1980年代くらいだと、玩具屋さんが個々にディオラマを展示していることも珍しくありませんでしたね。

徳山 ありました。店頭でディオラマを展示、『ゾイド バトルストーリー』や小学館さんの記事が一斉に掲載され、そしてCMと、『ゾイド』はディオラマずくめでしたね。
 ただ一回、ものすごくやばいしくじりがありました(笑)。

──なんですか(笑)?

徳山 すごく人気が出ちゃったもんだから、新宿の某百貨店から、「トミーさん、ここでディオラマやって」って要請が来たんです。こっちも調子に乗って「わかりました!」と、二つ返事でやることになったんですけど、ディオラマのベースに敷く土がなかったんですね。で、僕の実家が喫茶店をやってたもんだから、店のコービー豆をもらってきて敷いたの(笑)。そしたら見た目はよくて、けっこう様にはなったんだけど、百貨店からすぐさま電話がかかってきて「臭い」って(笑)。
 

▲もしコーヒー豆が敷き詰められたらこんな感じになるのだろうか? 焦げ茶色の再現度は高くとも、ニオイは厳しかったにちがいない!

── うわあああ! それはまずいですよぅ(笑)。

徳山 もちろん、急いで撤去しに行きました(笑)。でもほんと、立体物がひとつの世界観で貫かれた箱庭に収まるディオラマというものが、子供にとって背伸びすれば届く世界だったこと、そして、恐竜博とかいろんなトレンドがいっぺんにやってきたことが、『ゾイド』人気に拍車がかかっていった要因だったのかなと思っています。

── コーヒー豆以外にクレームのようなものはありましたか?

徳山 あんまなかったですね。品質管理、安全に関してはかなり厳格でしたし。「1メートルからの落下に耐えうる」みたいな項目もあったんで(笑)。組み立ての難しさにも配慮していましたし、大きな問題はありませんでした。
 ただ、ゾイドの動きがこなれてくることで、チェックに苦労した憶えがありますね。2足歩行の「サラマンダー」とか。サラマンダーは飛ばないんだけど、さも羽ばたくがごとく翼をはばたかせる、っていう動きを採用したんですね。最初にテストサンプルが上がってきて、動かしたんですけど、畳の上だと、どうしても転んじゃうんです。僕らは開発部署内の、地面がフラットなところでしかテストをしていなかったから、そこに気づくことができなかったんですね。だからギリギリまで試行錯誤して、対策として足の裏にゴムのパーツをつけたりしましたね。
 

── そういうご苦労が……ところで、細かい話になるんですけど、昔の『ゾイド』は1/72スケールでしたよね。あのサイズには、何か意味があったんですか?

徳山 えっとですね、もともとアメリカ版『ZOIDS』(※1)のときって、1/72とはうたってなかったんですよ。で、当時のトミーは海外のプラモデルを輸入していたんですね。そんときに扱っていた輸入プラモデルにエアフィックス(※2)社製のものがあって、それが1/72スケールだったんですよ。僕もミリタリーが好きだったんで、そこの人形サイズを見て、「よし、この1/72でいっちゃおう」と考えたのがきっかけですね。

※1 『メカボニカ』時代、米国向けに販売されていたシリーズで、『ゾイド』とは別物。当連載第6回をチェック!
※2 エアフィックス:Airfix、イギリスの模型メーカー。

 

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