【スプラトゥーン】SIGUMA師匠の爆速上達イカ道場!! 第71回 スプラトゥーン甲子園北海道地区大会DAY1レビュー!!

第71回
スプラトゥーン甲子園北海道地区大会DAY1レビュー

イカ道場師範のSIGUMAだ!
 

 
2019年最後の更新となる今回は、先週末に行われたスプラトゥーン甲子園北海道地区大会についての試合内容やチームのブキ編成などの振り返りを行ってみよう。まずは、前回の北海道大会を制したディフェンディングチャンピオンの「四神乱舞」を始め、複数のプロチームや強豪チームが参戦し大激戦となったDAY1を振り返っていくぞ。

▲※こちらの動画から以下本文内で使用しているゲームプレイ画像を引用。


結果的には前回覇者の四神乱舞がトーナメントを制し、北海道大会2連覇を決める形となった。
 
しかし、準決勝以降の試合は全てフルセットにもつれており、上位に進出したチームそれぞれがトップクラスの力を持っていたことがわかるDAY1だった。
 
使用ブキについては先日の近畿、九州地区大会からアップデートは行われていない状況のため、L3リールガンの使用率が変わらず高い形ではあった。パブロやスクリュースロッシャーが他大会よりも活躍が多くなったという印象を受けた。
 
さらに優勝した四神乱舞のブキ編成にも触れておくと、現在の甲子園環境で最も使われているL3リールガンを編成に入れず、ステージによってスプラシューターベッチューやパーマネントパブロなど、今までの上位入賞チームにあまり見られないブキ編成がされていた。
 
今回の優勝は今後のスプラトゥーン甲子園でのチーム編成に一石を投じるものであった。
 
今回はさらにDAY1の試合の中でも特に印象に残った試合について、いくつか詳しく振り返ってみたいと思う。


4回戦 第4試合「North Octopus」 vs 「BBV Tokyo」

各ブロックを勝ち抜いてきたチームの決勝トーナメントの1戦目ということで形式は1本先取、ステージは「コンブトラック」
 

 
イエローNorth Octopusはシャープマーカーネオ、パブロ、バケットスロッシャーデコ、L3リールガンという短、中射程ブキで編成された塗りと攻撃ともにバランスの取れた編成。
 

 
対するブルーのBBV TOKYOはシャープマーカーネオ、クアッドホッパーブラック、スプラチャージャーベッチュー、H3リールガンDと全レンジで戦えるブキを揃えクアッドホッパーが前線で暴れるという編成となっている。
 
バトル開始から1分ほどは、一進一退の展開が続くがそこから一気に試合が動き出す。
イエロー陣地からみて左側の通路でイエローのバケットスロッシャーがブルーのシャープマーカーネオとクアッドホッパーを撃破し、左側の段差したからチャージャーも倒して一気にNorth Octopusがペースを握った。
 
そのままのイエローペースで試合が展開していくが、残り1分20秒を切った時点でブルーBBVTOKYOの逆襲が始まる!
 
中央広場でブルーのシャープマーカーとクアッドホッパーが相手を引きつけ、その間に手薄となった左通路をチャージャーが単独でイエロー陣地に抜けを成功させたのだ。
 

 
フリーとなったチャージャーはそのままイエロー陣地に塗りを広げ、さらにクアッドホッパーがスーパージャンプで加勢して一気に攻め込んでいく。
 
同じタイミングで反対側通路からイエローのパブロがブルー陣地に侵入を試みるがBBVTOKYOは残った2名でしっかりとこれを抑え、そのまま中央を挟み込む形で抑えることに成功!残り1分を切った状態で完全に試合の情勢がひっくり返る形となりNorth Octopusは厳しい状況になっていく。
 
残り時間40秒を切った時点でNorth Octopus側にはピンチが表示され(塗り面積の差が15%以上開いている状態)このままBBVTOKYOが押し切るかという展開だったが、試合はこのままでは終わらなかった!!!
 

 
自陣側広場の左側をクアッドホッパーとチャージャーに完全に抑えられていたイエローは右通路からパブロが単独で仕掛ける!ちょうど中央を牽制していたH3リールガンの少しの隙をついて倒し、ブルー陣地深くに切り込むことに成功した。ブルーの他プレイヤーは相手陣地と中央側に展開していたため、自陣側への対応が間に合わず自陣をかなり荒らされてしまう形となった。
 

 
さらに中央ではイエローのバケットスロッシャーデコが相手を一人倒し、そのままスフィアを発動してチャージャーを倒すという終盤で大仕事を行いそのまま試合終了。
 
ジャッジは54.3%対43.2%でイエローNorth Octopusが勝利となった。
 
試合時間残り40秒でピンチの状態という非常に厳しい状況からのすさまじい逆転劇で、まさにナワバリバトルということを垣間見ることができた素晴らしいバトルだった。


準決勝 第2試合「Pixio Monster」 vs 「四神乱舞」

プロチームであるイエローPixio Monsterとディフェンディングチャンピオンのブルー四神乱舞がぶつかった準決勝。
お互いに1本ずつ奪い合い、フルセットとなった第3試合目ステージは「アンチョビットゲームズ」だ!
 

 
イエローPixio MonsterがリールD、ダイナモベッチュー、キャンピングシェルター、シャープマーカーネオという編成。過去にも多くの大会で結果を残してきたPixio Monster得意のブキ編成で攻守ともに非常に安定感の高い編成だ。
 

 
ブルー四神乱舞はパブロヒュー、シャープマーカーネオ、スクリュースロッシャーベッチュー、クーゲルシュライバーヒューというこちらも射程や塗り、攻撃共にバランスの取れた編成で望んできた。
 
アンチョビットゲームズは甲子園8ステージの中でも特にキャンピングシェルターが強力なステージであり、中央リフトからのキャンピングシェルターの突撃をどのように止めるのか?という点も個人的に注目していた点だ。
 
終始中央で一進一退の攻防が繰り広げられる中、イエローはキャンピングシェルター、ブルーはパブロがそれぞれ相手陣に向けてアタックを仕掛け、イエローのダイナモローラーベッチュー、ブルーのクーゲルシュライバーヒューが後衛として自陣高台から、突破を図ってくる相手に対して防衛するという似たような構図が生まれる形となった。
 

 
勝負の分かれ目として注目したのは残り時間30秒のところでイエローのキャンピングシェルターが中央リフトから相手陣へ突破を試みるが、トラップを踏んだところをパブロ・ヒューに狙われ倒されてしまったシーンだ。
 
実はこの直前にイエローのダイナモローラーベッチューがナイスダマを発動しており、キャンピングシェルターが突破を図った場所にナイスダマを投げていたのだ。ナイスダマの到達がコンマ5秒早ければ、相手陣内への突破が成功していた可能性もある非常に惜しいシーンだった。
 

 
そしてこのまま試合終了まで中央でのせめぎ合いが続き試合終了。
終了画面ではどちらが勝っているのかまったくわからない五分の塗り状況だったがジャッジは46.9%対49.7%という僅差の大激戦でも見事四神乱舞が決勝進出となった。
 
3戦共に最高峰のナワバリバトルで全国大会で見られてもおかしくない内容だった。


決勝戦「四神乱舞」 vs 「North Octopus」

最後にピックアップする試合は決勝戦! 準決勝に続きフルセットとなった3本目ステージは「ムツゴ楼」だ!
 

 
イエローNorth Octopusは14式竹筒銃・甲、パーマネントパブロ、スクリュースロッシャーベッチュー、L3リールガンDという編成。竹やL3リールガンDというムツゴ楼で安定した強さをほこるブキとパーマネントパブロというインクアーマーを持つブキを入れてきた点が注目された。
 

 
対するブルー四神乱舞がパブロヒュー、ジェットスイーパー、スクリュースロッシャーベッチュー、クーゲルシュライバーヒューと長射程ブキを2つ使うという少し変わった編成での戦いとなった。
 
ゲームが始まってすぐに感じたことは四神乱舞の自陣塗りの速さだ。
お世辞にも塗りが強い編成ではなくキレイに塗ることも難しい編成なのだが、初動から驚くほど早く自陣塗りが完成していく様子をみて相当な練習を積んだ成果なのだろう。
 
試合展開としては賽銭箱エリアにイエローの竹とブルーのジェットスイーパーが入り、塗りと牽制を行いながらスペシャルが溜まり次第即発動とブキは違えど似た役割を担う形。そして他3名が北側広場を奪い合うというムツゴ楼ではよくある形となった。
 
序盤から北側広場においてイエローL3リールガンDのジェットパックやメインが炸裂し、North Octopusが試合のペースを握った。
 
抑え込んでからは中央から相手陣にタンサンボムを投げ込み、続けてプレッシャーを与えるという作戦が非常に強力でなかなか四神乱舞は前に出ることができない時間が続く。
 
スペシャルを併せて打開も試みるが、イエローの強固なディフェンスに跳ね返され時間が経過していき残った時間は30秒。
 
このまま終わってしまうかなと考えた瞬間にこの試合の転機が訪れた。
 

 
残り30秒。最後の抑えこみとして北側広場でL3リールガンDがジェットパックを発動し、上昇した瞬間をブルークーゲルシュライバーが空中で打ち抜いたのだ。
 
イエローのパブロやスクリュースロッシャーは中央付近でディフェンスしていたため、北側広場に一瞬のスキがうまれブルーが一気に上エリアを抑えに行く。
 
すぐに防衛に向かったイエローのスクリュースロッシャーベッチューはブルーのパブロとマルチミサイルの連携に追い込まれて水没、さらにブルーのパブロを倒しにいったL3リールガンをもブルーのパブロが倒し、残り10秒から実質2人を倒すという大仕事をやってのけたところで試合終了となった。
 

 
賽銭箱エリアはイエローがとりかえしていたため、塗り状況は非常にきわどい形であったが、ジャッジは45.5%vs50.5%でドラマのような大逆転劇で見事ブルーインクの四神乱舞が全国へのチケットを手にした。


まとめ

優勝した四神乱舞が甲子園での安定構成とは違うブキ編成で優勝したこと、さらに1月にブキ調整のアップデートが行われることが発表され、現在甲子園での使用率が最も高いL3リールガンに対して弱体化が図られる。
 
そのため、次の甲子園ではチームのブキ編成が変わってくることが予想される。次回以降に改めてアップデート内容を含めた今後の編成についても解説していく予定だ!
 
それではみんな良いスプラ年を!!

SIGUMA
実況グループ「YOUNG☆MAN」所属の元プロゲーマー。2004年にHALO WORLDWIDEチャンピオンシップで世界5位となり、日本人として初めてスポンサー契約に成功した。イベント解説者としての顔も持ち、そのわかりやすい解説に定評がある。
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Twitter:https://twitter.com/sigumaxxx
生放送:http://ch.nicovideo.jp/siguma-ch

 

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第44回 ブキ修練の巻 其ノ壱「わかばシューター」
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