【大塚角満のゲームを語る】第4回 2019年のゲームライフを振り返る!!


 

2019年は、どんなゲームで遊んだの?

気が付けば……2019年が残り1週間になっていた!!?(※これを書いているのは12月25日です)うわああああ!!! 気づきたくなかったあああ!!!><
 
と、いくら慌てふためいて最中(もなか)とコーンフレークをむさぼり食っても、時間は止まってくれない。ただ過ぎ行くままに、甘んじて時の大河に身をゆだねるしかないのだ。
 
そんな、誰もが焦りだす年末年始になると、↓こんな切り口の記事がアチコチで見られるようになるでしょう。
 
“〇〇の2019年を振り返る”
 
〇〇には、音楽とか邦画とか、コンテンツのカテゴリーが入る。当然、そこらじゅうのゲームメディアでも、“ゲーム業界の2019年を振り返る”をテーマにした記事が踊っているはずだ。
 
そんな中、我らがコロコロオンラインはどう出るのか?
 
そして社説的な立ち位置の当コラムは、年内最後のこの記事をどういう切り口で書くのか?
 
まさか……安易極まりない上記のテーマに乗っかるの?? この俺が?? 25年以上もゲーム業界を語り続けてきた大塚角満が、そんなテキトーなお題でコラムを書くとでも??www
 
……では、今回の記事テーマを発表いたします。2019年最後の“ゲームを語る”は……“2019年のゲームライフを振り返る”だああああ!!! 思考停止キタァァァアアア!!!www
 

2018年を引きずっていた2019年冬

まあいいんだよ。このタイミングで書くことといったら、コレが最良にして最高に決まってるんだからさ(開き直り)。
 
というわけで改めて、“激動”と呼ぶにふさわしい2019年に、大塚角満がどんなゲームで遊んでいたのかを振り返ってみたい。
 
まずは、2019年前半。すっかり記憶が薄れている1月~3月くらいにかけてだが……考えてみると当時は、2018年年末に発売されたゲームを継続して遊んでいたんだよな。たとえば、プレイステーション4の『JUDGE EYES(ジャッジアイズ)』、Nintendo Switchで『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』、そしていまだに続けている『ディアブロ III』など……。
 

▲『JUDGE EYES(ジャッジアイズ)』。

 

▲『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』。

 

▲『ディアブロ III』。

 
2018年の年末は個人的に好みのゲームが豊作で、しかもどれもプレイに時間がかかるものばかりだったので仕事とのバランスを取るのが非常に困難だったと記憶しているよ。なので年が明けてもダラダラと、この3タイトルをプレイし続けていたのである。
 

時代は平成から令和へと……

そして、時は流れて、春--。
 
日本は30年続いた平成から、新たな元号“令和”の時代へと舵を切った。
 
このころ、俺は他社の仕事だが“平成のゲーム業界を振り返る”をテーマにしたムックのライティングを担当していて、わずか30年でとてつもない進歩を遂げたゲーム業界の歴史を紐解いていた。俺はファミ通で15年以上、ニュースの責任者をしていたので、プレイステーション2の発表や発売日、ニンテンドーDSやWiiの爆発的ヒットの現場など、あらゆるところで取材やインタビューを行ってきた。それを買われてのムック編纂だったわけだが、ゲームの歴史を後世に伝えるための“語り部”的な役回りのその仕事は、じつにじつにやりがいがあった。そういった知見を、今後はコロコロオンラインで余すところなく発揮していこうと思っているので、今後ともよろしくお願いいたします。
 

2019年の傾向

……って、自分で書いてて「ふう、今年のコラム、終わった」と思ってしまったのだが、よく見りゃまだ途中だったわ(汗)。
 
今回の記事を書くにあたって改めて、自分のスマホやゲーム機のプレイ履歴、購入履歴をチェックしていたんだけど、ちょっとおもしろいこと(?)に気付いたよ。
 
ここ5年ほど、ゲームをもっとも遊ぶメインプラットフォームは間違いなくスマホになっていたのだが、2019年に限っては、ほとんど新しいアプリをダウンロードも購入もしなかった。新たにダウンロードしたのって……ガンホーの『ラグナロクマスターズ』だけかもしれない。しかも、けっきょく継続して遊んでいるのは『パズドラ』だけで、ほかのタイトルにはほとんど手を付けなかったんだけど。
 
その分……なのかどうかわからないが、Nintendo Switchを中心にインディーズ系のタイトルやダウンロード専売ソフトをめったやたらと購入して遊んでいたように思う。ざっと挙げると、
 
・『きみのまち ポルティア』

▲ポップな絵柄と奥深い冒険やビルドが楽しめるサンドボックス。

 
・『FORAGER』

▲かわいらしい絵柄が特徴的な開拓シミュレーション。

 
・『Slay the Spire』

▲カードゲームとローグライクゲームを組み合わせた、斬新なシステムが目を引くタイトル。

 
・『Keep Talking and Nobody Explodes』

▲二人一組で遊ぶ爆弾解除ゲーム。ひとりはなんと、公式サイトにある爆弾解除マニュアルのPDFをダウンロードし、それを見ながら相方に指示を出す。

 
・『オバケイドロ』
▲昔懐かしの“ケイドロ”をビデオゲームにアレンジした意欲作。友だちどうしで遊ぶと盛り上がること間違いなし。

 
・『ミストオーバー』

▲いまどき珍しい、難易度極悪のローグライクゲーム。失敗を糧に何度も何度も再チャレンジする根性の持ち主なら楽しめること請け合いだ。

 
・『ブラスフェマス』

▲いまどき珍しい、難易度極悪のアクションゲーム。失敗を糧に何度も何度も(以下略)。

 
こんな、決してメジャーじゃないけれど、思わず「お!?」と惹かれる特徴を持ったゲームがダウンロードストアに目白押しで、基本的に安価なことも手伝ってついつい買ってしまったのだ。
 
この傾向はおそらく、2020年度以降に加速していくんじゃないかと思う。とくに、Nintendo Switchを持ち寄ってローカル通信で遊ぶ……という、かつてのPSPやニンテンドーDSのころに沸き起こったムーブメントと同じ波が来ている兆しがあるので(2020年3月に『どうぶつの森』の新作も出るし)、大いに期待したいところだ。
 

2019年を象徴するタイトルは?

と言いつつ、キチンと遊んでいたよ据え置き機のゲームも。
 
たとえば、我が事務所で大ブームになった『みんなのGOLF VR』や、いまだ買えない人もいるという『リングフィット アドベンチャー』。
 

▲『みんなのGOLF VR』。

 

▲『リングフィット アドベンチャー』。

 
ワイワイキャアキャアと騒ぎながら身体を動かすことの楽しさを再認識させてくれた2タイトルだ。
 
また、
 

 
満を持して発売された『モンスターハンターワールド:アイスボーン』はこれからも長く遊ぶことになりそうだし、逆に、
 

 
『ゼルダの伝説 夢を見る島』は、週末の2日間で集中してクリアーしてしまったタイトル。接し方が対照的に異なる2タイトルだが、どちらも、
 
 「さすが!!!」
 
と唸らせられる要素が満載で、個人的には2019年を象徴するタイトルになったよ。
 

2020年もよろしくお願いします!

というわけで駆け足だったが、大塚角満の2019年のゲームライフを振り返ってみた。こう見ると……忙しい忙しいと騒いでいながら、ふっっっつーにゲームで遊んでるじゃねえか!! とみずから突っ込みたくなる(苦笑)。
 
さて、2019年もそろそろ終わりですね(※クドイけど、2019年12月25日に書いた原稿です)。
 
年の瀬に駆け込みでコロコロオンラインさんに参画することになりましたけど……2020年は本格的にお手伝いをしようと考えているので、これからガンガン表に出ていこうと思っております。
 
読者の皆様のゲームライフの一助になるような記事をこの場から発信していこうと思っておりますので、2020年もどうぞよろしくお願いいたします!
 
では、よいお年を!!(※シツコイけど、2019年12月25日の原稿だから!!w
 

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。