【MtG】パイオニア新妄想紀行 vol.3 ~『テーロス還魂記』で遊ぼう~


By まつがん

1. メタゲームの変遷と『テーロス還魂記』の参入

さて、まずは前回の記事から新しく環境に増えたりリストが洗練されたりしたアーキタイプを簡単におさらいしておこう。
 
『サンプルデッキ (ミッドレンジ):赤単ミッドレンジ (kiethverin プレリミナリー4-1)』

枚数 カード名(メインボード)
17 《山》
4 《ラムナプの遺跡》
2 《エンバレス城》
2 《変わり谷》
1 《屍肉あさりの地》
4 《損魂魔道士》
2 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》
4 《砕骨の巨人》
4 《ゴブリンの鎖回し》
2 《ゴブリンの熟練扇動者》
2 《朱地洞の族長、トーブラン》
1 《再燃するフェニックス》
3 《栄光をもたらすもの》
4 《マグマのしぶき》
4 《稲妻の一撃》
1 《エンバレスの宝剣》
3 《反逆の先導者、チャンドラ》
枚数 カード名(サイドボード)
3 《エルドラージの寸借者》
3 《瘡蓋族の狂戦士》
3 《チャンドラの敗北》
2 《削剥》
2 《焙り焼き》
1 《再燃するフェニックス》
1 《丸焼き》

 

アグロに対して強く出れる上にクロックも早いので相手の事故に付け込めるのが赤単ミッドレンジというアーキタイプの良いところ。《ゴブリンの鎖回し》が強い相手には強い。
 
『サンプルデッキ (コンボ):魂剥ぎ (TombSimon プレリミナリー5-0)』

枚数 カード名(メインボード)
4 《沼》
1 《森》
4 《草むした墓》
4 《花盛りの湿地》
3 《ラノワールの荒原》
1 《森林の墓地》
2 《疾病の神殿》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
4 《森の女人像》
4 《ロッテスのトロール》
2 《才気ある霊基体》
4 《残忍な騎士》
2 《不屈の神ロナス》
3 《探索する獣》
2 《無効皮のフェロックス》
1 《悪ふざけの名人、ランクル》
1 《造反の代弁者、サムト》
4 《魂剥ぎ》
4 《原初の夜明け、ゼタルパ》
4 《群れの結集》
4 《忌まわしい回収》
1 《過去との取り組み》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《思考囲い》
2 《漁る軟泥》
2 《再利用の賢者》
2 《うろつく蛇豹》
1 《致命的な一押し》
1 《究極の価格》
1 《破滅の刃》
1 《暗殺者の戦利品》
1 《失われた遺産》

 

 
アグロと赤系ミッドレンジばかりになってきたところで一時期メタ的に流行したのがこのアーキタイプ。《魂剥ぎ》に触れない相手に強く、触れたり無視できたりする相手には弱い。
 
『サンプルデッキ (ミッドレンジ):5C《ニヴ=ミゼット再誕》 (MATTHEWFOULKES プレリミナリー5-0)』

枚数 カード名(メインボード)
1 《森》
1 《島》
1 《山》
1 《平地》
1 《沼》
2 《血の墓所》
2 《湿った墓》
2 《寺院の庭》
1 《繁殖池》
1 《踏み鳴らされる地》
4 《寓話の小道》
1 《マナの合流点》
2 《植物の聖域》
2 《秘密の中庭》
1 《開拓地の野営地》
1 《遊牧民の前哨地》
1 《華やかな宮殿》
1 《欺瞞の神殿》
1 《豊潤の神殿》
4 《森の女人像》
3 《楽園のドルイド》
3 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
2 《包囲サイ》
4 《ニヴ=ミゼット再誕》
2 《突然の衰微》
1 《轟音のクラリオン》
1 《コラガンの命令》
1 《至高の評決》
1 《完全なる終わり》
1 《木端+微塵》
4 《白日の下に》
4 《時を解す者、テフェリー》
1 《ゴルガリの女王、ヴラスカ》
1 《先駆ける者、ナヒリ》
枚数 カード名(サイドボード)
2 《冥府の報い》
2 《思考消去》
2 《ラクドスの復活》
2 《安らかなる眠り》
1 《拘留代理人》
1 《探索する獣》
1 《ヴィズコーパの血男爵》
1 《漂流自我》
1 《至高の評決》
1 《思考のひずみ》
1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》

 

 

 
《ニヴ=ミゼット再誕》による圧倒的なアドバンテージ獲得力を頼みにした、ボードの制圧に特化した5色のミッドレンジ。マナベースはゴミだが《森の女人像》というカードがあまりにも強すぎる。
 
『サンプルデッキ (アグロ):青白スピリット (sff_mtg プレリミナリー4-1)』

枚数 カード名(メインボード)
7 《島》
4 《平地》
4 《神聖なる泉》
4 《氷河の城砦》
2 《港町》
2 《変わり谷》
4 《霊廟の放浪者》
4 《幽体の船乗り》
4 《鎖鳴らし》
4 《無私の霊魂》
4 《至高の幻影》
4 《呪文捕らえ》
4 《天穹の鷲》
4 《厚かましい借り手》
3 《ネベルガストの伝令》
2 《執着的探訪》
枚数 カード名(サイドボード)
4 《敬虔な命令》
3 《神秘の論争》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《残骸の漂着》
2 《安らかなる眠り》
1 《断片化》
1 《ドビンの拒否権》

 

 
クロックパーミ的な要素を持った飛行アグロ。8枚のロードに加えて《霊廟の放浪者》と《呪文捕らえ》があるのでちょっとでもおふざけをしようとすると一瞬で咎められる。クリーチャーは優秀なカード揃いだが、友好色でマナベースが弱いのだけがネック。
 
『サンプルデッキ (アグロ):青赤《アーティファクトの魂込め》 (charizard92 チャレンジ準優勝)』

枚数 カード名(メインボード)
1 《島》
3 《蒸気孔》
4 《尖塔断の運河》
4 《シヴの浅瀬》
4 《産業の塔》
4 《ダークスティールの城塞》
2 《変わり谷》
4 《石とぐろの海蛇》
1 《搭載歩行機械》
4 《ジンジャーブルート》
3 《ボーマットの急使》
2 《ギラプールの希望》
4 《技量ある活性師》
1 《湖に潜む者、エムリー》
1 《熱烈の神ハゾレト》
4 《乱撃斬》
4 《爆片破》
4 《アーティファクトの魂込め》
4 《幽霊火の刃》
2 《王家の跡継ぎ》
枚数 カード名(サイドボード)
3 《頑固な否認》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《ミジウムの迫撃砲》
2 《霊気圏の収集艇》
1 《搭載歩行機械》
1 《削剥》
1 《霊気の疾風》
1 《飛行機械の諜報網》
1 《アンティキティー戦争》
1 《反逆の先導者、チャンドラ》

 

 
ザ・殺意。ハチャメチャにマナベースが強い。
 
この後『テーロス還魂記』のカードを主軸にしたアーキタイプが出てくる可能性もあるが、現段階での主要なアーキタイプはおおよそ出揃ったと言っていいだろう。
 
環境の主役は変わらずクリーチャーであり、単色のアグロがマナベース上の大きな優位を得て殴ってくるのを、どこまでマナベースを犠牲にしながら守れるか、その臨界点を見極める段階に入っている。その意味で、多色化の限界にまで行き着いた5色《ニヴ=ミゼット再誕》の登場は、この時点におけるメタゲームの一つの到達点と言えるだろう。
 
……という真面目な話はともかく、せっかく新セットが出るということで早速『テーロス還魂記』入りのクソデッキを考えていくことにしよう。