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コロコロオンライン超特集!! 山際眞晃プロデューサーに聞く 『Bloodborne(ブラッドボーン)』開発秘話!!

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DLCの秘密とは

――『ブラッドボーン』は本編だけでなく、ダウンロードコンテンツ(DLC)の評価も非常に高いものがありました。実際、伏線の回収や、気になっていた要素がすべて見られたりしたので僕も楽しませてもらったのですが、このDLCは開発の初期から作ることを想定されていたのでしょうか?
 
いや、最初からDLCを込みで考えていたわけではありません。ただ発表以降、ユーザーさんの期待値が日に日に増していくのを肌で感じられたので、開発の終盤あたりで、「DLCも作れますか?」という相談をした流れです。ですので、ユーザーさんの声があったからこそ実現した、と言えますね。
 
――本編で語りきらなかった部分がDLCで表に出たり、終盤の“メルゴーの乳母”との戦いから“ゲールマン”戦へ向かうときの終末感が……!(しばらくのあいだ、アツく愛を語り続ける)
 
……めちゃくちゃ詳しいですね! こっちが追い付かなくなりそうですが(笑)。
 
――スミマセン(苦笑)。何が聞きたいのかというと、“聖杯ダンジョン”の位置づけなんです。
 
聖杯ダンジョンを作ったきっかけは、プレイステーション 4のSHARE機能です。これを使ってユーザーさんどうしが交流できるコンテンツが欲しいね、と話していたことがベースにあります。ここにも、世界観や物語を補完する要素があったほうが楽しいので、いろいろと肉付けをしていった感じです。
 

 
――本編に寄せられた反響が、DLCの制作に影響したことは?
 
ありますね。DLCなので、基本的には『ブラッドボーン』を遊んだ人、そして好きになってくれた人が遊んでくれるわけです。なので、より『ブラッドボーン』らしいものを作る方が喜んでもらえるのでは、という意識がありました。そういう意味では、『ブラッドボーン』本編は“広く一般に向けたタイトル”と言えましょうか(笑)。
 
――こんだけマニアックなのに!(笑)
 
ですので本編と比べると、DLCのほうはかなり振り切った内容になっていると思います。見る人が見たら「ん!?」と驚くような要素も、あえて入れ込んでありますし。このような世界観が好きな人がニヤリとできるようなものも、DLCだったら入れてもいいよね、という思いがありましたからね。
 
――うん、確かに振り切ってる。よくわかります。
 
でしょう。“漁村”とか。
 
――漁村! アレは確かにスゴかった!
 
これくらいやってしまったほうが、好きな人は喜ばれるかなと。
 
――大喜びです。ありがとうございます(笑)。一方で、“月光の聖剣”が出てきたときの興奮たるや。
 
フロム・ソフトウェアさんお得意の“ムーンライト”ですね。(※フロム・ソフトウェアが手掛ける作品に象徴的に登場する武器のこと。フロム初期の代表作である『キングスフィールド』で初登場した
 
――ここで出てくるのか! って感じで。
 
もしかしたら、僕が唯一強硬した要望かもしれません。「ここでムーンライトが欲しいです!!」って(笑)。
 

 
――あー、そうなんですか! それは、あえてDLCで?
 
いえ、本編のときにも話はしていたんですけど、どうしても世界観と合わないところがあったので保留になったんです。でも、DLCだったらファン向けのものですし、ムーンライトがあったほうが喜ばれるのでは、と相談して、導入することになりました。
 
――では、ストーリーについてはいかがですか?
 
じつは、ストーリーのすべてをアウトプットした資料って存在しないんですよ。変な言い方ですけど、完全版は宮崎さんの頭の中にしかありません。それを口伝で、各パートの人がメモったり、資料にしたりして持っているという。
 
――ええええ! そうだったんだ……。
 
制作の過程で何度、「へぇぇええ!!」って思ったことか。
 
――あ、プロデューサーの山際さんも?
 
はい(笑)。
 
――でもフロム・ソフトウェアさんの作品って伝統的に、プレイヤー側で勝手な考察だとか解釈をして盛り上がる……という風潮がありますけど、それは開発者にはどう映るものなんですか?
 
そういう議論が起こるのって、その行為が楽しいからこそだと思うんです。交流のきっかけにもなりますし。それもあって、僕が答えを知っていることをユーザーさんに聞かれたときも、はっきりと「これはこうですよ」と断言はせず、濁したりしていました。プレイされた方それぞれが答えを持っていていいと思いますし、そういうゲームでもありますから。
 
――うんうん。議論が生まれているところに答えを投下するのも、無粋だなと。
 
そうですね。人それぞれが違う解釈を持っているという状況も、楽しいじゃないですか。
 
――ちなみにフレーバーテキストは、すべて宮崎さんが?
 
はい、その通りです。
 
――それはスゴい……。いや、さすがですね。
 

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