【カブトクワガタ日記】第33回 再び、ご神木のもとへ

ストーリーを進めますか!

 前回までの記事でひとまず、最大・最栄養合計の虫を作る方法を確立させた(と思う)ので、

 ここからしばらくストーリーを進めることに集中しようと思う。

 と、言いますのも……!

 量産したヘルクレスオオカブトを何匹か売っただけで所持金が50万を越え、小学生が持つ金額としては十分すぎると判断して先に進むことにしたのであった。

 さて、まずは……! マップに出ていたいかにも怪しい施設、“あやしいかくれが”の戸を叩いてみよう。

 すると……!

 なんかww 主人公が長ったらしいセリフを発しているけどww

 この、“みずからツッコミ”と“自己完結”を続出させるのが『カブトクワガタ』の脚本の特徴で、ふだんからゲームシナリオの仕事をしている俺としては目を見張らざるを得ないのよ。ここで発せられる、

 「ここが黒い服、いや、まなつのお父さん? 本当か? まあいいや」

 というセリフ回しは絶対に自分じゃ思いつかないし、思いついたとしてもまず採用しないと思うので、「うーん! 凄いな!」と感心させられるのである。と言うのも、何度も書いてきた通り『カブトクワガタ』というゲームは下は3歳から遊べる“全年齢対象”を強く意識して作られているので、キャラのセリフにしてもその一文で、現在の状況から心理状態までつまびらかにしようと工夫がこなされているのよ。書き手としては、もっとズバッとした文言を入れたくなるところだと思うんだけど、優先順位として、

 “幼い子でもわかるように”

 こちらを最上位にしているからこそ、こういったやり取りが生まれるんだよな。すごいすごい。

 しきりに感心しつつ夜に出直してみると、ここでも……!

 「明かりは点いていないけど、何となく人の気配がする。こんにちは。間違えた。こんばんは

 怪しい隠れ家の住人が、明かりを消して身を潜めていること、そして、あえて“こんにちは”と“こんばんは”を間違えることで、現在の時間が昼から夜に切り替わったことをプレイヤーに明示している、と……! うーん、なんてわかりやすいんだろう……!

 ナルホドナルホドと赤べこのように頷いている間にも、ストーリーはどんどん進行するw

 その流れは、もちろん……!

 ふむふむ……!

 あ……!

 これは……!!

 やっぱり、ご神木調査に収束したwww ここでもやはり、強敵渦巻くご神木に行って、新たに6種のカブト&クワガタを捕まえてこなけりゃいけないんだなーーー!!ww

 そこでさっそく、夜のご神木調査に向かうと……!

 あら。ここはやはり段階を踏んで、比較的弱い昼の虫から集めないといけないんだな。なるほどなるほど。

 「順番はキチンと守りましょう!」

 ということを、子どもたちに啓蒙しているわけね……! さすが小学館。さすがコロコロ。

 そこで、仮眠をして半日だけ時間を進めて、改めてご神木調査に行きますと……!

 おお!! 今度は大丈夫だった!! ではひさしぶりに……本格バトルに突入しますかねーーー!!

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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