今年のGWは“ゲームウィーク”! おすすめその⑯『moon』!!


 
ゴールデンウィーク真っただ中ですが、新型コロナウイルスの影響もあって自宅待機をしている方がほとんどのはず!
 
そこで!
 
今年のGWは……“ゲームウィーク”だ! 自宅でできる最強レジャー、テレビゲームをとことん楽しんじゃおう!!
 
ということで、コロコロオンラインの在籍ライターがオススメタイトルを厳選! 本日より約2週間にわたり、毎日更新でゲーム紹介いたします! ……しかもプレゼント付き!!
 
最後までキッチリと読んで、ぜひ応募してみてください!
 

『moon』ファンのライターが背中を押したい

『moon』——この半年ほどで、その名を目にした人も少なくないだろう。
 
1997年にPlayStationで発売された同作は、初代PSの名作タイトルの一つとして名前が挙がる一方で、他ハードへの移植はされず、中古ソフトにはプレミア価格がついていた。
 
しかし、2019年10月に、満を持してNintendo Switchに移植。現在、配信ダウンロードにて販売されている。
 
発売にあたって表紙を飾った雑誌『ファミ通』をはじめ、さまざまなゲームメディア・ネットメディアが『moon』に関する記事を公開し、22年越しの記念すべき完全移植に花を添えた。
 

▲主人公の少年がゲームをプレイしている。このあと、少年はテレビに吸い込まれてゲームの中の世界(?)“ムーンワールド”を旅することに……

 
同作のファンである筆者は、最新ハードで再び同作をプレイできることを大いによろこんだ。人との会話で『moon』のことを話題に出せるのも大きい。今までは「『moon』っていう、おもしろいゲームがあってさぁ……」と話したところで、興味を持った人が遊べる環境になかったからだ。
 
これからは、大手を振って人におすすめできる。移植の経緯などが語られた数々の記事にも心が躍った。しかし、ファンとしてよろこぶ一方で、ライターとしてはさびしい思いもあった。
 
「あぁ、おれもライターという仕事をしていながら、大好きな『moon』の移植を記事にすることができないなんて……」
 
だからこそ、コロコロオンラインで本特集「今年のGWは“ゲームウィーク”」の話が出たときは、よろこんで手を上げた。
 
「やったーーー!! 大好きな『moon』を紹介できる!!!!」
 

▲右上にいる服だけの透明人間が“ムーンワールド”での主人公。勇者がモンスターを倒す凄惨な光景を目の当たりにしてしまう

 
今、この記事を読んでいる人は『moon』のファンである同志か、『moon』に興味を持っている人のどちらかだろう。ならば、『moon』の購入を迷っている人の背中を押したい!
 
そして、同作を一人でも多くの人にプレイしてもらえれば幸いだ。でも、その前に、少しだけ、この原稿を書くにあたっての気持ちを記しておきたい。
 

▲王様との謁見を終えた勇者。背より大きい剣が物々しい

 

「アンチRPG」への共感と違和感

『moon』の移植が発表された“Nintendo Direct 2019.9.5″で、同作は「伝説のアンチRPG」と紹介されていた。
 
『moon』では、モンスターや人を倒すことがない。日本のRPGの代名詞である『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』とは対極にあるゲーム性に由来しているのだろう。
 
「伝説の〜」という枕詞にファンとして誇らしくなると同時に、わずかな違和感を覚えた。
 
「オリジナル版の頃は、どのように紹介されていただろう」と、当時のキャッチコピーを調べてみると「もう、勇者しない。」とある。
 
さらに、手元にある初代PS版『moon』のパッケージの裏面を見てみると「マッタク新しいRPG登場! その名は『ムーン』」「勇者に倒されたモンスターを救え! キーワードは『ラブ』」といった文言が並んでいた。
 
『moon』では、勇者がレベルアップするために命を奪われて、成仏できずにいるモンスター(※同作では“アニマル”と呼ばれている)を主人公が助けていく。
 
すると、“ラブ”“ネカ”※他ゲームでいう経験値と通貨)が手に入る。
 
“ラブ”を手に入れてレベルアップすると主人公の行動できる時間が増え、“ネカ”を貯めてアイテムを購入することで、新たな“ラブ”を手に入れるためのイベントをクリアできる、というのが大まかなゲームの流れだ。
 

▲アニマルから抜け出た魂に触れる“キャッチ”ができるのは主人公だけ

 
“勇者的な存在が魔王的な存在を倒すRPG”を知っていればこそ、メタフィクションの要素を持つ『moon』のユニークさをより強く感じられる。
 
自分自身、『moon』の約9ヵ月前に発売された『ファイナルファンタジー7』に思いっきり夢中になった上で、同作との大きな振り幅を楽しむことができた。
 
だから、「アンチRPG」は『moon』の持つ側面・魅力の一つであり、褒め言葉であることもわかる。いくつかの記事の見出しにも使われており、短い言葉で読者の興味を引くのに適したキャッチコピーでもあるだろう。
 

▲某国民的RPGのモンスターに似ている気がしないでもない

 
……でも、でも、中学生当時、同作をリアルタイムで楽しんだ身としては、「アンチRPG」というキャッチーながらも“強い言葉”が、妙に心に引っ掛かってしまったのも本心だ。なぜなら、『moon』は遊び心と愛にあふれた、もっとゆるやかな作品の印象だったから。
 
移植から半年が過ぎた今だからこそ、この原稿では「アンチRPG」という単語を前面に出さなくてもいいかもしれない。そんな風に思いながら、ぱたぱたとキーボードを打っている。この記事によって、自分の大好きな『moon』という作品の輪郭を感じ取ってもらえればうれしい。
 

RPGが好きな人にこそプレイしてほしい

……と、なんだか偉そうに書いておきながら、原稿をつくるにあたって、Nintendo Switchにダウンロードしたきりになっていた『moon』を、ようやくプレイする覚悟ができた。
 
実は、プレイするのがこわかったのだ。『moon』は青春時代の思い出のゲームだ。自分は先日公開された本企画の『ウィッチャー3 ワイルドハント』の記事で、「一番おもしろかったゲームを紹介するなら『ウィッチャー3』」という趣旨の文章を書いたが、それなら『moon』「心に残る唯一無二の名作」だ。
 
発売当時、姉に買ってもらったPS版のソフトと攻略本を今でも大切に持っている。
 
だからこそ、大人になってプレイして「なんだ、こんなものか」「いやー、さすがに今プレステ1のゲームをやるのはきついわ」と感じてしまったら……という思いがあった。
 

▲このおばあさんの家が最初の拠点。手作りクッキーを食べると行動可能なリミット時間が回復する

 
でも、そんな不安は杞憂に過ぎなかった。『moon』はやっぱり、おもしろいゲームだ。大人になった今、しみじみと感じる。
 
ゲーム冒頭、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』を遊んだことがある人なら、思わずクスッとしてしまうパロディの数々に引き込まれる。
 
ここ半年で公開された『moon』の記事を読むと、同作の企画・ゲームデザインを務めた木村祥朗氏(※現オニオンゲームス代表)をはじめとする制作陣は、『moon』をつくる以前はスクウェア(※現スクウェア・エニックス)で名だたるRPG作品の開発に携わっていたとあり、クオリティの高いパロディの演出にも合点がいった。RPGへの愛も感じられる。
 
「アンチRPG」と称されてはいるものの、それは先述したようにポジティブな意味合いだ。宣戦布告の言葉ではない。同ジャンルが好きな人にこそプレイしてほしいと思う。
 

▲少年がプレイするゲーム、いわば作中劇だ。物騒すぎる大臣のセリフに注目
▲同じく少年がプレイするゲームの一幕。「メ●オ」かな……?

 
倉島一幸氏によるキャラクターデザインも、『moon』の大きな魅力の一つだ。
 
ゲーム全体のビジュアルは絵本のようなタッチだが、細部に注目すると、一癖も二癖もある“つくり手の遊び心”が見え隠れする。
 
それをユーモアだと受け取る人もいれば、毒気に感じる人もいるだろう。しかし、作品全体に通ずる遊び心こそが『moon』のオリジナリティにつながっているように思う。
 
そして、一部のゲームファンの心を虜にし、“伝説”と謳われる作品になった。
 

▲城下町にあるバーのママ・ワンダ。昼間は「スピー、ゴーーーーー」という寝息(※サウンドがいい!)と共に鼻ちょうちんを膨らませている

 
「一部のゲームファン」としたのは、『moon』が決して万人に受けるゲームだとは思わないからだ。
 
例えるなら、メインカルチャーに対するカウンターカルチャー。王道と邪道。コーラとドクターペッパー。ショウガとパクチー。
 
『moon』を当てはめるのなら、いずれも後者だろう。ただ、「あ、こっちも好き!」という人が、必ずいる。なんなら、「こっちじゃないとダメだ」という人だっているだろう。漫画・音楽・ファッションなど、いろいろなジャンルの作品にも言い換えられることだ。
 
自分も昔から、メインロードからやや外れたものを好む傾向があったが、今思えば、初めて“路地裏”の存在を教えてくれたのは『moon』だったかもしれない。
 

人間賛歌のようなキャラクター描写が愛おしい

矛盾することを言うようだが、『moon』が極端に人を選ぶ作品だとも思わない。理由は、ゲームのキーワードである“ラブ”だ。同作では、アニマルを助けることで“ラブ”を手に入れられると書いたが、“ムーンワールド”の住人の助けになることでも、“ラブ”がもらえる。
 
大切な人にもらった指輪を失くしてしまったバーのママ、離ればなれに暮らす息子へのプレゼントにとエアプレーンづくりに励む城の兵士、人知れぬ秘密を抱えて夜に泥酔する城下町のパン屋などなど、人の数だけイベントがある。人の数だけ“ラブ”が生まれる。このゲームの根底にあるのは、人生という普遍的な物語なのだ。
 

▲カウンター席に腰掛けるのはパン屋の店主・ベイカー。グラスを傾ける背中からは哀愁が漂う

 
作中に登場するキャラクターは、一風変わったビジュアルや性格の持ち主が多い。何かしら欠点がある、と言い換えてもいいだろう。いや、欠点ではなく、個性と言うべきか。その描き方に、酸いも甘いもかみ分けた大人の、人間賛歌的な愛を感じずにはいられない。
 
中学生の頃は、大人たちの世界をのぞき見するようなおもしろさを無意識の内に感じていたのかもしれない。社会人になって改めてプレイした今、「いるいる、こういう人」と思わず笑ってしまうこともあれば、ついつい耳が痛くなるようなセリフが出てくるなど、当時とは違った『moon』の奥深さを感じている。
 

▲作中で手に入るMDを流しながら旅をすることも可能。実際にありそうな凝ったジャケットがニクい。音楽もまた同作の大きな魅力だ

 
ゲーム内の世界には曜日と時間の概念があり、アニマルの魂が現れる条件や人々の行動(=イベントの発生条件)は曜日や時間帯によって異なる。同じ場所を訪れても違う発見があるのがおもしろく、やり込みがいのあるところだ。
 
セリフやアイテムなど、随所にゲームのヒントと制作陣の遊び心が潜んでいるので、一度、心を掴まれたら、何をするのも楽しくなっていくだろう。そして、ゲームをクリアする頃には、人にこう言いたくなるはずだ。
 
「『moon』っていう、おもしろいゲームがあってさぁ……」
 

▲おばあさんの家のベッドで眠ると経験値の反映とセーブができる。ラブ!

 


 
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商品概要
『moon』
■発売日:2019年10月10日
■希望小売価格:1,980円(ダウンロード版)
■公式サイト:https://oniongames.jp/moon/

Published by Onion Games
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