未来の人気漫画家を輩出する「小学館新人コミック大賞」!! 例年ならば、6月に受賞を祝した「授賞式」ならびに、審査員の先生たちと受賞者による「懇親会」を行うのが恒例行事であるものの、今年は新型コロナウイルスの影響でどちらも中止に……。そこで、今年は特集記事3本による児童部門の「オンライン授賞式」を実施することに決定!
記事は「審査員&受賞者による座談会」「受賞者紹介」「レジェンド審査員の先生方から、次期審査員の先生方へのメッセージ」の3本だ! 普段なら表に出ない、門外不出のイベントや漫画の極意を垣間見る絶好のチャンス!! コロコロファンと漫画家を目指すみんなは、絶対に見逃さないでくれ!!!!
2019年に実施された第86回「新人コミック大賞(児童部門)」の受賞者である、あんどろめださん、ひなしょさん、矢広さんのプロフィール&ミニインタビューを掲載! コロコロオンラインが初出の超貴重な情報だ!
さらに、同回の審査員を務めた樫本学ヴ先生、沢田ユキオ先生、のむらしんぼ先生、むぎわらしんたろう先生、そしてコロコロコミックの秋本じゃけぇ編集長が、受賞者への熱のこもったメッセージを寄稿! 先生たちは漫画家の仕事の魅力も語ってくれたので、第87回に作品を応募しようとしているキミは一文字も逃さずに読んでくれよな!!!!
これが未来のコロコロを担う3人の受賞者だ!!
受賞者・あんどろめださんのプロフィール!
受賞作(入選):『アース・ゲッター』
年齢:20歳
出身地:愛知県
▲作中の1シーン
<Q &A>
Q.漫画家を志したきっかけを教えてください。
A.小学4年生の頃、落書き帳に描いた「星のカービィ」の漫画をクラスメイトが「すごい」と褒めてくれて、みんなで回して読んでくれたことが漫画家になりたいと思うようになるきっかけでした。
Q.コロコロコミックは読んでいましたか?
A.5歳から15歳頃まで毎月読んでいました。その後も、飛び飛びですが買って読んでいます。印象深い作品は、槙吾先生の『爆TECH!爆丸』と木村風太先生の『怪獣侍』です。特に、『爆TECH!爆丸』を執筆された槙吾先生は、私の憧れの漫画家さんです。迫力のバトルシーン、キャラクターの個性、デザイン、ストーリー、コマの隅から隅まで圧倒される魅力が詰まっています。
Qこれから、どのような児童漫画を描いていきたいですか?
A.とにかくかっこいいヒーロー漫画を描いてみたいです。描いた漫画が単行本になって、本屋さんに並んである。そんな素敵な未来を目標にしています。これから頑張って連載を目指します!!
<担当編集者からの一言>
エイリアンVSエイリアンのSFファンタジー! 宇宙人コメットの最強っぷりに魅せられます! このままコロコロコミックに掲載されても良いんじゃないのかと思う完成度です! 是非読んでみてください!
受賞者・ひなしょさんのプロフィール!
受賞作(佳作):『紙神草子』
年齢:18歳(※作品応募時17歳!)
出身地:岡山
▲作中の1シーン
<Q &A>
Q.漫画家を志したきっかけを教えてください。
A.高1の時、「コロコロ漫画大学校」に応募させていただいた作品が銅メダルを受賞し、担当さんがついてくださった時からです。小学生の頃からぼんやりと漫画家になりたいなぁとは思っていましたが、本格始動したのは、そのことがきっかけです。
Q.コロコロコミックは読んでいましたか?
A.母の知人の漫画家さんがコロコロコミックで連載を始めたのがきっかけで読み始めました。確か小五の頃だったと思います。今でもずっと読んでますよ!
好きな作品は、黒田さくや先生の『リッチ警官 キャッシュ!』、小西紀行先生の『ゴゴゴ西遊記―新悟空伝―』『妖怪ウォッチ』、たかはしひでやす先生の『怪盗ジョーカー』、瀬戸カズヨシ先生の「ゲーム戦士 ビット!」などなど……。あげればきりがないですが、一番影響を受けたのは、吉もと誠先生の『ウソツキ!ゴクオーくん』です! 他に類を見ない勢いと迫力、メチャクチャかっこいいですよね!
Q.これから、どのような児童漫画を描いていきたいですか?
A.アクションやストーリー漫画を中心に、「すごい!」「楽しい!」「かっこいい!」と、みなさんに思っていただける漫画を描いていけるようになりたいです! 理想は連載! コミックス化! いきたいですね~。現実にできるように精進します!!
<担当編集者からの一言>
この漫画の主人公は「紙」の神さま! ダジャレですね(笑)。現代では、スマホの普及などで昔に比べると使われなくなってきている「紙」ですが、 紙の神・シンくんはそんな「紙」の魅力を十二分に引き出して大活躍します! 「紙ってすげえ!」「そんな使い方できるの!?」と思うこと、間違いなし。 ぜひ読んでください!
受賞者・矢広さんのプロフィール!
受賞作(佳作):『私の能力はギャグ補正』
年齢:21歳
出身地:愛知県
▲作中の1シーン
<Q &A>
Q.漫画家を志したきっかけを教えてください。
A.小学生の時です。コロコロコミックを見て「僕もギャグ漫画描きたいな」と思ったのがきっかけです。
Q.コロコロコミックは読んでいましたか?
A.読んでいました、何歳から何歳ごろまで読んでいたかはハッキリと覚えてませんが『でんぢゃらすじーさん』『ペンギンの問題』『ケシカスくん』『ゴゴゴ西遊記―新悟空伝―』が表紙を飾っていた時代を見てました。どれも好きですが、なかでも『でんぢゃらすじーさん』が好きです。パワフルなギャグ、魅力のあるキャラクターで、ギャグマンガを代表する漫画だと思います。好きな漫画でもあり、作者の曽山先生は尊敬してる漫画家さんです。2004年から現在に至るまで連載が続いていることにも驚きです。
Q.これから、どのような児童漫画を描いていきたいですか?
A.明るいギャグ漫画を描いていきたいと思っています。これから連載目指して頑張ります! よろしくお願いします!
<担当編集者からの一言>
「ギャグ補正」をネタにした前代未聞のギャグまんがです! 思わず他のギャグまんがを確認したくなる、ギャグまんがあるあるが沢山! ギャグのテンポが心地よく、どのページからでも引き込まれます!
次のページでは、第86回審査員のレジェンド作家から受賞者へのメッセージを紹介するぜ!!