【HMM ゾイド】本能が解放される!! HMM化で高いアクション性を実現した「HMM ワイルドライガー」レビュー!!

ホビーメーカー壽屋(コトブキヤ)より緻密に細かなディテール、関節ギミックで再現した『ZOIDS』のプラモデルシリーズ、「HIGHEND MASTER MODEL(HMM)」の『ZOIDS』シリーズが発売中だ。
 
そのHMMシリーズ初の『ゾイドワイルド』シリーズより「HMM ワイルドライガー」が10月に発売された。『ZOIDS』シリーズ第3期の幕開けとともに、主役ゾイドとして登場した「ワイルドライガー」が、ついに待望のHMM化した!
 
今回はこちらのキットの魅力を紹介してくぞ!
 

 

驚異のメカ生命体! その細部にまでこだわり抜いたハイエンドモデル!

「ワイルドライガー」はコロコロコミックでの森茶先生によるまんが、TVアニメ「ゾイドワイルド」の主人公、アラシの相棒ゾイドとして登場した。白い装甲、蒼いフリル、金色の牙、そして、復元された骨格の“より動物らしい”フォルム。既存の『ZOIDS』シリーズとは一線を画したデザインで、多くの人が驚きと興奮を覚えたことだろう。
 
今回の「HMMワイルドライガー」はタカラトミーから発売されているオリジナルキットの「ワイルドライガー」とは違い、非モーター動力となっており、その分自分の手で様々なアクションを決めることができる。また、これまでの『HMM』シリーズがオリジナルキットと同じスケールの1/72スケールだったように、「HMM ワイルドライガー」もオリジナルキット同様の1/35スケールとなっている。
 
そのサイズは全長約250mm。尻尾を最大まで伸ばせば300mm近くなる。全高は約120mmで、脚部の位置によって上下する。
 
そして、パッケージはオリジナルキットのパッケージよりも遥かにデカイ! そのためランナーの数も圧倒的ボリュームとなっており、プラモ初心者には衝撃的な光景だろう。その分組み立て時間もかかる。筆者は素組みで6時〜7時間ほどで完成させた。
 
「結構時間かかるな……」と思うかもしれない。しかし、その組み立て時間、ひいてはランナーの膨大さにはしっかりとした理由があるのだ! その証拠にまずは素組み状態を見ていこう!
 

HMM ワイルドライガー(素組)


 
カッコいい……。これで塗装なし、スミ入れなしの状態だ。足のシリンダーや骨格など、細かいパーツ分けによって高クオリティの立体化を実現し、劇中のイメージが再現されている。
 


 
口は大きく開き、奥にあるパーツも色分けされた成形色で徹底的に再現。アーマーのモールドもアニメの3DCGモデルを彷彿とさせる細やかさ。
 

▲タテガミパーツ、肩のフィンパーツも可動。

そして、骨格だけの状態もすごい!! まさに標本を見ているがごとき動物の骨格と精緻なメカとの融合が見ることができる。
 


 
全体はグレーの成形色で、その分ゴールドやシルバーのパーツがより目を引く。アップにしてみると、そのリアリティが伝わってくるかと思う。
 

▲一節一節に関節があり、しなやかに可動する。

そして、「ワイルライガー」最大の武器であるタテガミクローもド迫力の造形! タテガミクローを支える台座は爪の展開のみならず、横への移動や前に突き出すような可動もできるのだ。
 

▲タテガミクロー収納状態

▲三つの爪は独立しており、展開時には伸縮機構で伸ばすことができる。

さらに、ゾイドの心臓、命とも言えるゾイドコアやライダーのアラシも再現。アラシのフィギュアは塗装済みで、頭部は本能解放(ワイルドブラスト)時の炎のような蒼いエフェクトがついた状態のものと交換できる。また、キーアイテムのゾイドキーもクリアパーツで登場。
 
アラシ側に本能解放(ワイルドブラスト)の要素があるように、ワイルドライガーにも本能解放(ワイルドブラスト)時のエフェクトが付属されている。これで必殺の「キングオブクロー」もバッチリ決まる!
 

▲これがゾイドコアだ!

▲塗装済みなので、細かい塗装作業がいらない。
▲エフェクト付きの頭部はより闘争本能剥き出しの表情に。
▲すごく小さいゾイドキーは2種類。首にある鞍にはゾイドキーの差込口がある。
▲瞳パーツにある差込口に差し込んで固定。

また、アラシたちのチーム「フリーダム団」のエンブレムが水転写デカールで付属。これでさらにディテールアップが可能だ。
 

 
素組状態でのポーズ例。ネネコ科の動物ならではのしなやかな動きが再現でき、頭を低くした臨戦体勢や咆哮を上げるポーズも自然にとることができる。
 


 
この先は塗装&スミ入れした「HMM ワイルドライガー」を紹介!
 

HMM ワイルドライガー(塗装済み)

▲水転写デカールを貼っているぞ。

アーマーの白と青は成形色とほぼ同じ色合いだが、特に変わったのはやはりスミ入れしたモールドだ。素組だと目立たなかった部分だが、スミ入れによって明確になり、劇中のイメージに近い感じになった。アーマー部分のモールドは細かい部分も多いので、流し込みタイプのスミ入れ塗料がやりやすいだろう。
 
続いて、骨格フレームを紹介。胴体のシリンダーやパイプ、スリッドをシルバーとゴールドで塗装。肋骨のパーツは成形色に近いシルバーで、足先の部分と同じ色となっている。、また瞳のクリアパーツは、メタリックグリーンで濃い色にしてみた。
 

▲ゾイドコアのパイプ部分の塗装。頭を上げた状態などで、ちらりと見える。
▲脚部のパイプ部分を塗装。

塗装によってさらに情報量が増えて、機械的な部分の輝きがグッとくる印象。また、塗装が難しくてもスミ入れだけでもかなり印象が変わるので、ぜひ試して欲しい。
 
ここからはいくつかアクションポーズを紹介!
 

※「プレイングベースA」は別売です。


 
また、コトブキヤショップ各店舗、コトブキヤオンラインショップで「HMM ワイルドライガー」を購入すると、「Zキャップ フリーダムブルーVer.」が特典でついてくる。
 

▲赤いZキャップとは違った魅力が詰まっている。


細やかなディテールと広い可動域によるアクションが両立できる「HMM ワイルドライガー」。
 
『ゾイドワイルド』シリーズの軽やかでしなやかなゾイドたちの動きを、自分の手で再現できる楽しさは抜群。「あのアニメの場面を作りたい!」という人にオススメだ。そして、メカマニアなら見逃せないのが、取扱説明書に記載されているストーリー&メカニック解説。『HMM』シリーズで展開されている「ゾイドバトルストーリー」とは異なり、「HMM ワイルドライガー」はやはり“ゾイドと人間の絆”にフォーカスが当てられたストーリーとなっている。メカニック部分もパーツごとに解説とイラストが掲載されているので、組み立てる前にちょっと読んでみて欲しい。
 
“ただのプラモパーツ”を組み立てる感覚よりも、“ゾイドを復元する”というオリジナルキット同様のワクワク感がより楽しめるだろう。
 

▲広い可動域だからこそできる「お座り」。

商品概要
HMM ワイルドライガー
 
■好評発売中!
■スケール:1/35
■製品サイズ:全長:約250mm
■価格:8,800円(税抜)
■製品仕様:プラモデル
■パーツ数:201~400
■素材:PS・PE・ABS・PVC(非フタル酸)
■原型製作:設計:芦沢 勝|アラシ原型:ツチヤトモミ
■詳細:https://www.kotobukiya.co.jp/product/product-0000003683/
■購入ページ:コトブキヤオンラインショップ

 
© TOMY/ZW製作委員会・MBS