【フレームアームズ】「金剛」の意匠を継いで第2の艦艇型が竣工された!「フレームアームズ 出雲」レビュー

ホビーメーカー壽屋(コトブキヤ)のオリジナルロボットメカニックのプラモデルシリーズ『フレームアームズ』より11月に発売された第2の艦艇型FA「出雲」! 価格は9,000円(税抜)。
 
今回はこちらのキットの魅力を紹介していくぞ。
 

 

数多のロボット作品でも珍しい艦艇型、その第2弾が竣工された

「出雲」は2018年に発売された艦艇FA「金剛」を改修、刷新した設定であり、無人航空機(UAV)と巡航形態を基本とした長距離支援攻撃機となっている。
 
航空母艦を思わせる巡航形態は数多のロボット作品を振り返っても、類を見ない独自性とケレン味を持っている。それだけに見た目の印象も大きく、同時に「どんな戦況で運用するのか?」とメカマニア的な考察がそそられるだろう。取扱説明書では、その誕生に至る機体解説、活躍が記されているので、「出雲」の設定を知りたい人はぜひチェックして欲しい。
 
さて、キットについてはこれまでの『フレームアームズ』シリーズ同様、基本となるフレームに外装を付け加えていく作りとなっている。組み立て時間は、筆者は素組+ヤスリ掛けで10時間ほど。大きさは人型形態で全高約200mm、巡航形態で全長約300mmとなっている。
 

「出雲」 人型形態(素組)


 
巨大な飛行甲板はシールドとして肩部と腕部に装備され、長射程ライフル、ドローンユニットの無人攻撃機〈翔角〉による遠距離支援型の武装がされている。装甲は上半身はパーツを積層したような造形となっており、脚部は膝のアーマーと全体を覆う流線的な装甲で構成されている。
 
「金剛」との共通項が多く見られながら、人型はシールドなどの大きなパーツ構成で重厚感が増した印象だ。
 

 
可動域は肩部はボールジョイントとになっているため、引き寄せ、開きの動作がスムーズとなっている。脚部も膝立ち姿勢を取ることができ、股関節も開脚ができるほど広いため、腰を落とした姿勢や踏ん張りのきいたポーズが可能となっている。
 

 
肩部に装備したシールドは肩と水平にまで持ち上げることができる。腕部と合わせることで安定した展開ができ、無人攻撃機〈翔角〉の発進をイメージしやすくなる。
 
腰部には、巡航形態の船首部装甲を支えるアームがある。これは腰部、中間、装甲部の三箇所が可動し、ポーズによるパーツの干渉を防ぐとともに、様々なポーズに対応できる。翼のように、柔軟で迫力のあるアクションが楽しめる。
 

 

「出雲」 巡航形態(素組)

▲「フレームアームズ 出雲」以外の商品は付属しません。
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「出雲」の基本運用となる巡航形態は、航空母艦のアイランド(司令塔)をそのまま人型の上半身となったようなデザイン。飛行甲板は「金剛」とは異なり、無人攻撃機〈翔角〉のカタパルトで、後部にも甲板が設けられている。また、水上での移動を可能とする後部のフロートモーターは後部下部に備わっている。
 
逆関節、多脚、キャタピラ、フロート、ロケットノズルなどロボット作品では環境や戦況に応じて様々な形態が登場してきたが、「艦艇そのものが下半身を担う」というビジュアルは強烈なインパクトだろう。
 

 
腰部は左右に動き、腕部も人型形態同様に動かすことができる。アクションポーズを決める際には、コトブキヤから発売されているM.S.G「ニューフライングベース」で支えるのがオススメ。船体を傾けられるので、水平時よりもアグレッシブな印象になるだろう。
 

▲「フレームアームズ 出雲」以外の商品は付属しません。


 
ここからは塗装と水転写デカールを貼った「出雲」を紹介していくぞ。
 

「出雲」 人型形態(塗装済み)


 
塗装は取扱説明書にあったカラーガイドを参考に行い、スミ入れ、水転写デカールを施した。スミ入れでよりキットのモールドが鮮明になるため、引き締まった印象になった。また、デカールによってシールドも飛行甲板の様相が色濃くなった。そして、ドローンユニットには蛍光オレンジでセンサー部分を筆塗り。
 
細かい部分では頭部のアンテナ部分、胸部に蛍光グリーンで一部塗装。海上を広く索敵、ドローンユニットのコントロール系統の補助などセンサー系をイメージした塗装となっている。
 

▲「フレームアームズ 出雲」以外の商品は付属しません。
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「出雲」 巡航形態(塗装済み)

▲「フレームアームズ 出雲」以外の商品は付属しません。
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巡航形態では、スミ入れによって甲板のモールドがはっきりとし、デカールも目に留まり航空母艦としての印象が強まっている。
 
ドローンユニットのアクションは、付属の専用ジョイントパーツを「ミニフライングベース」、「プレイングベースA」と組み合わせることで飛行アクションができる。
 

▲「プレイングベースA」によるアクション参考。

ここからは、アクションポーズのいくつかを紹介。
 

▲「フレームアームズ 出雲」以外の商品は付属しません。

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▲シールドなどを取り外した軽装状態。
▲「フレームアームズ 出雲」以外の商品は付属しません。
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独特なデザインとアクション性がクセになる「フレームアームズ 出雲」。
 
重厚感と航空母艦の特徴を取り込んだ装備とマニアックな装いで、メカマニア必見のキットとなっている。また、装備を外した軽装状態はM.S.Gや他の『フレームアームズ』の武装との組み合わせが楽しい。特に腰部のアームは3mm穴に対応しており、武装の取り回しの幅が広がる。
 
また、コトブキヤショップ各店舗、コトブキヤオンラインショップでフレームアームズ、M.S.G関連商品5,000円(税込)お買い上げ毎に、「ドローンユニット4機」1セットが特典として付いてくる。「フレームアームズ 出雲」のアクションの幅を広げるのはもちろん、他のフレームアームズでの戦闘シーンで活用できる。(※「フレームアームズ SA-16Ex スティレット<装備拡張試験型>」は対象外です。)
 

商品概要
フレームアームズ 出雲
 
■好評発売中!
■スケール:1/100
■製品サイズ:全高約200mm
■価格:9,000円(税抜)
■製品仕様:プラモデル
■パーツ数:201~400
■素材:PS・PE・ABS
■詳細:https://www.kotobukiya.co.jp/product/product-0000003747/
■購入:コトブキヤオンラインショップ

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