ホビーメーカー壽屋(コトブキヤ)より緻密に細かなディテール、関節ギミックで再現した『ZOIDS』のプラモデルシリーズ、「HIGHEND MASTER MODEL」の『ZOIDS』シリーズが発売中だ。
今回は、2017年に発売された「シャドーフォックス」に、新規マーキングデカールがついて新登場した「RZ-046 シャドーフォックス マーキングプラスVer.」を紹介していきたいと思う。
本商品は5月に発売され、価格は5,280円(税込)。アニメでは『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』にて登場し、『ゾイドバトルストーリー』でも活躍した狐型ゾイドだ。
今回はこちらのキットの魅力を紹介してくぞ!
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隠密作戦から強行偵察をこなす「漆黒の幻影」
「シャドーフォックス」は高速中型ゾイドで、ヘリック共和国軍で開発された。アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』、『ゾイドバトルストーリー』ではライオン型ゾイド「ライガーゼロ」のサポート機として活躍。
その兵装には「AZ30mm撤甲レーザーバルカン」を背負い、尾部には「AZ70mm内蔵型電磁ネット砲」が搭載されている。劇中設定には光学迷彩や煙幕を放出する「スモークディスチャージャー」など隠密兵装があり、敵に気づかれずに奇襲を仕掛けることが可能となっている。そして、「ライガーゼロ」が使用していた「ストライクレーザークロー」も完備し、接近戦にも対応している。
そして、今回のキットはそうした劇中の設定を彷彿とさせる造形とギミック、そして、ゾイドの獣らしい動きを再現できるよう可動部が作られている。
サイズは全長240mmと大型ゾイドに比べると小さめのサイズ感となっている。筆者が組み立てにかかった時間は6時間ほど。「大型ゾイドに比べると内部のメカ密度は少ないのでは?」と思う方もいるだろう。
だが、「RZ-046 シャドーフォックス マーキングプラスVer.」ではそんな心配はいらない。緻密なパーツ造形はもちろんだが、細かい色分けによって素組の状態でも濃密なディテール表現が再現されている。
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さらに、新規デカール付属によってその情報量も一気にアップ。エンブレムや機体番号など自分好みにアクセント加えることができ、作成にのめり込んでしまうこと間違いなし。
「RZ-046 シャドーフォックス マーキングプラスVer.」(素組)
シャープな造形とくびれが美しい「シャドーフォックス」。漆黒の装甲に内部メカの鋼鉄の色合いのミリタリー感に加え、シルエットを強調させるゴールドパーツが映える。さらに、尻尾や脇腹にあるシルバーのアクセントがまた光る構成となっている。鋼鉄色の頑強な印象とともに、シルバーによる「内部には違った素材が使われている」という印象によって、メカニックの密度を高めている。
素組の状態でメカニック表現がしっかりとされ、ここからデカールを貼るだけで情報密度も増えて高い完成度を実現できる。
ゾイドコアの展開を始め、頭部ハッチ、口部の開閉、脚部のアンカー可動、尾部の展開と細かいギミックが再現されている。
そして、背部の「AZ30mm撤甲レーザーバルカン」を支える「マルチウェポンラック」は、フレキシブルに可動。アニメでも正面のみならず、真横や空中などあらゆる角度に対応し、活躍している。HMMでもその可動が再現され、「マルチウェポンラック」は大きくスイングして、支柱が伸びた状態にでき「AZ30mm撤甲レーザーバルカン」も左右への可動はもちろん、上方向への可動もできる。
各部関節も柔軟に動き、ポーズもバッチリ決まる。それらを可能とするのは、プロポーションを崩さず、なおかつアクションの見栄えをアップさせる脚部肩口の引き出し機構や首部、腹部の引き出し機構にある。
肩口の引き出しは、大きく脚部を開いた状態にしやすくし、肩のアーマーも角度がついてリアリティあるポーズに仕上げることができる。
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また、首部、腹部の引き出しは低い姿勢や跳ねるような走りをする「シャドーフォックス」の特徴を引き出してくれる。特に腹部は引き出すことによって左右への可動もでき、振り向いたポーズも取りやすくなっている。
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これらの機構によって躍動感のあるポーズが可能となっている。
ここからは塗装&デカールを施したしたものを紹介。